日本とはこんなに違う?!イタリアのクリスマスシーズンの過ごし方

romaイタリア語・伝統行事

クリスマスシーズンになると海外で行われるイルミネーションのイメージをSNSなどで見かけ、
「来年のクリスマスは海外で過ごそう...!」と思うこともしばしば...

「いつかイタリアでクリスマスを過ごしてみたいな~」と思っている方もいると思います!

そこで知っておきたいのが現地のクリスマスの過ごし方!
このページでは、日本とは違うイタリアでのクリスマスの過ごし方を紹介します。

ヨーロッパのクリスマスシーズンのイルミネーションやクリスマーケットを紹介したページ
ロンドンベルリン(ドイツ)ドレスデン(ドイツ)ポーランド

イタリアのクリスマスってどんな感じ?

Roma

クリスマスというと日本ではイベントのようになっていますが、イタリアでは一年の中で最も重要な
伝統行事で、会社も休みになる祝日です。

日本でいうと12月24日は大晦日、そして25日はお正月と思っていいでしょう。

イタリアのクリスマス期間の始まり

via del corso,Roma

イタリアのクリスマス期間は聖母マリアが懐妊した12月8日に始まり、25日のキリストの誕生、
そして東方三博士が出産のお祝いを持ってきた1月6日…とキリスト誕生を祝う期間が1ヶ月続きます。

12月8日の祝日「無原罪のお宿りの日(Immacolata Concezione/インコラータ・コンチェツィオーネ)」は、
カトリック教の一番大切な日で、この日を境に広場や店舗、家庭でクリスマスツリーの飾りつけや
街のライトアップが始まりまり、キラキラとした華やかな街並みが見られます。

イタリアの家庭では、タオルや鍋つかみやエプロン、布巾、テーブルクロスなどのキッチン用品、
玄関マットなどまでガラリと赤一色に衣替えします。

christmas

子供たちが楽しみにしているのが、アドベントカレンダー(calendario dell’avvento )。

最近は日本でも見られますが、クリスマスイブの12月24日までをカウントダウンをするカレンダーで、
サンタやクリスマスツリーなどの形のチョコレートが日替わりで食べられます。

最近では、ビールやティーバッグ、化粧品などの様々なアドベントカレンダーも出ているので、
大人も楽しめるようになっています!

クリスマスツリーよりプレゼピオ

christmas-tree

キリスト教徒が圧倒的に多いイタリアでは、クリスマスツリーはもちろんのこと、
プレゼピオ(presepio)といったミニュチュアの人や動物を使って、キリストの降誕物語を
模型にしたものが、教会や一般家庭でも飾られます。

一般では卓上サイズが殆どですが、等身大のものなど部屋をまるごと使って装飾する家庭もあります。

プレゼピオはキリストの降誕物語なので、12月25日の0時までは赤ん坊のキリストの姿がありません。
キリストが誕生して、初めてプレゼーピオが完成するというわけです。

クリスマスは家族と過ごす

piazza s.pietro,Roma

キリスト降誕の前であるクリスマスイブ(vigilia di natale)は、信仰の意味から魚料理が食べられます。

そして、12月25日0時のキリストの降誕には、教会の年越しミサが始まります!
日本の大晦日に除夜の鐘をききながらお宮参りへ...というのと似ています。

12月25日のクリスマスは家族親戚が一同に集まり、豪華な伝統料理で祝います。
こんなに食べれるかな~と思うくらいの品数が揃いますよ!

そして、デザートには最近日本でも見かけるパンドーロやパネトーネを食べます。

...というわけで家族が集う祝日であるクリスマスは、日本のお正月に多くの店が休業するように、
イタリアの店舗や観光スポットも閉まり、街はガラガラになってしまうわけです。

さて、クリスマスが終わってもクリスマスマーケットは出店したまま...
というのは、イタリアのクリスマスはまだまだ続きます!

魔女が訪れるエピファニア

befana

クリスマスの締めくくりとなるのが、1月6日のエピファニア(epifania)です!

エピファニアは公現祭と呼ばれるイタリアの祝日で、キリストの誕生を知った東方の三博士が
祝福しに訪れた日とされ、キリスト教徒にとって大切な日です。

そして、ベファーナ(Befana)という魔女が訪れる日でもあります!

初めてイタリアでクリスマーケットを訪れた数十年前、ナボーナ広場のクリスマスマーケットで、
ぼろきれを纏った老婆の魔女がほうきに乗った飾りを見て「これは何だろう...?」と
不思議に思ったのを覚えています。

ベファーナはイタリア版のサンタクロースのようなもので、夜中にほうきに乗って街を飛び回り、
良い子にはお菓子、悪い子には炭(炭の形をしたお菓子)を靴下に入れるのが伝統で、
子供たちはこの日を楽しみに過ごします。

クリスマスが終わっても、スーパーの店頭にお菓子入りの大きな靴下が陳列してあったり、
クリスマスマーケットのスタンドがあるのは、この伝統行事のためです。

この日を境に、クリスマスマーケットが閉じられイルミネーションが取り外され、
1か月のクリスマス期間が終了するというわけです!

さいごに

前述しましたが、イタリアのクリスマスは家族と過ごす日本のお正月のようなものなので、
12月25日と1月1日は観光スポットやショップもすべて閉まってしまいます。

イベントなどを期待して来ると退屈な旅行になってしまうので、イタリアのライトアップや
クリスマスモードを楽しむなら12月23日迄に訪れるのがおススメです!

これは、イタリアに限らずヨーロッパ諸国でも同じことが言えます。

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