数多くの映画やCMのロケ地となったローマの観光スポット
ローマ2日目の観光は、ローマのシンボルコロッセオから始めます。
ハイシーズンは、コロッセオに入場する列はとにかく なが~い ので、
覚悟して列に並ぶかチケットをオンラインで購入することをお勧めします。
個人的には中に入ってみる必要はないと思うんですが、コロッセオはローマのシンボルなので
興味のある方は、2階にも上がってフォロ・ロマーノなどの景色も写真に収めてみてください。
コロッセオ
ローマのシンボルコロッセオは、72~80年の8年の月日を経て建設された円形闘技場です。
この場所で、剣闘士と猛獣の残虐な戦いが繰り広げられました。
上階からは、動物や剣闘士の檻になっていたコロッセオの地下部分とローマ発祥の地
パラティーノの丘も見られます。
コロッセオ・閉ざされていた地下が見学できるようになった古代ローマの闘技場 の記事を読む
パラティーノの丘
このパラティーノの丘は、紀元前8世紀から集落があったといわれるローマの7つの丘の中で
最も歴史の深い場所です。ローマ伝説によると、捨て子であった双子の「ロムルスとレムス」は、このパラティーノの丘で発見され、彼らはオオカミによって育てられました。
そして後に、ロムルスがレムスを殺害し、紀元前753年ローマ初代の王として即位しました。
これが、ローマ建国の歴史の始まりです。
この小高い丘には、ローマ皇帝の公邸や私邸跡を見ることができます。
中でも初代皇帝アウグストゥスの邸宅跡では、美しいフレスコ画を見ることもできます。
見学時間は約1時間~1時間ほどですが、コロッセオに比べて列が短く興味深い遺跡です。
コロッセオからフォーリ・インぺリアル通りをヴェネツィア広場方向へと向かいます。
ヴェネツィア広場の手前にフォロ・ロマーノがあります。
フォロ・ロマーノ
フォロ・ロマーノは、パラティーノの丘とカンピドーリオの丘の間のフォーリ・インぺリアル通り
にあり、1980年にローマ歴史地区の一部として世界遺産に登録された古代ローマ時代
(紀元前10世から7世紀)の町の中心地の遺跡です。
古代ローマは、7つの丘の丘から都市国家を形成していました。
フォロ・ロマーノは、この中の中心にある低湿地に紀元前6世紀建設され、3世紀後半に
ディオクレティアヌス帝によってローマ帝国の行政区画が東西に分けられるまで、
帝国首都の中心部として栄華を納めた地区です。
フォロ・ロマーノでは古代ローマ時代の神殿、公会堂、市場などの貴重な遺跡が見られます。
ヴィットリオエマヌエーレ二世の記念堂
ヴェネツィア広場に大きくそびえ立つヴィットリオ エマヌエーレ二世の記念堂。
イタリア統一(1870年)に大きな役を果たした、初代の国王ヴィットリオ エマヌエーレ二世の
業績を記念して建てられたモニュメント。記念堂は一部見学無料です。
テラスへは、有料エレベーターでアクセスでき、
ローマを360度見渡せるので、市内の位置関係を理解すのに最的の場所。
もちろん、ローマの絶景をシャッターに収める絶好の場所!
正面に一直線に伸びる道がコルソ通りといって、ベネツィア広場からポポロ広場まで
約1.6km続くショッピング街です。
この通りと交差しているのが、観光コース1日目で説明したバルベリーニ広場まで続く
トリートネ通りと、スペイン階段まで続くコンドッティ通りで、いずれも人気ブランドが
立ち並ぶショッピング街です。
コルソ通りにはいかず、ヴィットリオ エマヌエーレ二世の記念堂を左手に折れていきます。
ヴィットリオエマヌエーレ二世の記念堂の並びを少し先に行くと、丘に上がる2つの階段が
見えてきます。一つ目の急な階段は教会へ上がる階段で、2つ目の緩やかな階段が
カンピドーリオ広場に上がる階段です。
カンピドーリオ広場
カンピドーリオの丘は、ローマの7つの丘の一つ。この広場に上がるコルドナータといわれる
馬の歩調に合わせて作られた階段は、ミケランジェロ作。
このカンピドーリオ広場には、世界最古のカピトリーニ美術館、カピトリーニ絵画館、
市庁舎があり、丘のテラスからはコロッセオ、フォロ・ロマーノなどの遺跡を
見降ろすことができる絶好の撮影スポットがあります。
遺跡の中を歩いてきた人も、近くから見るのとは違った全景を見ることができます。
フォロ・ロマーノの遺跡を近くで見るほど興味のない人や時間がない人は、このテラスを
撮影スポットにすれば、思い出の写真が取れますね。
マルチェロ劇場
べネツィア広場から真実の口へ向かう途中、右手に小型のコロッセオが見えます。
これはマルチェロ劇場といい、その横の3本の柱は紀元前5世紀に建てられたアポロ神殿の跡です。
ローマ最大規模の古代円形劇場・マルチェロ劇場は、当時1万5千人ほどの観客を収容できたと
言われています。ユリウス・カエサルの時代に建設が始まり、シーザーの暗殺後の紀元前13年頃、
ローマの初代皇帝アウグストウスによって完成されました。
現在世界遺産として登録されています。
3階建てのマルチェロ劇場の最上階は、裕福な人たちの住居となっています。
マルチェロ劇場を先に進むと、正面左手にレンガ色の鐘楼が見えてきます。
これが、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会で、この教会の敷地内に真実の口があります。
真実の口
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会 (Basilica di Santa Maria in Cosmedin) の中にある
真真実の口は、この大きなの口の中に手を入れて「真実を確かめる」という映画 「ローマの休日」で
オードリー・ヘップバーンが演じたシーンが、世界的に有名になったローマを代表する観光スポット!
「嘘つきは手を噛み切られてしまう」という中世の伝説にちなんだものですが、実は妻の浮気を疑った
嫉妬深い夫たちの間で始まったといいます。
この伝説からもイタリア人の男性が嫉妬深いというのは、今も昔も変わりないことが分かります。
もともと、この大きな円形の顔は、古代マンホールの蓋として使われいたそうですが、
今では、多くの訪問者が真実の口に手を入れて写真を撮る姿があとを絶えません。
チルコマッシモ
真実の口の裏手には、ローマ建国の場所パラティーノの丘とアヴェンティーノの丘の谷間に
「チルコ・マッシモ」といわれる古代ローマ時代の最大の戦車競技場跡があります。
全長約621メートル、幅約118メートルの広大な土地では紀元前4世紀から549年まで、
古代ローマの娯楽の場となっており、多くの血が流された場所でもありました。
1959年のチャールストン・ヒストン主演のアメリカ映画ベン・ハー(Ben-Hur)をはじめ、
最近ではジャック・ヒューストン主演のベン・ハーまでこの歴史を題材として映画が製作されています。
チルコマッシモの近くには、地下鉄B線「Circomassimo(チルコマッシモ)」駅があります。
A線とB線は、テルミニ駅(Termini)で交差しています。
まとめ
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ローマの観光スポットを2日分けて簡潔に紹介していきましたがいかがですか?
興味を持っていただけたでしょうか?
ローマの魅力は、入場料を払って美術館や遺跡の中に入らなくても、無料の教会の中で
偉大な巨匠のフレスコ画や彫像が見れたり、街中を歩いていても遺跡を外から見れるということです。
またローマ市内だけでなく、滞在日数に合わせてオルビエートやフィレンツェなど、
近隣の都市へ日帰りで足を延ばしてみても楽しいと思います。