ポーランドの美しい港町「グダンスク」を数時間で廻る!

Gdansk, Poland

グダンスクは、1000年以上の歴史を誇るバルト海に面したポーランドの美しい港町です。
14世紀にはバルト海周辺で隆盛を誇ったハンザ同盟に加盟し、
様々な国との貿易の拠点として栄えました。

グダンスクはバルト海に面する都市である為、頻繁に戦争に巻き込まれ、
親善訪問で停泊していたドイツの戦艦が侵攻し第二次世界大戦が勃発したのもこのグダンスクです。

破壊された街は、戦後過去の建物が忠実に再現され、ドイツをはじめとする
ヨーロッパとポーランドの建築様式が混ざりあった色とりどりの鮮やかな街並みがみられます。

また、バルト海は良質の琥珀が取れることから、琥珀産業の中心地としても有名な街です。

ワルシャワからグダンスクへ

ワルシャワから長距離列車EICで3時間、ゆったりとした車内で快適な旅を終え、
グダンスクに到着したのは午後6時半 !

一か月前にPKP Intercityのサイトから購入したSuperPromoのチケットは、
当日チケットの30%引きで、1人 97.30 zl (¥2.780)という嬉しい価格でした 。長距離列車「PKP Intercity」で廻るポーランドの都市 のページで
チケットの購入方法などを説明しています!

グダンスク中央駅[Gdansk Glowny]には出口が2つあり、1つはバス停やトラムのホーム側の明るい通りで、
もう1つは暗く公共交通機関の何もない場所に出ます。

両方の出口付近に Centrum という表示がしてあるので間違いやすいのですが、
トラムのマークがついた Centrum の出口へ出れば正解です!

グダンスク中央駅から市内へのアクセス

Gdansk, Station

グダンスク中央駅から歴史区までは1キロ未満なので、徒歩でもアクセスできます。

歩きたくない場合は、中央駅の前から歴史地区の入り口「高い門」までトラム2.3.6.8.9.番で、
アクセスできます。Brama Wyżynnaで下車すればいいので、一駅です。

中央駅からトラムのホームへは、駅から地下道を通ってアクセスします。

Gdansk tram station Gdansk Tram Ticket

チケットは、トラムのホームにある券売機で購入できます。(英語表示あり・カードでの購入可)
歴史地区の移動は徒歩なので、1回券を購入するといいと思います。

トラムに乗車したら、車内の黄色い刻印機で忘れずに刻印をしましょう。

クリスマスイベントとクリスマスマーケット

Forum Gdańsk

場所:Targ Sienny 7, 80-806 Gdańsk
営業時間:9:00~22:00 (日曜日~21:00)
ショッピングモールに設置されたX’masイベント https://youtu.be/2wJrtRVD48I

トラムの駅前(Brama Wyżynna)には、ショッピングセンター(Forum Gdańsk)があり、
マクドナルド、カフェ、雑貨、ショップ、大きなスーパーが入っています。

Gdansk Christmas Market

歴史地区の入り口手前の広場に設置されたクリスマスマーケット開催広場
11月下旬から12月にかけての街は、華やかなイルミネーションと
クリスマスマーケットでとても賑わっていました。

Gdansk Christmas Market Gdansk Christmas Market

広場にはクリスマス雑貨やお菓子のお店、飲食店などの屋台が並び、クリスマスマーケットを楽しむ
人たちでいっぱいでした。この時期は、大人も子供にかえって楽しめる時期ですね。

Gdansk Christmas Market

場所:Targ Węglowy, Gdańsk
開催日程:2019年11月30日~12月23日
時間:11:00~20:00
クリスマスマーケット グダンスク  https://youtu.be/7NkOMh4egPg

ライトアップされた歴史地区の散策

Gdansk

クリスマーケット広場を出て、ライトアップされた歴史地区を散策してみました。

Gdansk

グダンスクの夜の散策はかなり寒いですが、ライトアップされたドゥーギ広場やモトワヴァ運河沿いは、
とても美しくて寒さも忘れて歩き続けていました。

Gdansk

数時間で廻った素敵なグダンスクの旧市街の散策スポットを Google マップ でまとめてみました。

ドゥーギ通り(王の道)[Dluga]

Dluga street , Gdansk

ドゥーギ通りは、かつて国王の凱旋パレ―ドが行われたメインストリート。
通称 「王の道 」と呼ばれ、高い門から黄金の門を経て緑の門まで全長500mに及びます。

当時上流階級の邸宅が並んでいた場所で、第二次世界大戦の爆破によって破壊され、
現在通りを囲むエレガントなパステルカラーの建物は、過去の建物を忠実に再現されたものです。

凱旋パレ―ドが行われたメインストリート(ドゥーギ通り)を緑の門へ向かって歩いてみました。

ウプハーゲンの家 [Dom Uphagena]

Dom Uphagena, Gdansk

1775年に商人ヨハン・ウプハーゲンによって購入され、住居として利用されていた建物です。
赤い建物に緑の窓枠と入り口、金の装飾は、美しく華やかなロココ様式で、
現在は博物館として公開され、当時の優雅な商人の暮らしぶりが調度品や絵画から見られます。

ウプハーゲンの家 [Dom Uphagena]
場所:Długa 12, 80-827 Gdańsk
公式サイト

グダンスク歴史博物館 [Muzeum Historyczne Gdanska]

Muzeum Historyczne Gdanska, Gdansk

空に向かって聳えるように建つ建物はグダンスクの旧市庁舎。
旧市庁舎は、14世紀に建築された歴史的な建造物で世界文化遺産にも指定されており、
現在、歴史博物館として公開されています。

名称:グダンスク歴史博物館(旧市庁舎)[Muzeum Historyczne Gdanska]
場所:Długa 46, 80-831 Gdańsk

ドゥーギ広場 [Dlugi Targ]

Dlugi Targ, Gdansk

色とりどりの建物に緩やかなカーブの切妻屋根のギルドハウスの立ち並ぶドゥーギ広場。
昨夜のライトアップの雰囲気とは少し違いますが、どちらにしても美しい景観には違いありません。
建物の1階はカフェやレストランになっているところもあります。

ネプチューンの噴水 [Fontanna Neptuna]

Fontanna Neptuna, Gdansk

ネプチューンの噴水 は、1633年に完成した歴史のある噴水で、グダニスクの街を守る神様とされています。
第二次世界大戦で大きなダメージを受け、その後修復されました。

噴水の装飾には珍しくライオンが使用されています。
このライオンは、グダンスクのシンボルで街歩きをしていると色々な場所で目にします。

緑の門をくぐり モトワヴァ運河へと向かいます。

Gdansk

モトワヴァ運河散策 [Motława]

Motława, Gdansk

モトワヴァ運河はバルト海へとつながっており、
ハンザ都市時代から19世紀ごろまでは数多くの船が行き交った場所です。

運河沿いには土産店やレストラン、カフェが立ち並び夜遅くまで賑わっています。
運河沿いにしばらく進むと、2つの塔の間に大きな歯車と頑丈なチェーンがみられます。

Motława, Gdansk Motława, Gdansk

これは、15世紀船のマストの取り付けや取り外し、貨物船からの大きな荷の積み下ろしの際に
使用されていたという手動式の木製クレーンで、最大2000キロの重荷を巻き上げることができた
中世ヨーロッパ最大のクレーンだったといわれます。

海洋博物館の一部となっており、第二次世界大戦後に再建されたものです。

マリアッカ通り [Mariacka]

Mariacka street , Gdansk

運河からマリアッカ門をくぐり、聖マリア教会へ向かって宝石店が並ぶマリアッカ通りを散策します。
通りの両脇には、小さなカフェや土産店、琥珀の専門店がぎっしりと並んでいます。

Mariacka street , Gdansk

バルト海沿岸では世界の80%以上が生産されており、ポーランドは琥珀の名産地なのです。

ラトビアやリトアニアに比べると、随分値段が高いように思いますが、
クラクフに比べると、グダンスクはデザインや種類、色が豊富で価格も少し低めのようです。

聖母マリア教会, Gdansk

世界最大級のレンガ造りの 聖母マリア教会を横目に見ながらピヴナ (Piwna) 通りへ向かいます。
通りの突き当りには、とても美しい建物が見えます。

旧大武器庫[Wielka Zbrojownia]

Wielka Zbrojownia, Gdansk
旧大武器庫[Wielka Zbrojownia]
Targ Węglowy 6, 80-836 Gdańsk

グダンスクで最も印象的な美しいルネッサンス様式の建物は、フランドルの建築家によって
17世紀に建てられ、19世紀まで武器庫として使用された建物です。
建物の入り口にはグダンスクのシンボルである2頭のライオンがみられます。

第二次世界大戦後に再建されたもので、現在はアートギャラリーとして使用され、
1階にはワインバーが入っています。

ドゥーギ通りに戻り「黄金の門」と「高い門」へ

黄金の門 [Złota Brama]

Złota Brama, Gdansk
黄金の門 [Złota Brama]
Długa 1, 22-100 Gdańsk

17世紀はじめに建てられたゴシック様式の荘厳な造りの黄金の門は、
第二次世界大戦により一度崩壊してしまったため、1997年に再建されたものです。

 

琥珀博物館 (旧囚人塔)[Muzeum Bursztynu]

Muzeum Bursztynu, Gdansk

黄金の門と高い門の間にある琥珀博物館では、バルト海でとれるポーランド特産の
加工前の琥珀や、飾り棚、ジュエリー、楽器、彫像、昆虫や爬虫類の入った琥珀など
様々な色の琥珀が展示されています。

Muzeum Bursztynu, Gdansk Muzeum Bursztynu, Gdansk

博物館の建物は、囚人を閉じ込めたり拷問したりするために使われていた囚人塔で、
ところどころに拷問の道具がみられます。

琥珀博物館 [旧囚人塔][Muzeum Bursztynu]
場所:Targ Węglowy 26, 80-836 Gdańsk
公式サイト
囚人塔を出ると、歴史地区からの出入り口 高い門 [Hohes Tor]にでます。
これで、グダンスクの歴史地区をひと回りしてきました。

Hohes Tor, Gdansk
高い門 [Hohes Tor]
住所:Wały Jagiellońskie 2A, 80-887 Gdańsk

グダンスクで宿泊したホテル

Fama Residence Gdańsk Old Town Fama Residence Gdańsk Old Town

グダンスクで宿泊したホテルは、メインストリート・ドゥーギ通りの黄金の門のすぐそばにある
ファマ レジデンス [ Fama Residence Gdańsk Old Town ]です。

開業1年未満と新しく、必要な設備(Wi-Fi、ケトル、冷蔵庫)が整っています。
トラムの駅やショッピングモールにも近く、歴史地区の入り口にあるというのが一番の魅力。
石畳の歴史地区を、スーツケースを引いて歩くのは少し不便なので・・・

グダンスクの人気ホテルを Hotels.com で見る

メインストリートというだけあり、人通りが多く騒音が絶えませんが、耳栓が用意してあります。

まとめ

グディニア、ソポトと並んでバルト海に面したポーランドの観光都市として知られるグダンスク。

歴史地区の入り口「高い門」からモトワヴァ運河までは徒歩で10分ほどなので、
数時間でパステルカラーの街並みと、オレンジ色のレンガの建物の並ぶ運河沿いという
違った雰囲気を味わうことができる美しい街です。

写真を撮りながら散策するだけでも十分楽しい街ですが、数日滞在するなら海洋博物館、
琥珀博物館、第二次世界大戦博物館、歴史博物館など、非常に興味深いアトラクションもあります。

機会があれば、また訪れたい街の一つです。

グダンスクから高速列車で、次の訪問地 ポズナン [ Poznań ] へ移動...

 

 

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