ヘルシンキの港からは、バルト海を往復する大型客船シリヤライン (SiljaLine)でスウェーデンの
ストックホルムやエストニアのタリンへアクセスすることができます。
スウェーデンのストックホルムまでは、所要時間約16時間45分の長旅ですが、エストニアのタリンまでは
所要時間が2時間程なので、海を渡って日帰りを楽しむこともできます。
また、ヘルシンキ市内から港のターミナルまはアクセスもよく、個人で公共交通機関を利用して
簡単にアクセスできるのも魅力のひとつです。
今回、シリアラインを利用して北欧・バルト海を5泊6日で周遊してきたので、チケットの購入方法、
チェックインの仕方や船内での過ごし方など、飛行機での移動とはひとあじ違った楽しみ方を
紹介していますので、参考にしてみてください。
シリヤラインとは?
シリヤラインはバルト海を往復する大型客船で、豪華クルーズ船と同じようにレストラン、
カフェ、パブ、免税店、ショップ、ナイトクラブ、カジノなど1泊するには十分な設備が整っています。
通常のクルーズ船とは違いディナーなどで正装の義務もないので、カジュアルな海の旅が楽しめます。
また、移動+宿泊なので、リーズナブルな価格で海の景色を見ながらリラックスした旅を満喫できます。
チケットは、Direct Ferries 、Omio のチケット販売サイトから購入できます。
日本語表示もあるので安心です!
シリヤラインのルート
ヘルシンキ・HELSINKI ↔ タリン・TALLINN
ストックホルム・STOCKHOLM ↔ ヘルシンキ・HELSINKI
ストックホルム・STOCKHOLM ↔ トゥルク・TURKU
ストックホルム・STOCKHOLM ↔ タリン・TALLINNストックホルム・STOCKHOLM ↔ リガ・RIGA (現在運航停止)
シリアラインを利用して北欧・バルト海を5泊6日で周遊したと説明したように、
ヘルシンキ~ストックホルム、ストックホルム~リガ、タリン~ ヘルシンキ の3航路を利用しました。
旅行日程に空路だけでなく航路を取り入れることによって、特別な体験が楽しめます。
ヘルシンキの港
ヘルシンキには西ターミナルと南ターミナルがあり、市内から1~3km離れていますが、
トラムで簡単にアクセスできます。
タリン行きの船が発着するのは、西ターミナル Helsinki West Terminal (Tyynenmerenkatu 14)で、
ストックホルムの船が発着するのは、南・オリンピアターミナル Helsinki Olympia Terminal
(Olympiaranta 1 )です。
ストックホルム行きの船に乗るため南港オリンピアターミナル (Olympia terminaali)へ向かいます。
オリンピアターミナルへのアクセス
オリンピアターミナルへは、市内中心地から2番・3番のトラムでアクセスします。
中央駅付近からの距離は1.5km、所要時間は20~30分です。
Olympiaterminaali下車、徒歩5分でターミナルに着きます。
オリンピアターミナル
ストックホルムへの出航は夕方の17時なので、午前中にオリンピアターミナルで荷物を預け、
自動チェックイン機でチェックインを済ませて ヘルシンキ市内観光 へ観光に出かけました。
オリンピアターミナルの設備
オリンピアターミナルの設備には、ATM、公共交通機関の自動券売機(HSL)、トイレ、
チェックインデスク、セルフサービスチェックインなどがあります。
ロッカーについて
ターミナル内のキオスクで荷物を預けることができます。
70 cm を超えるバッグは 24 時間あたり 4 ユーロ、70 cm 未満のバッグは 24 時間あたり3 ユーロです。
小さなバックパックやポーチは 24 時間あたり 2 ユーロで預かってもらえます。
ヘルシンキの中心部のロッカー施設を Radical Storage で検索する
チェックインのしかた
窓口でのチェックインは、14:00~17:00です。
出発日であれば好きな時間にチェックインができる機械が設置されているので、
当日の午前中に乗船券兼ルームキーを発行しておきました。
乗船について
乗船開始直後は大変混雑するので、出航30分前ぐらいに乗船するのがお勧めです。
船のロビーにキャビンの番号が提示されているので、そこで自分のキャビンを探します。
チェックインした時に出てきたカードが、自分のキャビンを開けるカギです。
中に入ると広々としたロビーが目に飛び込んできてワクワクしてきました。
シースルーのエレベーターで8階の部屋までアクセスします。
船内での過ごし方
船内にはエレベーターはもちろん、各フロアに簡単にアクセスできる階段が付いています。
ヘルシンキ↔ストックホルム間の客室は、スタンダードキャビン(窓海側/内側)から
贅沢なスイートキャビン(72m²)や、ムーミンのキャビンも用意されています。
部屋の種類は予算に応じて、チケット購入時に選択します。
私は、クラスAの窓から外の景色が見える部屋を選びました。
贅沢ではないけど、部屋で休みながら外の景色を眺めるというリラックスした
ひと時を過ごすことができました。
出航時は大勢の人で賑わう船の甲板も、1時間くらいたつと散策しやすくなります。
広いテラスを散歩しながら通り過ぎていく小さな島を見送ります。
日没は22時過ぎなので、明るい景色が続きます。
船内にはショップや免税店があり、ムーミングッズやワインの数も豊富なので、ショッピングも楽しめます。
ディスコやカジノ、子供のためのエンターテインメントも用意されています。
夕食は、高級レストランからビュッフェやカジュアルなセルフサービスまで選べます。
時間をずらしていけば、それほど混んでいて…ということもありませんでした。
日の出は4時頃です。ストックホルムに近づくと、島のわきを通るので群島の美しい景色も楽しめます。
まとめ
16時間45分の旅を終えて、ストックホルムに到着しましたが、船から降りるのが惜しい気分でした。
フライトとホテル泊、鉄道の旅とホテル泊という旅行はおなじみですが、
船での移動は、また別の満足感を与えてくれました。
1週間や10日間の豪華船クルーズをしたときは、長い間同じ船に乗ってることに飽きてしまったのですが、
スーツやドレスのディナーなどの義務もないカジュアルクルーズはとても楽しく、
また乗ってみたいな・・・と思いました。
夕方のリガ行きに乗るまで、ストックホルムの観光へ