島ごと世界遺産⁉ ベルリン博物館島の見学スポットと「ペルガモン美術館」を紹介!

Museumsinsel,Berlinドイツ

ドイツ・ベルリンを横断するシュプレー川に浮かぶ「博物館島・ムゼウムスインゼル」は、
島自体が世界遺産に登録されています。

名前通り博物館島には、5つの美術館が併設されています。

このページでは5つの博物館の特徴と、訪問した2つの博物館の館内を紹介しています。

博物館島について

博物館島には、ペルガモン美術館や新博物館、 旧ナショナルギャラリー、旧博物館、ボーデ博物館といった
世界文化遺産に登録される5館の美術館・博物館があります。

ドイツの有する貴重な芸術品が展示されており、そのスケールは非常に大きく5館を見て廻るには、
まる1日かかります。

博物館島へのアクセス

最寄りの駅
電車(S-bahn)でアクセス : [Friedlrichstr./HackescherMarkt]
バス(Bus)でアクセス: 100,200 [Lustgarten ]

博物館のチケット料金

一般学生(19歳~)
ペルガモン美術館€ 12€ 6
新博物館€ 14€ 7
旧ナショナルギャラリー€ 12€ 6
旧博物館€ 10€ 5
ボーデ博物館€ 10€ 5
1日博物館共通券 (5館共通)€ 19€ 9.50
3日ミュージアムパス (30館共通)€ 29€ 14.50

18歳以下は見学無料です。詳しい料金は、美術館公式サイトへ

美術館や博物館を観光目当てで来る場合、ペルガモン美術館を見ないという人はないと思うので、
1日で博物館島にある2つ以上の博物館 (美術館) を駆け足で見るにしても「博物館共通券」がお得です。

ローシーズンでも美術館のチケット売り場には列ができていて、多少は並ぶので、
時間のロスを防ぐには、オンラインでのチケットの購入 がおすすめです!

ベルリンにゆっくり滞在できる美術館好きの方には、「ミュージアムパス」というのがあります。

こちらのカードは、ベルリン市内にある指定の30館の施設に29ユーロで入場することができ、
使用期間が3日間なので、より多くの芸術作品を観賞することが出来ます!

ペルガモン美術館

Pergamonmuseum,Berlin

古代ギリシアや古代中近東の世界有数のコレクションを誇る「ペルガモン美術館」

遺跡を館内に再現してしまうというスケールの大きな博物館で、博物館や美術館に興味のない人でも、
ここだけは見る価値があります!

現時点では、ペルガモン博物館の人気スポット「ペルガモンの祭壇」が修復工事で鑑賞できません。
修復工事は少なくとも2025年まで続くそうなので、それ以外の見学スポットをみていきましょう。

見学に備えて

館内は、大きな荷物をもって見学することはできません。

エントランス付近にロッカールームがあるので、そこに荷物やコートを入れて、
身軽な服装での見学がおススメです。

コインロッカーは、荷物を入れる時に €1が必要ですが、出すときには戻ってくるので、
基本的には無料で使えますが、コインを用意しておくことを覚えておきましょう。

オーディオガイドは料金に含まれています。
日本語のオーディオもあるので、エントランスで借りていきましょう。

イシュタールの門

Pergamonmuseum,Berlin

入館してすぐに聳え立つコバルトブルーの門が、古代都市バビロンの城門「イシュタールの門」です。

バビロンは紀元前に存在した都市で、現在のイラクに位置します。

バビロンの城壁には5つの門がありましたが、その中でもこの「イシュタールの門」が、
最も豪華絢爛に飾られていたそうです。

Pergamonmuseum,Berlin

要塞を兼ねた城壁の門なので、かなりの高さがあり頑丈ですが、同時にエレガントでもあります。

モザイクで描かれた動物は、空と戦争と性の守護女神であったイシュタール女神の象徴「獅子」です。

館内にいることを忘れそうなくらいの大きさで、迫力があります!

ミレトスの市場門

Pergamonmuseum,Berlin

現在のトルコの古代都市ミレトスの市場の門です。
紀元2世紀にミレトスに建てられた城壁であったと思われます。

ギリシアの植民地があったため、建物の様式にギリシアの文化が色濃く現れています。

ミレトスの門は11世紀頃の地震で破壊されましたが、1909年にドイツの考古学チームによって発掘され、
その断壁と新しい資材を組み合わせて復元されました。

第2次世界大戦で損傷しましたが、その後何度か修復され現在に至ります。

Pergamonmuseum,Berlin

ギリシャ神話の「オルペウス」の物語をテーマにしたミレトスのモザイク床。

Pergamonmuseum,Berlin

柱の両脇にある頭部像は、ペルガモンを統治したローマ皇帝のトラヤヌス(右)とハドリアヌス(左)。

この後、古代西アジア、イスラム芸術の展示物…と続きます。

Pergamonmuseum,Berlin

Pergamonmuseum,Berlin Pergamonmuseum,Berlin

ラマッス像

Pergamonmuseum,Berlin

アッシリアの王アッシュールナツィルパルの宮殿を見張っていた門番「ラマッス像」。
オリジナルは、ロンドンの大英博物館にあります。

ムシャッタ神殿

Pergamonmuseum,Berlin

約1300年前、初代イスラム王朝のウマイヤ朝時代に造られた砂漠の宮殿「ムシャッタ宮殿」の一部です。

現在のヨルダンの首都、アンマンに位置したムシャッタ宮殿の外壁の長さは144m、高さ507cm、
幅は33mあったとされています。

外壁は完成を目の前に地震で崩壊したそうです。

1903年にオスマン帝国のスルタンからベルリンに寄贈され、ムシャッタ宮殿の外壁の一部が
ペルガモン博物館に展示されることになりました。

彫石灰岩で造られており、動物や植物の模様が彫られています。

見学時間ついて

オーディオガイドの説明を聞きながら館内を歩くだけで、1時間半以上かかりました。
ゆっくりと見学するのなら、2~3時間の余裕を持って行くことをお勧めします。

ドイツの公衆トイレはどこも有料ですが、ここは無料で清潔でした。

名称:ペルガモン美術館 [ Pergamonmuseum ]
場所:Am Kupfergraben 5
見学時間:見学時間:10:00~18:00 (木曜日 ~20:00) 無休
公式サイト

新博物館

Neues Museum,Berlin

戦後60年廃墟として放置されていた新博物館は、2009年に開館されました。
古代エジプト美術を中心に9000点以上の展示品があります!

Neues Museum,Berlin

死後の世界への入り口...神秘的です。

Neues Museum,Berlin

象形文字もはっきりとみられて、かなり保存状態が良く展示されています。

 

2階には古代エジプト美術最高傑作と言われる「王妃ネフェルティティの胸像」が
展示されていますが、写真撮影不可です。
Neues Museum,Berlin
Neues Museum,Berlin

石棺には、中に入っていた人物の生涯を示す飾り付けや象形文字が刻まれています。

Neues Museum,Berlin

地下出口付近の休憩ロビーとトイレがあります。

駆け足で見学したので1時間ほどで出てきましたが、新博物館も2時間くらいの見学時間が必要です!

新博物館 [ Neues Museum ]
場所:Bodestrasse 1-3
見学時間:10:00~18:00 (木曜日 ~20:00) 無休
公式サイト

以下の3館も興味深い美術館なので、次回訪れたいと思います。

博物館島の近くには、展望デッキから街並みが見渡せる「ベルリン大聖堂」があります。
教会のステンドグラスや王家の墓所など、見学スポットもたくさんあるので、おすすめです!
ベルリン大聖堂の記事は、こちらからチェック

 

旧ナショナルギャラリー

Alte Nationalgalerie,Berlin

古代ギリシャの神殿のような外見は、アテネのアクロポリスを見本に建てられている。
ロマン主義や古典主義、マネやセザンヌ、モネなどの印象派など、18世紀以降の絵画コレクションを
中心にしている美術館です。

名称:旧ナショナルギャラリー  [Alte Nationalgalerie]
場所:Bodestrasse 1-3
見学時間:火~日曜 10:00~18:00 (木曜日 ~20:00) 月曜休館
公式サイト

 

旧博物館

Altes Museum,Berlin

18本の円柱が並ぶギリシャの神殿を思わせる建物は、戦後1960年に再建れたもので、
古代ギリシャやローマ時代のアンティークコレクションを展示している博物館です。

名称:旧博物館 [ Altes Museum ]
場所:Am Lustgarten 10178
見学時間:火~日曜 10:00~18:00 (木曜日 ~20:00) 月曜休館
公式サイト

ボーデ博物館

彫刻やビザンチン美術、コインなど貴重なコレクションの展示がされている博物館です。

名称:ボーデ博物館 [ Bodemuseum ]
場所:Am Kupfergraben 10117
見学時間:火~日曜 10:00~18:00 (木曜日 ~20:00) 月曜休館
公式サイト

まとめ

5館を19ユーロで見れる「博物館共通券」は、美術館巡りが好きな人には魅力的なチケットです!

とくに建物の中に遺跡が復元されているペルガモン美術館は、美術館に興味がない人でも
行ってよかったと思える美術館です。

旧博物館は、象形文字や棺などエジプト文化を知るための興味深い美術館でした。

他の3館も興味深い展示がありそうなので、時間のある人なら1日かけて見学するのもいいと思いますが、
美術館・博物館は館内をかなり歩くので、他の市内観光に影響が出ないように、
程々にした方が良いかもしれません。

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