美しい日本庭園を誇る「円通院」は縁結びのパワースポット!

Entsuin, Matsushima北海道・東北

円通院は、日本三景で有名な松島にある伊達政宗公の孫・光宗公の菩薩寺です。

境内は、支倉常長が西洋から持ち帰り植えたバラの庭や、約350年前の江戸時代を代表する作庭家、
小堀遠州が手掛けた池泉観賞式庭園などの美しい日本庭園で構成され、3世紀半もの間秘蔵とされた
国の重要文化財などを見ることができます。

また、縁結びのパワースポットとしても人気があります。

円通院とは?

円通院は、瑞巌寺に隣接した臨済宗妙心寺派の寺院で、三陸三十三観音霊場の第1番札所です。

19歳で死を迎えた仙台藩主二代忠宗公の次男「光宗公」の霊廟として、1647年(正保4年)に
「三慧殿(さんけいでん)」が建立され、国の重要文化財に指定されています。

山門

Matsushima, Entsuin

切妻造茅葺の薬医門で、松島町の文化財に指定されいる「山門」をくぐり境内へ入ります。
山門手前の受付で拝観料を支払います。

隣の窓口で御朱印がいただけるので、御朱印帳を預けて見学を済ませてから受け取ります。

Matsushima, Entsuin

御朱印料は、300円です。
オリジナルの御朱印帳も用意されています。

縁結び観音と縁結びこけし

Matsushima, Entsuin

山門をくぐると、すぐ左手に「縁結び観音」が鎮座しており、奉納された「縁結びこけし」が
ずらりと並んでいます。この縁結び観音は龍に乗った観音菩薩で、男女の恋愛や今まで縁がなかった人を
とりもってくれる強いパワーがあるそうです。

縁結びこけし(1体500円)に恋愛・出会いなどの願いを託して名前とともに書き込み奉納してみましょう。
観音様が良縁を結んでくれるかもしれませんね。

円通院の庭園

Matsushima, Entsuin

石庭で「雲外天地の庭」、「遠州の庭」、「三慧殿禅林瞑想の庭」、バラの庭「白華峰西洋の庭」の
4つの庭園で構成されており、4季ごとに様々な表情を楽しむことができます。

その中でも「白華峰西洋の庭」は、慶長遣欧使節としてヨーロッパへ渡った支倉常長(はせくらつねなが)が、
西洋からバラを持ち帰り植えた事が始まりで、6,000平方メートルほどの敷地に、約100種類、約200本の
バラが育っているそうです。私たちが訪れた時は、残念ながら季節外れで見ることができませんでした。

石庭「雲外天地の庭」

Matsushima, Entsuin

枯山水庭園「雲外天地の庭」は、「天の庭」と「地の庭」から構成され、「天の庭」は白砂で松島湾、
岩島で実在する七福神の島、海岸を囲む山々を苔の築山で表現しています。

その天の庭から石橋で結ばれているのが「地の庭」です。

Matsushima, Entsuin

橋の上に置かれた丸い石はデザインの一つ?

日本庭園や神社仏閣内で丸石が置かれているのをよく見かけます。
この丸石は、「この先立ち入り禁止」を示す結界を表しているものなのだそうです。

Matsushima, Entsuin

窓から眺める「三慧殿(さんけいでん)」へ続く眺めは、絵に描いたように美しく幻想的です。

Entsuin, Matsushima

三慧殿

Matsushima, Entsuin

三慧殿(さんけいでん)は、宝形造、本瓦葺で、四周に高欄付の縁を巡らす美しい建物です。

煌びやかな厨子の中には、白馬にまたがる光宗公像と殉死した7人の像が祀られています。
光宗公は、文武両道に優れていたといわれ、伊達家世子として大いに期待されていましたが、
初めて江戸に赴いた際、僅か19歳で亡くなってしまいます。

霊屋建築としては宮城県最古のもので、3世紀半もの間秘蔵とされた国の重要文化財です。

Matsushima, Entsuin

三慧殿には西洋文化の影響が強く見られ、厨子にはローマをイメージしたバラや、フィレンツェを
イメージした水仙、ダイヤ、クローバー、ハート、スペードなど金箔の地に鮮やかな色合いが見られます。

4世紀経った今でもこのような鮮やかさを残すのは、当時の絵具には永久に変色することがない
緑青やサンゴが使用されているからだそうです。

洞窟群

Matsushima, Entsuin

円通院の境内にも洞窟群があります。
約700年前の洞窟群という事なので、円通院が創立される前からあったようですが、
どれも供養塔が建てられており、その中に伊達政宗の7男「宗高」と殉死者の供養塔もあります。

松島は「奥州の高野」と呼ばれた霊場で、古くから供養が行われた場所なので、お寺の境内のみならず
海岸沿いや瑞巌寺参道にもこのような洞窟群を見ることができます。

また、江戸期に掘られた洞窟群で、天台宗徒が掘ったという言い伝えがあるそうです。

三慧殿禅林瞑想の庭

Matsushima, Entsuin

「三慧殿」の周囲にある「三慧殿禅林瞑想の庭」は、杉林の自然を活かした岩と苔の調和した庭で、
幻想的な美しさを醸し出しています。

緑に囲まれた神秘的な杉林の中を歩いていると、心が癒され自然のパワーを吸収できました。
新緑のモミジがいっぱいに広がっていたので、秋には鮮やかな紅葉の景色が見られると思います。

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本堂

Matsushima, Entsuin

茅葺屋根の本堂「大悲亭」は、江戸時代初期の伊達光宗ゆかりの建造物で、光宗の早世後に
伊達忠宗によって解体移築されたものだそうです。
東京の建物はすべて焼失しているので、唯一残っている当時の建物だといわれています。

山門とともに松島町指定文化財に指定されています。

円通院では、数珠作り体験があり、自分のオリジナルの数珠を作ることができます。
種類は2種類あり、ブレスレットタイプのパワーストーン系と、
お葬式や法事の際に持つ御念珠タイプから選べるそうです。数珠作り体験
4月~10月 9:00~16:00 / 10月下旬~11月 9:00~15:30 /12月~3月 9:00~15:00

遠州の庭

Matsushima, Entsuin

本堂の前にある心字の池で構成された「遠州の庭」は池泉観賞式庭園で、約350年前の伊達藩江戸屋敷に
あった作庭家・小堀遠州(こぼり えんしゅう)が手掛けた庭を移設したそうです。

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円通院へのアクセス

円通院 [ Entsuin ]
所在地:宮城県宮城郡松島町松島町内67
交通アクセス:JR仙石線松島海岸駅から徒歩5分

拝観時間:4月~10月8:30~17:00 / 10月下旬~11月 8:30~16:30 / 12月~3月9:00~16:00
拝観料:大人 300円、高校生 150円、小・中学生 100円
円通院公式サイト

 

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