イタリアの人気観光都市ミラノとヴェネツィアの間に位置する古都ヴェローナ(Verona)。
古代ローマ時代から町の防御のために重視されてきたサンピエトロの丘は、
美しい世界遺産の街並みを見渡せる人気絶景スポットとなっています。
サンピエトロの丘へのアクセス方法や絶景スポットをみていきましょう。
サンピエトロの丘とは?
サンピエトロの丘は、ローマ時代には宗教儀式が行われた聖なる地でした。
中世には古代ローマの遺跡の上に聖ペテロ(イタリア語でサンピエトロ)の為に教会が建てられ、
「サン・ピエトロの丘(Colle San Pietro)」と名付けられました。
その後、サン・ピエトロの丘には町の防御の為の城壁の一部として、サン・ピエトロ城
(Castel San Pietro)が築城されましたが、1801年にナポレオン軍によって破壊されたのち、
ハプスブルグ家によって兵舎が建てられました。
現在、城址はなく城壁の一部が残されています。
サンピエトロの丘へのアクセス
サンピエトロの丘へのアクセス方法は、徒歩かフニコラーレです!
徒歩で上る場合は、テアトロ・ロマーノやヴェローナ景観をゆっくり見ながらアクセスできますが、
かなり急な石段を上っていくので、観光終盤まで体力を蓄えておく必要があります。
フニコラーレを利用する場合は、ヴェローナの街並みやアディジェ川など景色を楽しみながら、
90秒で丘の上に到着してしまいます。
急ぎ旅で時間がない場合や丘へ登る自信がなくても、これで絶景スポットに無理なくアクセスできます!
チケットは、エントランスを入った正面の自動券売機で購入できます。(英語対応)
往復フニコラーレを利用する場合は、往復チケットが 2,50 ユーロ です。
丘の上には券売機がなかったと思うので、最初に購入しておくことをお勧めします。
サンピエトロの丘からの眺め
丘の上は空気が澄みきっていて、とても美しいヴェローナの街並みを楽しめます。
ここで、写真やビデオを撮りながら、ぼんやりと30分ほど街並みを眺めていました。
レンガ造りの街の中に聳え立つのが「ドゥオーモの鐘楼」で、対岸に架かる橋は
「ピエトラ橋 ( Ponte Pietra)」というヴェローナ最古の建築物です。
ピエトラ橋は、古代ローマ時代にローマ劇場へのアクセスの為に造られた石造りの橋で、
ドイツ軍の爆撃により被害を受け修復された個所もあります。
ピエトラは、イタリア語で「石」という意味です。
そして、街に沿うように流れるのが、イタリアで2番目に長い川アディジェ川(L’Adige)です。
ヴェローナで一番高い塔「ランべルティの塔」も、はるか彼方に見えます。
一番高いといっても84メートルほどです。
アディジェ川がゆっくりと街に沿うように流れていくサンピエトロの丘からの眺めは、
「世界遺産の街」として登録されているヴェローナの街を見渡すにふさわしい場所です!