ヨーロッパ旅行の準備で意外と迷うのが「お金の準備」です。
「現金はいくら持って行けばいい?」
「クレジットカードだけで大丈夫?」
「日本でユーロに両替しておくべき?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
以前は日本でユーロへ両替し、現金を多めに持って行く方法が一般的でした。
しかし現在のヨーロッパでは、VisaやMastercardなどのカード決済やタッチ決済が広く普及し、
現金を使う機会は以前より大幅に減っています。
一方で、小さなお店や市場、公衆トイレなどでは現金が必要になる場面もあるため、
カードだけに頼るのではなく、複数の支払い方法を準備しておくと安心です。
この記事では、ヨーロッパ旅行で利用できる主な支払い方法や両替方法を比較し、
近年利用者が増えている多通貨対応サービス「Wise(ワイズ)」や「Revolut(レボリュート)」
についても詳しく紹介します。
ヨーロッパ旅行はキャッシュレスが主流
現在のヨーロッパでは、Visa・Mastercardなどのクレジットカード決済が一般的になっています。
特に都市部では、レストラン、ホテル、スーパー、公共交通機関など、
さまざまな場所でカード払いが利用できます。
スマートフォンを使ったApple Payなどのタッチ決済も普及しており、
カードを端末にかざすだけで支払いが完了する場面も増えています。
海外旅行では、決済方法だけでなく、スマートフォンの通信環境も事前に準備しておくと安心です。
ヨーロッパ旅行で使えるeSIM・SIMカード・レンタルWi-Fiについては、
こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ ヨーロッパのネット事情|eSIM・SIMカード・レンタルWi-Fiどれがおすすめ?
ただし、以下のような場所では現金が必要になる場合があります。
✔ 小さなカフェやバール
✔ 市場や屋台
✔ 公衆トイレ
✔ 少額の支払い
✔ チップを渡す場面
✔ カード端末のトラブル時
✔ コインロッカーやコインランドリー
そのため、ヨーロッパ旅行では「基本はカード決済+少額の現金」という組み合わせがおすすめです。
現金は20〜50ユーロ程度を用意しておき、必要になった場合のみ追加で引き出すと、
大金を持ち歩くリスクを減らせます。
ヨーロッパ旅行で使うお金を準備する方法
ヨーロッパ旅行のお金の準備方法には、主に以下のような方法があります。
日本でユーロに両替する
出発前に日本の空港や銀行、両替所などでユーロを用意しておく方法です。
現地到着後すぐに使えるため安心感がありますが、
両替場所によっては為替レートや手数料が高くなる場合があります。
また、多額の現金を持ち歩くことになるため、盗難や紛失のリスクにも注意が必要です。
そのため、日本での両替は到着直後に必要な分として、数千円〜1万円程度にとどめておくと安心です。
現地ATMでユーロを引き出す

VisaやMastercardなどで、現地ATMから必要な分だけユーロを引き出す方法です。
必要な金額だけ現金化できるため、大金を持ち歩く必要がなく、旅行中の管理もしやすくなります。
また、一般的には街中の両替所より有利なレートになることが多く、
現在では海外旅行でよく利用される方法のひとつです。
ただし、ATM利用時には以下の手数料が発生する場合があります。
• 日本のカード会社による海外ATM利用手数料
• 現地ATM運営会社による利用手数料
• 為替レートに含まれる手数料
また、ATMによっては「手数料が高いので別の方法で換算します」といった表示が出る場合があります。
この場合は、ATM独自の為替レートが適用される可能性があるため、
「Accept(承認)」せず、カード会社のレートを利用する選択肢を選ぶことがおすすめです。
クレジットカードを利用する
ヨーロッパ旅行では、クレジットカード決済をメインにする方法が最も便利です。
現金を大量に持ち歩く必要がなく、ホテル予約やオンライン決済にも利用できます。
主なメリットは以下の通りです。
✔ 両替の手間がない
利用時の為替レートが適用されるため、日本で大量にユーロへ交換する必要がありません。
✔ ポイント還元がある
カードによっては利用金額に応じてポイントが貯まります。
✔ ホテル予約にも便利
海外ホテルや航空券予約では、クレジットカードが必要になるケースも多くあります。
一方で、注意したい点もあります。
• 海外利用手数料がかかる場合がある
• カード会社によって適用レートが異なる
• 紛失や盗難時の対策が必要
海外旅行へ行く際は、利用予定のカードが海外利用可能か、事前に確認しておきましょう。
両替手数料や海外利用手数料は、旅行中の出費にも影響します。
旅行費用を少しでも抑えたい方は、
航空券・ホテル・現地費用の節約方法も参考にしてください。
▶ 知らないと損!海外旅行の費用を賢く節約する方法まとめ
Wise・Revolutなど多通貨対応カードを利用する

近年、海外旅行では「多通貨対応カード」を利用する人も増えています。
Wise(ワイズ)やRevolut(レボリュート)のようなサービスは、
スマートフォンのアプリ上で複数の通貨を管理できる金融サービスです。
日本円をあらかじめ入金しておき、必要なタイミングでユーロやポンドなどへ交換したり、
専用カードを使って現地で支払いをしたり、ATMから現金を引き出したりできます。
クレジットカードとは異なり、事前にチャージした金額を利用するため、使いすぎを防ぎやすく、
海外旅行用の決済手段として注目されています。
ヨーロッパ周遊ならWise・Revolutが便利
ヨーロッパ旅行、特に複数の国を巡る周遊旅行では、
WiseやRevolutのような多通貨対応サービスが便利です。
ヨーロッパではユーロを使う国が多いものの、以下のように国によって通貨が異なる場合があります。
• イタリア・フランス・ドイツ → ユーロ
• スイス → スイスフラン
• イギリス → ポンド
• デンマーク → デンマーククローネ
通常のクレジットカードでも海外決済は可能ですが、複数通貨を扱えるサービスなら、
アプリ内で現地通貨を管理できるため、通貨ごとの支払いをスムーズに行えます。
特に、ヨーロッパを何か国も移動する旅行では、
国ごとに両替する手間を減らせる点が大きなメリットです。
Wiseとは?
Wise(ワイズ)は、海外送金や外貨決済に特化したオンライン金融サービスです。
最大の特徴は、実際の為替市場に近い「ミッドマーケットレート」を基準にした透明性の高い料金体系です。
アプリ内で複数通貨を保有でき、専用のデビットカードを利用すれば、
海外のお店での支払いやATMでの現金引き出しにも利用できます。
海外旅行だけでなく、海外留学、海外在住者への送金、海外での生活費管理など、
国をまたいだお金のやり取りに利用されています。
Wiseのメリット
✔ 複数通貨を1つのアプリで管理できる
✔ 為替レートや手数料が明確で分かりやすい
✔ 海外送金に強い
✔ 現地通貨で支払いができる
✔ デビットカードとして海外利用できる
✔ 必要に応じてカードをアプリから停止できる
特に、海外旅行だけでなく、海外との送金や長期滞在などを予定している方には相性の良いサービスです。
Wiseの注意点
✔ 利用には本人確認や事前登録が必要
✔ カード発行には手数料がかかる場合がある
✔ ATM利用時には手数料が発生する場合がある
✔ クレジットカードのようなポイント還元は基本的にない
✔ 海外旅行保険は付帯しない
旅行直前に申し込む場合は、カード到着までの期間も考えて早めに準備しておくと安心です。
Revolutとは?
Revolut(レボリュート)は、外貨交換・決済・送金などをスマートフォンで管理できる金融サービスです。
アプリ内で複数の通貨を管理でき、専用カードを使えば、
海外のお店での支払いやATMでの現金引き出しにも利用できます。
旅行中に必要な分だけ日本円から現地通貨へ交換できるため、
海外旅行用の決済手段として利用されています。
Revolutのメリット
✔ 複数通貨をアプリで管理できる
✔ 海外旅行中の決済に利用しやすい
✔ 必要なタイミングで外貨交換できる
✔ ATMで現地通貨を引き出せる
✔ アプリからカード利用を停止できる
✔ 使う金額を管理しやすい
クレジットカードとは別に旅行用のお金を管理できるため、
盗難や不正利用対策としても役立ちます。
Revolutの注意点
✔ プランによって利用条件や手数料が異なる
✔ 外貨交換には条件や上限が設定される場合がある
✔ ATM利用には手数料がかかる場合がある
✔ 事前登録が必要
利用前に、自分が利用するプランの手数料やサービス内容を確認しておきましょう。
どっちがおすすめ?WiseとRevolutの違いを比較
WiseとRevolutはどちらも海外旅行に便利なサービスですが、向いている用途が少し異なります。
| 比較項目 | Wise(ワイズ) | Revolut(レボリュート) |
|---|---|---|
| 主な特徴 | 多通貨口座・海外送金に強い | 海外旅行時の決済管理に強い |
| 海外旅行での利用 | ◎ 現地通貨で支払い・ATM利用が可能 | ◎ 現地通貨で支払い・ATM利用が可能 |
| 海外送金 | ◎ 得意分野 | ○ 対応可能 |
| 複数通貨の管理 | ◎ 複数通貨をアプリで管理可能 | ◎ 複数通貨をアプリで管理可能 |
| 為替交換 | ◎ 実際の為替レートに近い 透明性の高い料金体系 |
○ 条件やプランによって異なる |
| デビットカード利用 | ○ 利用可能 | ◎ 旅行中の決済管理に便利 |
| アプリ管理 | ○ シンプルで分かりやすい | ◎ 旅行向け機能が充実 |
| 向いている人 | 海外送金・海外生活・長期滞在にも 使いたい人 |
ヨーロッパ旅行や海外決済を手軽に管理したい人 |
| 注意点 | カード発行やATM利用に 手数料がかかる場合がある |
プランや利用条件を確認する必要がある |
旅行用の決済カードを探している方は、
公式サイトでサービス内容や最新の料金プランを確認してみてください。
迷った場合は、クレジットカードをメインに、
RevolutまたはWiseなどの多通貨対応カードを予備として持つ方法がおすすめです。
私の場合、RevolutとWiseのどちらも所持していますが、
ヨーロッパ旅行では、クレジットカードをメインの決済手段にしながら、
Revolutなどを旅行中のお金の管理用として利用するのが便利です。
必要な金額だけを入れておけば使いすぎ防止になりますし、
国をまたいだ周遊旅行でもアプリから通貨を管理できるため、ヨーロッパ旅行との相性が良いです。
また、カードの紛失や利用トラブルに備えて、別のクレジットカードやWiseなど
予備の決済手段を1枚用意しておくと、より安心して旅行を楽しめます。
ヨーロッパ旅行では「1枚のカードですべてを管理する」のではなく、
クレジットカード+多通貨対応カード+少額の現金というように、
複数の支払い方法を準備しておくことがおすすめです。
なお、WiseやRevolutは便利な決済手段ですが、海外旅行中の病気やケガ、
盗難などを補償するものではありません。
安心して旅行するためには、決済方法の準備とあわせて海外旅行保険についても確認しておきましょう。
▶ 海外旅行保険は必要?おすすめの選び方と補償内容をわかりやすく解説
ヨーロッパ旅行のお金の準備で気をつけたいこと
支払い方法を複数準備していても、海外旅行ではカードの設定や使い方に注意が必要です。
出発前にカードの海外利用設定を確認する
海外旅行へ行く前に、利用予定のクレジットカードや多通貨対応カードが
問題なく使える状態か確認しておきましょう。
カードによっては海外利用の設定が必要な場合があります。
また、スマートフォンのアプリにログインできる状態にしておくことも大切です。
カードや現金は分散して持つ
旅行中は、すべてのカードや現金を1か所にまとめないようにしましょう。
万が一、財布を紛失したり盗難にあった場合でも、予備のカードが別にあれば旅行を続けることができます。
現金を持ち歩く場合も、財布と別の場所に分ける、パスポートとは別に保管するなど、
盗難対策をしておくと安心です。
現金は必要最低限にする
ヨーロッパではカード決済が普及しているため、多額の現金を持ち歩く必要はありません。
カード決済を中心にすれば、現金はお守り代わりとして20〜50ユーロ程度を用意しておく程度でも、
多くの場合対応できます。
必要になった場合は、現地ATMで追加する方法もあります。
カード決済では現地通貨を選択する
海外でカード決済やATM利用をすると、
「JPY(日本円)」または「EUR(現地通貨)」を選択する画面が表示される場合があります。
この場合は、必ず「EUR(現地通貨)」を選択しましょう。
「JPY(日本円)」を選ぶと、店舗やATM側が設定した為替レート(DCC:動的通貨換算)が適用され、
不利なレートになることがあります。
一見、日本円で金額が分かりやすく感じますが、
余計な手数料が上乗せされる可能性があるため注意が必要です。
ATM利用時は銀行ATMを選ぶ
ヨーロッパの観光地で見かけるEuronetなどの独立系ATMは便利な場所にありますが、
手数料や為替レートが不利になる場合があります。
ATMを利用する場合は、できるだけ大手銀行の店舗に併設されているATMを選ぶのがおすすめです。
まとめ
ヨーロッパではクレジットカードやタッチ決済が普及しているため、
多額の現金を持ち歩く必要はありません。
基本はカード決済を利用し、少額の現金とWiseやRevolutなどの
多通貨対応サービスを組み合わせることで、より安心して旅行を楽しめます。
特にヨーロッパ周遊旅行では、国ごとに通貨が変わる場合もあるため、
スマートフォンで複数通貨を管理できるサービスを準備しておくと便利です。


