金融都市ドイツ・フランクフルトを数時間で廻る観光スポット!
フランクフルトは、国際空港やヨーロッパ各地へ発着する国際列車のターミナル駅があり、
毎日多くの旅行者やビジネスマンが行きかう街です。
日本からの直行便も発着しているのでアクセスしやすいですが、金融都市というイメージが強く、
フランクフルトを通過地点としてしまう旅行者も意外と多いのではないかと思います。
ただし、高層ビルの建ち並ぶ近代的な街並みと中世の街並みを一度にみれるフランクフルトを
通過してしまうのは少しもったいないので、数時間で廻れる観光スポットを紹介します。
フランクフルト中央駅
フランクフルト・アム・マインの玄関口「フランクフルト中央駅(Frankfurt am Main Hauptbahnhof)」
フランクフルト中央駅のホームは24番線まであり、国内・国際列車が頻繁に発着することから、
ドイツで最も混雑した国鉄の駅のひとつです。
地下には、Sバーン(電車) と Uバーン(地下鉄)の駅もあり乗り継ぎに便利です。
構内には、フードコートやキオスク、ロッカー(24番線付近)、有料トイレ(地下)があり、
旅の準備を整える施設が揃っています。
広告の後に記事が続きます。
1つの都市だけに滞在するのではなく、ドイツを列車で周遊するなら「ユーレイル・ジャーマンレイルパス
( Eurail Germany Rail Pass)」がお得です。
ジャーマンレイルパスは、ドイツ国鉄 (DB) 全線を一定期間利用できる乗り放題パスで、都市内を走る
Sバーン (電車) やスイス、オーストリア、ベルギー、イタリアの一部の都市への移動にも使えます。
詳しくは、 KLOOK 公式サイト からチェックしてみてください。
数時間でみるフランクフルトの観光スポット
フランクフルトを数時間で観光するなら、レーマー広場や大聖堂、ショッピング街のある
旧市街の中心へアクセスしましょう。
このエリアでは、近代的な建築と中世の街並みの両方が見れるので、散策するだけでも十分楽しめます。
もし時間があれば、フランクフルトを水上から観光できる「マイン川クルーズ」もいいかもしれません。
4月~10月の限定ツアーですが、1時間程のクルーズなので空き時間にちょうど良いですし、
どの都市でもできる観光ではないので、思い出に残るのではないでしょうか。
Veltra のオプショナルツアーで検索してみてください。
旧市街へのアクセス
中央駅 (Bahnhof Frankfurt am Main) の地下が電車のホームになっています。
観光スポットの集中している旧市街までは歩けないこともないですが、駅付近はあまり治安が良くないので、
公共交通機関を利用してアクセスしました。
Frankfurt am Main 駅から2駅目の ハウプトバッヘ駅 (Hauptwache) で下車します。
チケットの種類と購入方法
フランクフルト市内のローカル交通機関は、RMVという会社です。
市内(ゾーン3)の利用であれば、Sバーン(電車)、Uバーン(地下鉄)、トラム、バスなど
全て同じチケットで乗れます。
チケットは中央駅や各駅の構内、トラムのホームなどに設置されている緑のRMVの券売機で購入可能です。
運賃はエリアによって金額が異なり、長距離移動の場合は乗る電車によって金額が異なるので、
1回ずつ購入する場合は、あらかじめ最寄りの駅と行き先の確認が必要です。
例えば、旧市街へアクセスするのであれば「ハウプトバッヘ駅 (Hauptwache)」を選んで購入します。
英語を含む6か国語の表示とクレジットカード対応なので、それほど難しくはありません。
Kurzstrecke (2km以内のショートトリップ):€1,85
Tageskarten (1日券): € 5,35
Gruppentageskarten (グループ1日券5人以内):€11,35
こちらも同じ券売機から購入することができます。RMV公式サイト
特定のレストラン・ショップでの割引、トラム、バス、地下鉄、S バーン、空港送迎を含む地方電車など、
すべての公共交通機関が無料で利用できるので、フランクフルトをゆっくり観光するなら
購入を検討してみてもいいかもしれません。
レーマー広場
フランクフルトの定番観光スポット「レーマー広場 (Römerberg)」
旧市街の中心地にあるレーマー広場は、まるでメルヘンの世界にタイムスリップしたような風景です。
フランクフルトの旧市街は、第二次世界大戦で70%程が破壊されているので、この美しい広場も
中世の街並みを忠実に復元されたものです。
広場の東側に建つ半木造建築で屋根の勾配が鋭角な切妻屋根の建物は、
「オストツァイル」という中世の建物の復元です。
11月の下旬からクリスマスの時期にかけて、クリスマスマーケットが開催されるので、
一段と華やかでかわいい広場になります。
広場に面して並ぶ切妻屋根の3軒の美しいゴシック様式の建物の中央は『旧市庁舎(レーマー)』です。
建物の所有者がローマ人だったことから、レーマー(ローマ人)と呼ばれ、広場の名前になったそうです。
広場の中央には、正義の女神「ユスティシアの噴水」、南には高い鐘楼をもつ「ニコライ教会」です。
アルテ・ニコライ教会
オリジナルは、宮廷教会として1230年に建てられた市内最古の教会です。
規模は小さくシンプルな造りですが、とても美しいステンドグラスがはめ込まれていて、
教会の中までメルヘンの世界です。
レーマー広場から200メートルほど先にある大聖堂までは、ドイツらしい町並みが見られる
フォトジェニックなエリアなので、散策を楽しんでくださいね。
聖バルトロメウス大聖堂
聖バルトロメウス大聖堂は、神聖ローマ皇帝の戴冠式が行われた由緒ある場所です。
400年程の歳月をかけ、1550年に完成したゴシック様式の大聖堂で、1867年には火災でダメージを受け、1944年の爆撃で旧市街の殆どの建物と同じく破壊されました。
現在の大聖堂と95mの立派な塔は、1950年代に再建されたものです。
大聖堂の中は無料で見学できるので、見学時間に注意して訪問してくださいね。
ちなみに、私たちはお昼休み10分前に訪れた為、写真も撮れずに追い出されてしまいました。
パウルス教会
1848年、第1回フランクフルト国民会議が開かれた場所として有名です。
パウルス教会は、自由と民主主義のシンボルとみなされており、ドイツの歴史を語るのに大変重要な場所です。
1944年の空爆によりこのパウルス教会も破壊され、1948年に市民の寄付金で再建されています。
建物の中央には「議会の行列」を描いた壁画、建物の歴史を語る記念碑やビデオも放映されています。
レーマー広場周辺には、カフェや飲食店のテラスでいっぱいです。
旧市街を廻った後は少し休憩...
ハウプトバッヘ駅前には、もう一つ有名な教会があります。
聖カタリーナ教会
ドイツの詩人であり政治家でもあった、ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)が洗礼を受けた
ということで有名な「聖カタリーナ教会(Katharinenkirche)」は、17世紀にバロック様式で完成した
市内最大のプロテスタント教会です。
こちらの第二次世界大戦で被害に遭い、1950年代に簡素なスタイルで再建されました。
教会内には、戦争を生き延びたオリジナルのバロック絵画が保存されています。
「ハウプトバッヘ (Hauptwache)駅」界隈は、観光スポットだけでなく、ルイヴィトン、ティファニー、
シャネルなどの高級ブランド店からZARA、Primarkなどのファストファッション、ショッピングモールまで
ずらりと並ぶショッピング街です。ウインドーショッピングやお土産探しが楽しめます!
マイ・ツァイル ショッピングセンター
こちらの通りで一際目を引くのが 「マイ・ツァイル(My Zeil)」です。
ガラス張りの真ん中に大きな穴が開いたような斬新なデザインのショッピングセンターです。
3200枚の三角のガラスで建物が覆われています。
外観のデザインに興味をもって中に入ってみると、ガラスの天井が波を打って1階へ向かって落ちていく
動きのある興味深いデザインで造られ、吹き抜けの中央にはとても長いエスカレーターが設置されています。
このショッピングモールには90店舗近いショップが入っていて、地下にはドラッグストア「dm」や
ドイツの大手スーパー「WELEDA」などもあるので、お土産探しにもいいし、
休憩できる椅子なども結構設置されているので、待ち合わせの場所にもなります。
有料トイレ(50セントくらいだったかな?)があり、トイレのデザインもオシャレでしたよ。
フランクフルトの金融街
ヨーロッパの証券市場としてロンドンに並んで有名なのがフランクフルト・アム・マイン。
ユーロ圏17か国において重要な役割を果たす金融機関の一つ「欧州中央銀行(European Central Bank)」の
本拠地があるフランクフルトは、世界中の投資家に大きな影響を与えるマーケット市場において、
金融、経済、商業の中心地となっています。
高層ビルの立ち並ぶオフィス街に絶景を楽しめる マインタワー (Main tower) があります。
56階建てのビルには展望テラスがあり、地上200mの高さから360度の景色を楽しめます。
ただし屋外テラスなので、天候の悪い日には見学が出来ないこともあるので、公式サイトから
確認することをお勧めします。詳しくは https://www.maintower.de/en/
新旧が融合したフランクフルトの街並みを広く浅く観光したい方は、マイン川から街並みを見渡せる
クルーズや、乗り降り自由な観光バスなどを利用してもいいかもしれませんね!
フランクフルトで宿泊するなら
フランフルトに宿泊する場合は、観光スポットやショッピング街に近い旧市街地がお勧めです。
料金は中央駅周辺より少し高めですが、旧市街の方が断然に安全なので・・・
ホテルの検索をする場合は、フランクフルト市庁舎やレーマー広場などのキーワードを入れて検索すれば、
市内中心地のホテルが見つかりやすいです。
反対にお勧めしないのは、中央駅付近です。
駅に近い方が出発には便利ですが、どこのヨーロッパの都市も同じですが、国際列車などが発着する
大都市の駅周辺は治安があまりよくないことで有名です。こちらフランクフルトも例外ではありません。
ホテルを予約する前に、TripAdvisor などの口コミサイトで評判や料金を比較してみるのがお勧めです。
同じホテルを予約するとしても、予約サイトごとに料金が微妙に違うので、後でガッカリしない為にも
しっかりと確認しましょう。
まとめ
今回は、3国4都市(ストラスブール、バーゼル、マンハイム、フランクフルト)5泊6日の旅だったので、
結構あわただしく、フランクフルトも数時間ほどしか観光できませんでした。
訪れる前までは、「フランクフルトは金融都市で観光スポットの乏しい街」という固定観念がありましたが、
街歩きをしてみると、意外とそうではないことがわかりました。
ボッティチェッリやヤン・フェイク、ルノアール、モネなど有名な絵画を所有するシュテーデル美術館や、
歴史博物館、近代美術館、マインタワーなどの見学すれば、数時間では観光できないはずです。
そのうえ、ヨーロッパで高層ビルの立ち並ぶ街並みと中世の街並みが同じエリアで見れるのも珍しいです。
また、フランクフルトからは、メルヘンの街並みを満喫できるロマンチック街道や風情のある古城街道など
へのオプショナルツアーが用意されているので、個人でのアクセスはちょっと...という場合は、
Veltra のツアー に参加されてもいいかと思います。