世界最古の美術館「ローマ・カピトリーニ美術館」でを効率よく廻る方法!

musei capitolini Romaイタリア

世界で最初に一般公開された最古の美術館である「カピトリーニ美術館」は、ローマ市庁舎のある
カンピドリオの丘、カンピドリオ広場にあります。

3つの美術館から構成されるカピトリーニ美術館の展示数は限りなく、お目当ての作品を見るまでに
疲れてしまうことも...そんなことがないように、このページではカピトリーニ美術館を
効率よく廻る順序と見学スポットを紹介しています。

カピトリーニ美術館とは?

musei capitolini Roma

世界で最古の美術館「カピトリー二美術館 (Musei Capitolini)」は、ミケランジェロが設計した
カンピドーリオ広場にあります。イタリア語で単数の Museo ではなく、複数形の Musei という
名前がついているように複数の美術館から構成されています。

広場の両端に向かい合って立つ新館(Palazzo Nuovo)と、本館2階のコンセルヴァトーリ博物館(Museo
del Palazzo dei Conservatori)、3階のカピトリーナ絵画館(Pinacoteca Capitolina)から構成されており、
市庁舎の地下の通路で2つの建物がつながっています。

見学コースと所要時間

musei capitolini Roma

美術館の敷地はかなり広く、無数の展示物があるので、すべてを見るには最低2~3時間は必要です。

2階のコンセルヴァトーリ博物館は、ゆったりとした展示スペースに大きな展示物があるので、
じっくりと見学しがちですが、その後疲れてしまい、3階のカピトリーナ絵画館の重要な絵画や新館を
流してみてしまう傾向があります。

お勧めのコースとしては、最初に点数も2階に比べると少なく見やすい3階の絵画館から見学し、
その後2階の博物館、そして、地下廊を渡って 新館 の順で廻ればスムーズに見学ができると思います。

見学について

美術館の見学には予約の必要がないので、見学時間内にチケットを購入して入場できます。

エントランスには小規模ですが、空港と同じようなセキュリティーチェックがあります。
危険物は携帯せずに、できるだけ大きな荷物はホテルにおいて身軽な格好で出かけましょう。

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やむおえず大きな荷物を携帯している場合は、展示ルームへ向かう道順にロッカールームがあるので、
そちらで預けられます。ちなみにトイレは、地下と2階にあります。

カピトリーニ美術館で見たい作品をチェック !

じっくりと余裕を持って見学できればいいのですが、3つの美術館が1つになっているので、
かなり広い敷地を歩き、無数の展示物を目にすることになります。

途中で疲れてしまわないようにカピトリーニ美術館をスムーズに廻るには、
あらかじめ見逃せない作品をチェックしておくことが見学のポイントです!

カピトリーナ絵画館

3階(Secondo piano)にあるカピトリーナ絵画館には、カラヴァッジョやルーベンス、ベラスケスの絵画、
グエルチーノの大型キャンバスなど、17世紀後期から18世紀までの年代順に
非常に重要な作品が展示されています。

聖ペトロニラの埋葬 (グエルチーノ)

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17世紀イタリアバロック美術の第一人者で、スペインの画家ベラスケスにも強く影響を与えたといわれる
グエルチーノ(Guercino) の最高傑作「聖ペトロニラの埋葬(La sepoltura di santa Petronilla1623年)」。
7.2 m x 4.23 という非常に大きな祭壇画なので、ひときわ目を引きます。

女占い師

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カラヴァッジョ(Caravaggio)によって描かれた、「女占い師(Buona Ventura・1593-1595年)」

カラヴァッジョの作品の中で2人以上の人物が描かれた最初の絵画です。

女占い師を装うジプシーが良家の若い男性の手を占うふりをして、指輪を抜こうとしている
場面を描いたもの。ルーブル美術館に、同じタイトルで描かれた2作目が展示されています。

波乱万丈の人生を送ったカラヴァッジョ...ローマの教会で無料で見学できる
バロック絵画の先駆者「カラヴァッジョ」の作品を別ページで紹介しています。

コンセルヴァトーリ博物館

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2階(Primo piano)にある「コンセルヴァトーリ博物館」には、古代ローマの大型ブロンズ像、彫刻、
フレスコ画などローマの歴史を語る為には欠かせない展示を見ることができます。

マルクス・アウレリアヌス皇帝の騎馬像

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カンピドーリオの広場に置かれていたマルクス・アウレリアヌス皇帝の騎馬像
(Statua equestre di Marco Aurelio)のオリジナル(176年作)。

修復作業が完了し、現在、博物館内に展示されています。
現在広場に設置されている像は、2005年に造られたオリジナルのコピーです。

ローマ帝国崩壊とともに殆どの皇帝の彫刻が壊されていますが、この騎馬像が壊されなかった理由は、
キリスト教を初めて認めた皇帝コンスタンティヌスと間違えられたからだそうです。

馬を襲うライオン像

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馬を襲うライオン像(Leone che azzanna un cavallo)はヘレニズム時代の作品で、
1594年に修復された作品です。

野獣ライオンが激しく馬にかみつき、かみつかれた馬の痛みが伝わってくるようなリアルな作品です。

棘を抜く少年

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棘を抜く少年(Spinario)は、紀元前1世紀の作品です。
足の裏に刺さったとげを抜く、何気ない少年の仕草が表現されています。

メデューサ

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「メデューサ(Medusa・1644~48年)」は、ローマの一連の噴水を手掛けたバロックの巨匠、
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品です。

ヘビの髪の毛を持ち、見た者を石に変えてしまうというギリシャ神話に出てくる女性の怪人
「メデューサ」を題材にしています。

写実的な描写で、蛇が動き出しそうな感じがします。

美術館以外で見学できるベルニーニの作品を紹介しています。
ローマの街中で見るジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品の記事へ ▶

ローマの雌狼とロムルスとレムス

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サッカーファンならご存知のように、AS ROMAのロゴともなっている雌狼と双子。
ローマの雌狼とロムルスとレムス  [ La Lupa Capitolina ]

ローマを観光していると、様々な場所で目にすることがあると思いますが、ローマの建国者双子の
「ロムルスとレムス」は、雌狼に育てられたという伝説があり、それにちなんで造られています。

この雌狼のブロンズ像は紀元前5世紀の作品で、14世紀ごろに双子の像が付け加えられたそうです。

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廊下の中央には「ヴィーナス像」、そして同じ廊下の並びにギリシャ神話の英雄「ヘラクレス像(左下)」
が展示されています。

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先に進むと、ギリシャ神話で皮を剥がされた「マルシュアーズ像(右上)」。
皮を剥がされたと思ってみると、痛々しい彫刻ですね。

musei capitolini Roma musei capitolini Roma

2階のコンセルヴァトーリ博物館の微々たる作品を紹介しましたが、こちらは作品数も多く、
歩く距離もかなりあるので、休憩場所のあるところで休みながら見学していきましょう。

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さて、これからは地下まで降りて、地下廊を通って新館へと向かいます。

2つの建物は向かい合って建っており、外から見れば建物同士が繋がっているようには全く見えないので、
秘密の通路を歩いているような気分になります。

薄暗い地下の通路には、一つづつ違う浮彫がされたローマ時代のお墓の一部や、建物の壁、柱など
興味深い古代ローマの遺跡の展示がみられます。

 新館

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新館(Palazzo Nuovo)の1階には古代ローマのフォルム、ローマ近郊のアドリアヌスの邸宅、
オスティアなどから発掘された胸像、彫像、モザイク、棺桶などが無限に展示されています。

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ヴィーナスの像

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イタリアの美術の教科書ではお馴染みの「カピトリーナのヴィーナスの像(Venere Capitolina)」。

ローマ神話・オリュンポス12神の愛と美の女神「ヴィーナス」がモデルになった紀元前2世紀の作品です。
ヴィーナスというと優美な彫像をイメージしますが、こちらはボッティチェリが描いたものや、
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが製作したヴィーナスとはかけ離れたタイプの彫像ですね。

エジプトの間

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新館1階(Piano terra)の中庭にあるガラス張りの部屋 「エジプトの間(Sala dei monumenti egizi )」
には、スフィンクスやエジプトで重要な存在であった動物の像が展示されています。

教皇クレメンス11世によって収集されたエジプトコレクションの多くは、ヴァチカン美術館に
移動されている為、こちらには少数の作品しか展示されていません。

マルフォリオの噴水

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新館の中庭中央に設置されたマルフォリオの噴水(Fontana di Marforio)は、1世紀ごろに造られた
マルフォリオ像を中心に18世紀に制作された噴水です。古代ローマの巨大な彫刻で、海の神ネプチューン、
またはローマのテべレ川をモチーフにしたとされています。

基本情報とアクセス

カピトリーニ美術館 [ Musei Capitolini ]

所在地:Piazza del Campidoglio 1, Roma Italia
見学時間:月~金 9.30~19.30 / 9.30~14.00 (12月24日,31日) / 1月1日 14:00~20:00
休館日: 5/1, 12/25
入場料: 一般 €11,50 (€10,50 ローマ市民) / 小人 € 9,50 (€ 8,50ローマ市民)
*毎月第1日曜日は、ローマ市民のみ見学無料。(COVID-19の期間中は変更有)

アクセス:バス 1,81,85,87,118,160,170,628,C3

COVID-19の期間中は開館時間が変更になる恐れがあります。
詳しくは、カピトリーニ美術館公式サイト でご確認ください。

まとめ

カピトリーニ美術館の展示物は限りなく続きます!
時間があれば、オーディオガイドを借りてじっくり見ると面白いと思いますよ。

ギリシャ時代、ローマ時代の神話にまつわる彫像やローマのフォルムから掘り出されたものなど、
ローマの歴史を辿るには、もってこいの美術館!

foro romano

見学後は、市庁舎の裏手のテラスからのフォロ・ロマーノの景色も楽しんでみてください。

ローマの観光スポットを効率よく廻るために、市内のこれだけは見たい観光スポットを紹介しています。
良かったら、参考にしてみてください。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

 

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