ミラノの定番観光スポットとして有名なガレリア...
エレガントなアーケードの中にはプラダの本店をはじめ、高級ブランドが軒を並べており、
ミラネーゼの待合の場所としても知られています。
このページでは、美しいガレリアの見どころや人気スポットとその伝説について紹介します。
ヴィットリオ・エマヌエーレ II 世のガレリアとは?
ミラノを代表する近代建築「ヴィットリオ・エマヌエーレ II 世のガレリア」は、イタリア初代国王に
ちなんでつけられたエレガントなアーケードです。
ボローニャの建築家ジュゼッペ・メンゴー二(Giuseppe Mengoni)によって設計され、
1877年に完成しましたが、第二次世界大戦で破壊され、1955年にもとの姿で完全に復元されています。
鉄とガラスで構成さた高さ30mのアーチ型のアーケードは、南北に200m、東西に100mの十字架状の
通路からなり、上部の八角形のクーポラまでの高さは55メートルという巨大な空間が造られています。
中央十字路の天蓋近くにはアメリカ、アフリカ、中国、北欧を象徴的に描いた4枚のフレスコ画が描かれ、
足元にはイタリア王国の紋章をはじめ、ミラノ、トリノ、フィレンツェ、ローマの紋章がモザイクが施され、
天井から降り注ぐ自然の光の輝きで、まるで華麗な美術館にでもいるようです。
今でこそ、近代建築と一言でいいますが、完成当時は革新的な建造物であったことは確かです。
ガレリアの中には...
ドゥオーモ広場からスカラ座へと抜ける4階建てのアーケードのなかにはプラダの本店をはじめ、グッチ、
ルイ・ヴィトンなどの高級ブランド店や歴史ある宝石店、書店、レストラン、カフェなどが軒を並べ、
一年中多くの人で賑わっています。
雄牛のくぼみでくるりと廻って幸せになる
ガレリアの人気スポットは、十字路付近の床に埋め込まれた雄牛のモザイクです!
このモザイクは、イタリア王国の最初の首都「トリノ市の紋章」で、くぼみのあるところにかかとを当てて、
3回転すると「幸せになれる」とか「ミラノに戻ってこられる...」という伝説があります。
なんとなくローマにあるトレヴィの泉と似たような言い伝えですが…
願いをかなえるために年中多くのツーリストが訪れ、くぼみはどんどんと大きくなり、
何度も修復が行われているそうです。気の毒な雄牛さん…
なぜトリノ市の紋章の上で廻るの?
雄牛の急所の上で廻るのか不思議だったのですが、19世紀後半、雄牛は幸運をもたらすという考えが広まり、その上でぐるりと回ったことが始まりだったようです。その後、イタリアの君主制を好まない人々によって、イタリアの国王サヴォイア家への軽蔑の印として、
雄牛の大事な急所を踏むようになったともいわれています。
基本情報とアクセス
ヴィットリオ・エマヌエーレ II 世のガレリア
[Galleria Vittorio Emanuele ll ]
所在地:Piazza del Duomo, 20123 Milano
見学時間:24時間
見学料:無料