美しい建築様式の集まったチェコの首都・プラハを2日で散策!
2日目のプラハ観光は、プラハ城のある西側を中心に有名映画やCMのロケ地となった「ストラホフ修道院」や
「ジョン・レノンの壁」、そして歴代の王の戴冠パレードが行われた順路の一つ「カレル橋」など
9か所の見学スポットを紹介します。
プラハ市内はトラムで廻る
この日は、何回もトラムを利用する予定だったので1日券を購入しました。
トラムやバスの中には刻印機があるので、初回使用時に必ず刻印します。
*けっこう検札員が乗っているので、刻印していなければ罰金を取られるので注意してください。
チケットは刻印した時間から24時間有効なので、2回目から刻印の必要はありません。
トラムやバス停で券売機を見なかったので、すべての停留所に券売機があるとは限らないので、
地下鉄の駅などで購入しておくといいと思います。
関連ページ:チケットの購入方法や料金は別のページで説明しています
ストラホフ修道院
プラハ歴史区として世界遺産にも登録されている「ストラホフ修道院」は、12世紀に創設された
ボヘミア最古の男性の修道院です。
修道院の見どころは「神学の間」と「哲学の間」と呼ばれる二つの図書室で、「007カジノ・ロワイヤル」
をはじめ有名映画やCMのロケが行われた世界一美しい図書館と言われています。
ストラホフ修道院へのアクセスや見学については、別ページ で詳しく説明しています。
ストラホフ修道院 [Starhovské klaster]
場所:Strahovské nádvoří 1/132, 118 00 Praha 1-Strahov
見学時間:9:00~12:00 / 12:30~17:00
チケット販売時間:11:30~16:30
入場料:150 czk +追加料金 (写真撮影料50 czk、ビデオ撮影料 100 czk)
公式サイト
再びトラム22番に乗りプラハ城へと向かいます
プラハ城
プラハ城は9世紀半ばに建設が始まり、神聖ローマ皇帝、ボヘミア国王の居城として使用され、
14世紀カレル4世の治世に現在の形となりました。
城壁に囲まれた広大な敷地には、旧王宮や宮殿、大聖堂、教会、修道院、庭園、火薬塔などが建ち、
世界で最も古く大きな城の一つとされる複合建築です。
プラハ城の敷地内と建物の中には無料で入れる場所もあるので、敷地内を散策したり丘からの景色を
楽しむのもいいと思います。
長い坂道や階段を上らずに入れるプラハ城の入場口やチケットの種類と購入方法、城内の有料範囲
見学スポットは 別のページで詳しく解説 しています。
プラハ城 [Pražsky hrad]
場所:Hradčany, 119 08 Praha 1
見学時間:(冬季シーズン:11月1日~3月31日) 王宮の敷地内 6:00~22:00、王宮内の各施設 9:00~16:00
(夏季シーズン:4月1日~10月31日) 王宮の敷地内 6:00~22:00、王宮内の各施設 9:00~17:00
入場料: 250 czk ~
公式サイト
プラハ城からの長い階段と坂道を降り、マラーストラナ広場へと向かいます。
このマラーストラナ広場から徒歩5分以内に2つの美しい教会があります。
まずは、広場からエメラルドグリーンの細い尖塔が見える聖トーマス教会へと向かいます。
聖トーマス教会
聖トーマス教会[Kostel sv. Tomáše]
場所:8, Josefská 28, 118 00 Praha-Malá Strana
マラーストラナ広場の角にひっそりと建つ聖トーマス教会は、観光スポットとしては殆ど知られていませんが、一見の価値ありです。
18世紀にバロック様式で再建されており、有名な建築家キリアーン・ディーンツェンホーファー
(Kilian Dientzenhofer)によって設計されています。
内部は白を基調として彫像と金で装飾されており、天井には美しいフレスコ画が描かれています。
ミサは、英語とスペイン語でも行われるという国際的な教会です。
次は、クーポラと鐘楼が高く聳え立つ「聖ニコラス教会」へ向かいます。
聖ニコラス教会
聖ニコラス教会は、17世紀に改装されたバロック様式の教会です。
高さ70m、直径20mのドームがあり、教会の完成には約500年の歳月が費やされています。
内部の装飾は、バロックの最高峰ともいわれており、壁や天井の美しいフレスコ画、
立派なシャンデリア、聖人の彫像や金の装飾がとても華やかです。
白漆喰とピンクの色合いに金の装飾は、「ウエディングケーキ」というニックネームが
付けられているそうです。
上階には、モーツアルトが演奏した貴重なパイプオルガンが設置されています。
聖ニコラス教会[Svatý Mikuláš]
場所:Malostranské nám., 118 00 Praha 1-Malá Strana
見学時間::2~10月 9:00~17:00、11~1月 9:00~16:00
入場料:100 czk (クレジットカード可)
公式サイト
次はカレル橋の方向へ向かいます。
聖ニコラス教会から5分ほど歩くとカレル橋の塔が見えてくるので、
その手前で右手に曲がり Lázeňská通り へ入り、道なりに進みジョン・レノンの壁を探しに行きます。
左手に人だかりが見えてきたら、ジョンレノンの壁に到着です。
ジョンレノンの壁
ジョンレノンの壁 [ Lennonova zed ]
場所:Velkopřevorské náměstí, 100 00 Praha 1
1980年12月8日のジョン・レノンの死を偲んで彼の肖像画やメッセージが書き込まれ始め、
共産主義体制への反対や自由の象徴とされ、「ジョン・レノンの壁」と呼ばれるようになりました。
もともとこの壁の始まりは、1960年代、共産党体制により自由を規制されていたプラハ市民が
抵抗の意思を示す手段として、メッセージを書き込んだことがきっかけとなりました。
市民によって書かれたメッセージは政府によって何度も白く塗り潰され、1989年「ビロード革命」によって
共産党体制が崩壊するまで、このやり取りが繰り返されたそうです。
ジョンレノンの壁は、プラハに一度も訪れたことのないジョン・レノンが、
チェコの歴史的背景から市民の自由、愛、平和の象徴とされたことを証明するものです。
ユーチューブで見る:https://youtu.be/v5JUTMgiPBk
ジョンレノンの壁からカレル橋へと向かいます。
階段を上がれば、カレル橋に出ます。
カレル橋
カレル橋 [ Karlův most]
場所:Karlův most, 110 00 Praha 1
カレル橋は、東側と西側を結ぶ目的で15世紀に建設さたプラハ最古の橋です。
橋の完成には60年近くの歳月がかけられ、両端にある橋塔は通行料を支払う目的で建てられました。
歴代の王の戴冠パレードが行われた華やかな通路の一部で、プラハ城からカレル橋を渡り、
火薬塔までの2,500mを「王の道」といったそうです。
橋の全長は520m、幅は約10m近くあり、欄干の両端には17~18世紀に造られた30体の聖人像が
ずらりと並んでいます。
日中は大勢の人で賑わっているので、美しい橋の姿を写真に撮るのは難しいです。
30体の聖人像の中でも特に重要なのが、「聖ヤン・ネポムツキーの像」で、
台座のレリーフに触れると幸せが訪れるといわれ、観光スポットの1つとなっています。
聖ヤン・ネポムツキーの頭上に輝く5つの星は、彼が橋から川に突き落とされて亡くなった時に、
川から5つの星が出たことからきています。
カレル橋のたもとには、ヴルタヴァ川遊覧クルーズのツアーも出ていて、主要観光スポットを水上から
見る事が来ます。
ダンシングハウス
ダンシングハウス [Tančící dům]
場所:Jiráskovo nám. 1981/6, 120 00 Praha 2-Nové Město
イラースクーフ橋 (Jiráskův most) のそばに建つのが「ダンシングハウス(Tančící dům)」と呼ばれる
2つの建物が寄り添って踊っているように見える不思議なビルがあります。
1996年、チェコのアーチスト・ヴラダ・ミルニツェ(Vlado Milunic)とアメリカの建築家・フランク・ゲリー
(Frank Gehry)の設計で造られました。
1930年代の有名なダンサー「ジンジャー&フレッド」からインスピレーションを得て、
鉄・ガラス素材を使ったアヴァンギャルドな建築は、当初歴史的な建築物の建ち並ぶプラハの景観に
合わない為、大論争を引き起こしたそうです。
アメリカタイムズで賞を取り、現在はプラハのシンボルの1つにもなっています。
ビルの中には、アートギャラリー(Kaja Saudek Comics Gallery)・ホテル・レストランや
ラウンジなどが入っていて、テラスからはプラハのパノラマを楽しめます。
Dancing House – Tančící dům hotel の 空室状況を Hotels.com でみる
新市街市庁舎
新市街市庁舎 [Novoměstská radnice]
場所:23, Karlovo nám. 1, 120 00 Praha-Nové Město
見学時間:4月~11月 (火~日) 10:00~18:00
入場料:60 czk
公式サイト
14~15世紀にかけて建てられたゴシック様式の複合建築で、16世紀にルネッサンス様式に改築されており
14~18世紀の間、新市街の自治オフィスとなった場所。
15世紀前半、カトリックの議員複数が、ヤン・ジェリフスキーの指揮するフス派(プロテスタント)
によって窓から放擲された事件がきっかけで、フスの宗教改革の発端ともなりました。
ここでも塔に上ってプラハの美しい街並みを見ることができます。
エルサレムシナゴーク(ジュビリーシナゴーク)
エルサレムシナゴーク [Jeruzalémská synagoga]
場所:Jeruzalémská 1310/7, 110 00 Praha 1
見学時間:10:00~17:00 (土曜日、ユダヤ教祝日)
入場料:100 czk
公式サイト
エルサレムシナゴーグ(ジュビリーシナゴーグとも言われている)は、ユダヤ人地区ではない
新市街のプラハ駅の近くにあるカラフルなマウルオリエンタル建築。
ディズニー・シーのアトラクションを思わせるような建物です。
見学時間帯に行ったのですが、残念ながら閉まっていて入れませんでした。
2日目のプラハ観光は、これで終了です。
翌日7時のフライトに備えて、空港周辺のホテルへ向かいます。
プラハ国際空港と周辺のホテル
プラハは、空港のターミナル内や徒歩でアクセスできる場所に大型ホテルがありとても便利です。
市内に宿泊すると、早朝に空港へ向かうアクセス手段も限られてきますが、
空港の目の前に泊まっていると、適当な時間に起きて歩いて行けるという安心感があります。
宿泊したのは、「コートヤード・バイ・マリオット・プラハ・エアポート
(Courtyard by Marriott Prague Airport)」です。
Hotel Courtyard by Marriott Prague Airport の 空室状況を Hotels.com でみる
プラハ国際空港ターミナル1の正面にあるホテルで、部屋は清潔で広く料金もそれほど高くなく、
設備やアメニティーが揃っていて、ホテル内にはミニスーパーなども設置されているので便利でした。
早朝の出発なので、交通機関を利用せず歩いて空港へ行けるというのがいいです。
プラハ国際空港内にホテルがあるほか、空港周辺に徒歩で空港までアクセスできるホテルがあり、
早朝の出発に便利です。空港内にはスーパーやフードコートが数多く揃っています。
早朝だったので、免税店やキオスクはすべて閉まっていると思っていたのですが、
出発ロビー付近の免税店が6時前に開いていたので、びっくりしました。
まとめ
プラハの歴史地区は、石畳の中世の面影が残る美しい都市です。
街を散策していると、ふと時を忘れてタイムスリップしたような感覚に陥ります。
プラハは位置的にも他の都市へのアクセスがよく、列車や長距離バスを使って、
近隣の観光都市へ簡単にアクセスすることができます。
たとえば、フリックスバスなどの長距離バスを利用すれば、ベルリンやウィーンなどの人気観光都市へ
短時間に低価格で移動することもできます。
どちらも所要時間は4時間~4時間半で、料金は15~20ユーロ前後なので、旅費を節約して
多くの都市を観光することができます。