ミケランジェロやダ・ヴィンチの未完作に逢える 「ミラノ・スフォルツェスコ城」

castello sforzesco, Milanoイタリア

ミラノといえば、ドゥオモやガレリアなどが思い浮かびますが、その人気観光スポットである
ドゥオーモ広場から、それほど離れていない場所にスフォルツェスコ城 (Castello Sforzesco) という
ミラノのルネッサンス期最大の城があります。

現在は、その当時の四分の一の敷地となって、複数の博物館から構成される「市立博物館」となって
ミケランジェロやダ・ヴィンチによる未完成の作品も見学できます。

このページでは、博物館の構成や見どころを紹介します。

スフォルツェスコ城とは?

castello sforzesco, Milano

スフォルツェスコ城は、欧州有数の規模を誇るルネッサンス建築です。

ミラノ公国の最初の統治者ビスコンコティ家によって14世紀に建てられた居城は、
15世紀フランチェスコ・スフォルツァによって改築されました。

完成したこの城の建築には、レオナルド・ダ・ヴィンチも参加しています。
これがのちに発見された「アッセの間」です。

重厚な石造り建築からもみれるように、イタリア半島の入口に位置するミラノは戦火に巻き込まれやすいく、
スフォルツェスコ城もナポレオン率いるフランス軍をはじめ、たびたびの侵略を受けたため、
城塞としての増改築が繰り返されてきました。

「アッセの間」とは?

ナポレオンによって城の一部が破壊され、1世紀の時間を費やして修復された時
500年もの間塗料で塗りつぶされていたレオナルド・ダ・ヴィンチが手掛けた未完成の
天井一面を覆う植物の装飾画が発見されました。それが「アッセの間」です。
大変な飽き性だったダ・ヴィンチが、多くの仕事を未完成で残したのは有名な話ですが...

(私が訪問した時は修復中で、残念ながら見学できませんでした。2022年8月)

スフォルツェスコ城には...

castello sforzesco, Milano

スフォルツェスコ城は、現在市立博物館となっています。
城内へは無料で入れるので中庭などの散策は自由にできますが、博物館への入館は有料です。

敷地はかなり広く、ロンダニーニのピエタ美術館、考古学博物館、古代美術館、武器庫、絵画館、
装飾芸術美術館、楽器博物館、アンティーク家具と木工彫刻博物館など複数の博物館が入っていますが、
共通チケット1枚ですべてを見学することが出来ます。

ただし、あまりにも展示が多いので、すべてを見るためには半日はかかりそうです。

城内を歩くだけでもかなりの時間がかかるので、博物館の見学途中で疲れてしまい、
出口を探している人に何度か遭遇しました(*´꒳`*)

見学所要時間とチケットの購入場所

1枚の共通券で、すべての博物館の見学が可能と聞くと、見なければ損だと思ってしまうのですが、
あまりにも展示が多く、廊下を歩くだけでもクタクタになってしまうので、時間に余裕のない方は
欲張らずにロンダニーニのピエタ美術館、古代美術館、絵画館に絞って、あとはながす程度に見れば
1時間半~2時間程度で見学ができます。

チケットの購入場所は、ロンダニーニのピエタ美術館と古代美術館のエントランスの2か所です。
比較的すいていますが、列ができていたら古代美術館のエントランス側に廻ってみましょう。

博物館のみどころ

ロンダニーニのピエタ美術館と古代美術館、絵画館などの主要な博物館・美術館に分かれていて、
城の後方にある中庭を取り囲むエリアに集まっています。

ロンダニーニのピエタ美術館

castello sforzesco, Milano

ロンダニー二のピエタ美術館は、かつての負傷兵を収容するための病院だった場所を整備して、
広い空間に「ロンダニー二のピエタ」だけを展示しています。

この作品は、腰が曲がり失明していた晩年のミケランジェロが、死の直前まで掘り続けたという作品で、
未完成のまま彼の工房に置かれていたそうです。

ミケランジェロは、生涯の中でピエタ像を4体製作していますが、今までのピエタとは違い
身体の美しさや完璧さはなく、亡くなったキリストに対するマリアの悲しみが表現されています。

未完成とはいえ、ピエタからは神聖なものが伝わってきます。

こちらの作品を見学後は建物から出て城壁のアーチをくぐり、古代美術館、絵画館などのある
建物へと向かいます。

古代美術館

castello sforzesco, Milano

市立美術館のスタートは、古代美術館です。ロンダニー二のピエタ美術館でチケットを購入した場合は、
チケットカウンターを通り越して、スタッフにチケットを提示して中に入ります。

購入済みのチケットをなくさないように注意しましょう。

古代美術館には、中世の立派な彫像やレリーフの施された石棺、鎧や剣など数多く展示されています。
最初の展示室で目を引くのが、ミラノの統治者であったベルナボ・ヴィスコンティの騎馬像です。

castello sforzesco, Milano

部屋ごとに異なった天井画も見ごたえがあります。

こちらの天井画は、スフォルツァ家の紋章です。
金地に冠を戴いて翼を広げた黒い鷲と、白地に冠を戴いて人を呑みこむ青い大蛇が描かれています。
大蛇の紋章は、最初にミラノを統治したヴィスコンティ家の紋章です。

ヴィスコンティ家からフランチェスコ・スフォルツァに統治者が変わったことによって、
紋章もスフォルツァ家に受け継がれました。

castello sforzesco, Milano castello sforzesco, Milano

石棺とともに展示されているのが「メディチ家の銀行の門」です。
古代美術館に隣接して武器庫のエリアがあります。甲冑や剣などが展示されています。

castello sforzesco, Milano castello sforzesco, Milano

古代美術館のあとは、上階の「アンティーク家具と木工彫刻博物館」、「絵画館」と続きます。

castello sforzesco, Milano castello sforzesco, Milano

ロッカビアンカ城のフレスコ画を展示している部屋(写真左上)は、とても興味深い構造になっています。

絵画館では、アンドレア・マンテーニャ(写真右上)、ジョヴァンニ・ベッリーニ、ティツィアーノなど
イタリアを代表する芸術家の作品が展示されています。

castello sforzesco, Milano

美術品の見学のあいまには、階段や通路を歩きながらスフォルツェスコ城の造りや中庭などの景色も
楽しめます。細い通路を歩いていると、中世にタイムスリップしたような気分になります。

castello sforzesco, Milano castello sforzesco, Milano

この後は、古代から1950年代までの陶磁器、宝飾品、タペストリー、時計、象牙細工などが展示されている
「装飾芸術美術館」、バイオリン、ビオラ、ギターなどの弦楽器から木管、金管楽器やピアノなどの
展示されている「楽器博物館」を通って出口に向かいます。

この辺りからは、歩き疲れてザッと流してしまいましたが、地下へ降りると「考古学博物館」があります。

各美術館の出入り口には次の博物館の表示がありますが、
それを見落としてしまうと迷ってしまうので注意しましょう!

迷子になった場合は、「USCITA(ウッシータ)」が出口の表示です。

無料見学日について

博物館は、第一、第三火曜日 の14時から誰でも無料で見学できます。

無料で見学できる日は地元の人たちも訪れるため、列に並んだり混雑しやすいので、時間の限られた
ツーリストにとっては避けたい日なのですが、見学の予約をしておけば列に並ばずに中に入れます!

予約した日程をプリントアウトして持参し、列に並ばずに係員に見せれば中に入れてもらえるので、
その先の窓口のスタッフに見せればOKです。

予約のしかた

予約サイト  から Aquisra とういう購入ボタンを押します! 英語とイタリア語の2か国語です。

日程と時間の選択ページが開くので、第一、第三火曜日 の14時以降を選択します。

時間を選択すると料金表示のページに移行するので、ACCEDI o REGISTRATI というボタンを押して、
必要事項を記入し、CONFERMA のボタンを押して完了です。

記入したメールアドレスにチケットが届くので、それをプリントアウトして持参します。

30分の間に20名ほどしか予約できないので、日程が決まっていたら早めに予約するようにしましょう!
これで、無料の日も列に並ばずにスムーズに見学ができます。

基本情報とアクセス

スフォルツェスコ城 [ Castello Sforzesco ]
所在地::Piazza Castello 20121 Milano
入場時間:700~19:30
入場料:無料

博物館
見学時間:(火~日)  9:00~17:30
休館日:月曜日、12/25、 1/1,、5/1
入場料:大人 € 5
第一、第三火曜日 14時~:入場無料
公式サイト

交通アクセス:メトロ MM1/MM2 Cairoli 下車、 MM2 Lanza 下車  バス: 57

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