古くから伊勢神宮参拝前に、二見浦の海水で身心を清める禊(沐浴)をする習わしがあり、
この儀式を「浜参宮」といったそうです。
現在では禊をする代わりに神社に参拝し、「無垢塩祓」を受けることを「浜参宮」として、
伊勢神宮参拝前に二見興玉神社にお参りする人も少なくないといいます。
二見興玉神社の歴史
二見興玉神社(興玉社)の歴史は夫婦岩に注連縄を張り、
猿田彦大神の霊石「興玉神石」の遙拝所を設けた729年~748年に始まります。
1910年(明治43年)、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀る興玉社(おきたましゃ)と
宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)を祀る三宮神社(さんぐうじんじゃ)を合祀した際に
二見興玉神社に改称されています。
二見カエルのご利益
境内のいたるところで猿田彦大御神の使い、二見カエルが参拝者を迎えます。
「二見カエル」には無事かえるやお金がかえる、物事が良い方へかえる、
若返るなどのご利益があります。
境内の見どころ
満願蛙の手水舎
手水舎にも満願蛙です。
そして、境内のあちこちにいる蛙たちは、ご利益を受けた方々からの献納だそうです。
天の岩屋
手水舎の隣には太陽の神である天照大御神がお隠れになり、世界が真っ暗になったという神話の舞台
「天の岩屋」のひとつがあり、宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)がお祀りされています。
拝殿
参拝は、二拝、二拍手、一拝で!
御祭神・猿田彦大神がお祀りされており、縁結び、夫婦円満、交通安全のご利益があります。
拝殿の前に置かれているのは輪注連縄です。
これで体をさすって身の汚れや悪い場所を輪注連縄に託します。
日の出遥拝所
鳥居の先の夫婦岩がフレームにしっかりと収まります。
夫婦岩は沖合約700m先に鎮まる猿田彦大神の霊石「興玉神石」と、「日の大神」を遙拝するための鳥居の
役目を果たしているそうです。とても美しい撮影スポットですね。
夫婦岩
大小2つの岩が仲良く寄り添うように並ぶ姿は、夫婦円満や良縁のシンボルとされています。
夫婦岩にかかるしめ縄は、地元の氏子たちにより年に3回張り替えられます。
二見興玉神社の参道は、石段や坂もなく海岸に沿った素晴らしい景色で、海からも強いパワーを
受けられそうです。
龍宮社
海の神・綿津見大神(わたつみのおおかみ)を御祭神とする龍宮社では、航海の安穏や旅の安全を
お願いします。
御朱印について
御朱印は拝殿脇の授与所でいただきました(書置き)
関連記事:伊勢・1日パワースポット巡りの記事を読む
二見興玉神社へのアクセス
場所:伊勢市二見町江575
授与所時間:7:30~16:30
*正確な時間は、公式サイトから確認してください
入場料:無料
駐車場:無料交通機関でアクセスする場合
★JR参宮線「二見浦駅」から徒歩で約15分★JR・近鉄「伊勢市駅」・近鉄「宇治山田駅」から
「鳥羽バスセンター」行き、または伊勢二見鳥羽周遊バスCANばす「夫婦岩東口」下車徒歩5分
駐車場について
二見浦公園駐車場:鳥居の真横の無料駐車場で約30台ほど駐車できます。
私たちは待たずに停められたのでラッキーだったのですが、いつも混んでいるようです。
路上に止めている車もありますが、結構狭いので停める場合は注意です。
ここに入れない場合は、徒歩5~10分範囲に有料・無料駐車場があります。
無料駐車場徒歩 [ 徒歩5~10分以内 ]
★ 神社参集殿前駐車場 [約15台] 伊勢市二見町茶屋575
★ 音無山駐車場 [約20台] 伊勢市二見町茶屋無料駐車場徒歩 [ 徒歩15 分 ]
★ 二見総合駐車場 [約200台] 伊勢市二見町茶屋147
有料駐車場[ 徒歩5分以内 ]
★ 二見プラザ有料駐車場 [約285台] 伊勢市二見町江580
まとめ
通常、神社やお寺には連続する石段や急な坂がつきものですが、
二見興玉神社の参道は平坦で、年配の方や足の不自由な方でも
気軽に参拝できるというのが魅力です。
それに、海の景色を眺めながらお参りできるのもいいですね。
二見浦の海からと二見カエルからパワーをいただいたように思います。
何度でも行きたい神社のひとつです。