ブダペストはハンガリー共和国の首都で、ドナウ川の両岸に広がった右岸のブダと、
左岸のペスト、そしてオーブダの3区が合併して1873年にブダペストの歴史が始まりました。
1000年以上の歴史を持つブダペストは、歴史的建造物や美しい中世の景観を残すドナウ河岸と
ブダ地区が、1987年に世界文化遺産に登録されました。
また、ヨーロッパ最大級の温泉施設がある事でも有名なブダペストは、年間260万人を超える
ツーリストを迎える人気観光都市でもあります。
今回、12年前に訪れたブダペストに娘と一緒に帰ってきました。
2日間で右岸のブダ地区と、左岸のペスト地区に分けて観光スポットを紹介していきます。
必ず見たいブダペストの夜景
ブダペストで必ず見たいのが夜景です!
国会議事堂やセチェーニ鎖橋がライトアップされるのを見るだけでも、
ブダペストに来た甲斐があると思うほど美しい夜景観賞ができます。
ドナウ川のほとりから美しい夜景を見るだけでも満足できますが、ドナウ川ナイトクルーズ に参加して、
船上からの美しい夜景鑑賞は、一生の思い出に残るはずです。現地ツアーはオンラインで申し込むことが
できるので、出発前に予約しておけば、現地に行ってからツアーを探すよりスムーズな観光ができます。
ブダペストの観光日数は?
ブダペストは、西側(ブダ)と東側(ペスト)に分かれていて、西側のブダ地区以外は観光スポットが
点在しているので、外観だけをさっと見るだけであれば1日で回ることもできますが、
夜景を見て温泉にも行くなら、2日間でゆったりと廻るのがのがお勧めです。
ブダペスト(西側・ブダ地区)見学スポット
ブダペストの西側・ブダ地区は、中世の街並みが見られるとても美しいエリアで、
ドナウ河岸と西側のブダ地区は、1987年に世界文化遺産に登録されています。
セチェーニ鎖橋
ブダペストのシンボル「セチェーニ鎖橋」は、西側のブダと東側のペストを結ぶ最初の橋として
1849年に造られました。
橋の長さは375m、この橋の下を流れる川は、ヨーロッパ10か所にまたがって流れるドナウ川です。
橋の正面の丘には、歴代の国王が暮らした王宮が見えます。
セチェーニ鎖橋を渡りきり、クラーク・アダム広場に到着すると、
ここにはハンガリー全土の起点となることを示す0kmの石碑が立っています。
ここから、王宮の丘へ行くケーブルカーに乗ります。
ブダ王宮の丘へ
王宮の丘に登るケーブルカーは1870年に開通されますが、第2次世界大戦の爆撃で破壊され、
1986年に再開通されました。
ケーブルカーの入り口は3か所で24人乗り、丘への所要時間は1分という短い時間ですが、
美しい景色を楽しむ事ができます。
ケーブルカーを降りると、石畳の広場に出ます。
広場の左手に見えるのが王宮の門で、自由に入ることができるので、そこから入場します。
ブダ王宮
ブダ王宮は13世紀に建てられ、歴代の国王が暮らしていた場所です。
建物は、16世紀オスマントルコとの戦いで壊滅し、17世紀にハプスブルグ家によってバロック様式で
新築されましたが、第1次、第2次世界大戦の大打撃を受け、1950年にゴシック様式とバロック様式が
混在した宮殿らしい美しい現在の姿に修復されました。
王宮の美しい庭園からは、セチェーニ鎖橋や向こう岸のペスト地区の絶景が楽しめます。
庭園へは無料で入れます。
現在の王宮は、国立美術館、ブダペスト歴史博物館、ルドヴィク美術館となっていて、
国立美術館では、ハンガリー5大画家の絵画や国内の作品が展示されており、ブダペスト歴史博物館では、
13世紀、王宮を飾っていた装飾彫刻や、柱や壁、設計図などの資料が展示されています。
王宮の庭園、遺跡エリアを横切って王宮の丘を北側へ約15分、三位一体広場へ
マチャーシュ教会
マチャーシュ教会は13世紀に建てられた、ブダペスト市内では最古の教会の1つです。
当初はロマネスク様式でしたが、14世紀にゴシック様式に建てなおされました。
壮麗な尖塔は、15世紀にマーチャーシュー1世によって増築されています。
王宮と同じく、トルコによる破壊や第1次、2次世界大戦によって悲劇の歴史を担ってきました。
聖堂では、歴代のハンガリー国王の戴冠式やマーチャーシュ1世の結婚式なども行われました。
教会内部は、ステンドグラスや壁画など豪華な装飾が施されています。
漁夫の砦
漁夫の砦という名前は、この場所を守っていた漁師からつけられたものです。
かつてはここに魚市場が立ち、ドナウの漁師組合がこの一帯を守っていたことから、「漁夫の砦」と
呼ばれるようになりました。この地区一帯がユネスコの世界遺産に登録されています。
白い石灰岩でできたこの砦は、1895年から1902年にかけて造られ、ネオゴシック様式と
ネオロマンチック様式がミックスされています。
7つの塔は、中世ハンガリーを統治していた遊牧民・マジャール人7部族の7テントを表すもので、
マジャール人の大首長アルパードが、他の6人の部族長と共に統一国家を建設したという
ハンガリーの建国神話にちなんだ建築です。
広場の中央にはハンガリーの初代の国王聖イシュトバーンの騎馬像が立てられています。
おとぎ話に出てくるようなとんがり帽子の回廊からは、ドナウ川や対岸の絶景を楽しむことができる
フォトジェニックなスポットです。
回廊の2階は有料ですが、1階は無料で見学することができます。