三国国境の街バーゼルを4時間で廻る見学スポット !

Basel Switzerland

バーゼルは、フランスとドイツの国境近くに位置する国際的で洗練された街。
そして、なんと40館以上の美術館がある芸術の街でもあります。

国境に近いといえば言語ですが、スイスは4か国語を話すと聞いたことがあります。
ドイツ語に似たスイスドイツ語、ドイツ語、フランス語、イタリア語が通じる場所もあるそうです。
もちろん国際的な街なので、英語も通じますが・・・。
日本人の私から見ると、言葉を方言のように覚えてしまう環境が羨ましいです。

今回は、ストラスブールからの日帰りなので数時間ですが、街の散策スポットを紹介します。

ストラスブールからバーゼルへのアクセス方法

strasbourg

ストラスブールから フリックスバス(Flixbus) を利用して、バーゼル へ日帰りで行ってきました。
フリックスバスは、ヨーロッパの多くの都市を結ぶ格安の長距離バスです。

バーゼル~ストラスブール間は、片道2時間45分。チケットは € 9.90 (一人往復€19.80)。
鉄道を利用すると最短片道1時間20分ですが、旅費の安いバスを利用しました。

[ FlixBUS ストラスブールの出発地 ]
エトワール公園付近のEurolineなどのバスが発着するバスターミナルです。

住所: Parc de l’Étoile, 67100 Strasbourg
アクセス: トラムA・D Etoile Bourse下車

バスターミナルにはチケットオフィスなどないので、オンラインで購入しておく必要があります。
チケットの購入方法をユーチューブで紹介しているので、参考にしてみてください。
FLIX BUS公式サイト

バーゼル中央駅

Bahnhof Basel SBB Switzerland

バーゼル中央駅は、スイス国内だけでなくドイツ、フランス、オーストリア、イタリアからの
高速列車も発着する大きな駅です。

スーパー、両替所、ATM、荷物預かり、有料トイレ、飲食店、ショップなどがあるので、
街中のお店が閉まっている日曜日には大変便利な場所です。

Bahnhof Basel SBB Switzerland

ここで覚えておきたいのは、スイスの通貨はスイスフラン(CHF)です。
ユーロが使えるだろうと思ったのですが、スイスフランが無ければ駅のトイレも行けません。
慌ててATM機で現金を引き出しましたが、スイスは有料トイレも高いです。
確か 2 CHF (225円)程したと思います・・・高い!

殆どの場所ではカードが使えますが、有料トイレなどは現金が必要なので、
駅のATMで、少額でもスイスフランを引き出しておくと安心です。

バーゼル中央駅[ Bahnhof Basel SBB]
住所:Centralbahnstrasse 10, 4051 Basel

旧市街へのアクセス

Bahnhof Basel SBB Switzerland

中央駅の前にトラムのホームがあります。

ここから旧市街の入り口マルクト広場までトラム8,11番に乗ってアクセスします。
徒歩で17分程度なので歩けないこともないですが、後のことを考えてトラムを利用しました。

Basel Switzerland

ホームの手前に自動券売機(英語表示・カート可)
があるので、ここでチケットを購入します。

何度も乗る必要がなければ、シングルチケット
(Short journey)は4駅迄なので、
マルクト広場前までいけます。

Short journey: 2.30 CHF
TNW公式サイト

マルクト広場

Marktplatz Basel

平日は広場に朝一があるそうですが、日曜日に訪問したということもあり閑散としていました。

マルクト広場  [ Marktplatz ]
場所:Marktplatz9, 4001 Basel

マルクト広場で目を引くのは、赤い市庁舎です。
門が開いているので、中に入ってみようと思います。

バーゼル市庁舎

Rathaus Basel

マルクト広場でひと際目を引く建物が、バーゼル市庁舎。
市庁舎は、バーゼルがスイス連邦に加盟したことをきっかけに建てられた、500年ほど前の建物です。
赤い外壁に時計塔と黄金の尖塔はとても存在感があります。
500年の歴史の中で何度か増改築が行われ、現在の姿になっているようです。

Rathaus Basel Rathaus Basel

内側も極めて華やかで、色鮮やかな朱色と茶色のシックな壁にもフレスコ画が描かれています。

Rathaus Basel

バーゼル市庁舎  [ Rathaus ]
場所:Marktplatz9, 4001 Basel
Basel Basel
建物が新しいように思うのですが・・・

旧市街の建物の殆どは、16世紀に建てられたと知り驚きました。

これは、完璧な修復を何度も繰り返しているから新しく見えるのでしょうね。スイス人の性格?

 

バーゼル大聖堂

Basel Munster

広い敷地にどっしりと建つバーゼルのランドマーク的な存在である大聖堂は威厳があります。
バーゼル大聖堂は、12世紀に建てられたロマネスク様式のカトリック教会でしたが、
14世紀の地震で崩壊し、その後16世紀ゴシック様式で修復され塔が建てられてました。

緑と黄色の鮮やかな屋根瓦と赤い砂岩で造られたどっしりとした重みのあるバーゼル大聖堂の建設には、
ストラスブールの大聖堂の塔を建設した建築家( Ulrich von Ensingen)が携わっています。

どおりで、赤い砂岩を使用した大聖堂の姿もストラスブール大聖堂と似ています。

Basel Munster

長さ65メートル、幅32.5メートルのゴシック様式の大聖堂内部は、ひんやりした厳かな空気が漂います。

大聖堂内部はシンプルですが、19世紀制作のキリスト洗礼の場面が施されたステンドグラスなど
色鮮やかな繊細なデザインが施されています。

大聖堂の塔には階段(有料)で上れますが、かなり狭く不規則な螺旋階段になっているようです。
地下のクリプタも見学できるようになっています。

Basel Munster Basel Munster

バーゼル大聖堂の東側に隣接する修道院の中庭から見た大聖堂。

修道院の
回廊の壁には、フレスコ画や沢山の墓碑が並んでいます。

Basel Munster

回廊奥のテラスからは、のどかなライン川沿いの風景も楽しめます。

Basel Munster

バーゼル大聖堂  [ Basel Munster  ]
場所:Rittergasse3, 4051 Basel
見学時間:平日 10:00~16:00、日曜日 11:30~16:00

バーゼル市立美術館

Kunstmuseum Basel

1671年に公開されたバーゼル美術館は、公立美術館としては世界最古の美術館です。

14~16世紀に活躍したルネッサンスの巨匠の作品を基盤に、19世紀に活躍したモネ、ピサロ、
ゴッホやピカソをはじめとしたキュビズムの作品、ドイツ表現主義、抽象表現主義、
20世紀のアンディー・ウォーフォールをはじめとしたアメリカンアートまで
4千点の絵画や30万点のデッサンを中心とする名作が展示されています。

Kunstmuseum Basel

本館と新館の2館がありますが、新館のキュビズムは見ごたえがあり、
ピカソの作品もかなり展示されていました。

年代とテーマに分かれて展示してあるのでとても見やすいですが、
美術館の敷地はかなり広く作品も多いので、じっくり見るとかなりの時間がかかります。

Kunstmuseum Basel

20年以上前からずっと行きたかったこのバーゼル美術館にやっと来られた私は、
バーゼルの観光時間を殆どこの美術館に費やしてしまいました。

Kunstmuseum Basel Kunstmuseum Basel

本館・新館とも無料のロッカーが設置されています。
小型でもリュックサック型の荷物は、ロッカーに預けるように支持されます。
美術館の見学は、できるだけ身軽な格好でしたほうが楽ですしね。

(写真右) チケット購入時にチケットとステッカーをもらいます。
このステッカーは、自分の服に張り付けて各入り口で係員がチェックするためのものです。
購入したチケットによってステッカーの色が違います。

バーゼル市立美術館  [Kunstmuseum Basel]
場所:St. Alban-Graben16,4010 Basel
見学時間:火曜日10:00~18:00、水曜日 10:00~20:00、 木日曜日10:00~18:00 (月曜日休館)
入場料:一般(20歳以上) 26 CHF / 特別展 16 CHF
公式サイト

カーニバルの噴水

Basel Switzerland

バーゼル劇場の前にあるプール型の水辺に設置された10コのユニークな機械式噴水は、
旧市立劇場の舞台装置や小道具を使って造られているそうです。

ティンゲリーは、廃材を利用して機械のように動くキネティック・アート(動く芸術作品)
を制作するスイスの現代美術家で、日本にも来日したことがあります。

パリのポンピドゥーセンターに隣接する広場で、
ユニークな噴水を見た人もいるのではないでしょうか?
あの噴水も彼が制作したものの一つです。

カチャカチャと音を立てて忙しく動いている10個の噴水は
見ているだけで楽しくて涼しくなるので、木陰で一しきり見ていました。

ティンゲリー・カーニバルの噴水をユーチューブで見る:https://youtu.be/3-9PZYi_XPg

カーニバルの噴水 [Tinguely Brunnen]
場所:Steinenberg, 4051 Basel

まとめ

日曜日に訪れたせいもあり、街はかなり閑散としていました。
平日に来れば、ショップも開いていて街中を行きかう人々で賑わっていたのではないか
と思うと少し残念な気がしますが・・・

バーゼルにいたのは4時間程なので、滞在時間の大部分を美術館に注ぎ街のほんの一部しか見ていませんが、
坂や階段をのぼりながらの旧市街の路地歩きをするだけでも結構楽しかったです。

街中も工事中の場所が沢山ありましたが、市内の移動には全く問題なく整備がきちんとされた
安全でスマートな街という印象を受けました。

ストラスブールへ戻り、明日はTGVでドイツのマンハイムへ出発です。

Ready to Land
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