小野市・浄土寺で国宝の歴史をたどる

近畿

兵庫県小野市にある浄土寺は、今から800年ほど前の鎌倉時代初期に建立された古刹です。

日本では、現在2か所でしか見られない「大仏様(だいぶつよう)」という建築技法で造られた「浄土堂」と
鎌倉時代の名仏師の快慶による阿弥陀如来と両脇侍立像の阿弥陀三尊像が国宝に指定されています。

今回は、桜満開時の浄土寺の境内と国宝の歴史を辿ってみました。

 

浄土寺とは

小野市・浄土寺

浄土寺は、兵庫県小野市にある今から800年ほど前の鎌倉時代初期に建立された古刹です。

鎌倉時代に東大寺の大仏・大仏殿を復興させたことで知られる重源上人(ちょうげんしょうにん)によって、
その復興のための拠点として、全国7ヶ所に設けられた「東大寺別所」の一つ「播磨別所」として
この浄土寺が創設されました。

浄土堂 (国宝)

小野市・浄土寺

国宝である浄土堂は、「大仏様(だいぶつよう)」という建築技法で造られた貴重なお堂で、
現存する大仏様の遺構は、東大寺南大門と浄土寺・浄土堂の2か所だけだそうです。

柱間が6mと広く屋根が直線的で、外観は低い建物のように見えますが、お堂の中に入ると、
その広さに驚かされます。大仏様の特徴の一つ、天井板を張らずに化粧屋根裏をそのまま見せているのが、
お堂内を広く感じさせ、まさに仏像を安置するためといっていいほどの荘厳な空間が、
巨大な阿弥陀三尊像を包み込んでいます。しばらくその前に立っていると、幸せな気分になってきました。

阿弥陀如来と両脇侍立像 (国宝)

小野市・浄土寺

ご本尊の阿弥陀如来と両脇侍立像も国宝で、鎌倉時代の名仏師の快慶の作です。
撮影禁止のため、上記の画像は頂いたパンフレットの写真です。

夕方になると、浄土堂の西側の蔀戸(しとみど)から入った西陽が床に反射して屋根にあたり、
その光が仏像を照らすその様相は御来迎(ごらいごう)の姿を表現しようとしたといわれます。

ご本尊の阿弥陀如来像の像高は、530cmと天井に届くほどの高さで、脇侍の観音菩薩と勢至菩薩は
370cmの高さを誇り、鎌倉時代初期に造られて以来、大掛かりな修復などもされず現在に至る
というのですから驚きました。

小野市・浄土寺 小野市・浄土寺

浄土寺の御朱印は、浄土堂でいただけます。

浄土寺の境内には

境内は、敷地の中央に八幡神社を配し、その前に池を挟んで浄土堂と薬師堂が向かい合うという
興味深い配置になっています。

八幡神社(拝殿)

小野市・浄土寺

1235年、鎌倉時代の後期に再建されたもので、本瓦葺、寄棟造の大きな割拝殿です。

八幡神社(本殿)

小野市・浄土寺

創建時に祀られた浄土寺の鎮守です。
現在の建物は、室町時代後期の特徴をとどめた檜皮葺の三間社流造の建物です。
本殿と拝殿は、ともに国の重要文化財に指定されています。

薬師堂

小野市・浄土寺

浄土寺の本堂・薬師堂も重要文化財に指定されています。もとは浄土堂と同じ建築様式でしたが、
焼失後の1517年室町時代に再建され、規模は浄土堂と全く同じですが、和様、唐様などの建築技法が
混在した折衷形式の建物になっています。

開山堂

小野市・浄土寺

薬師堂に隣接しているのが、「開山堂」。開祖である重源上人の坐像を安置するためのお堂で、
薬師堂と主に焼失し1520年に再建されたものです。

重源上人の坐像は、現在奈良国立博物館へ寄託されています。

浄土寺裏山・四国八十八か所巡り

小野市・浄土寺

浄土寺の裏山は、四国八十八ヶ所巡り・アジサイ巡りができるようになっています。
1周1.5km、30分ほどです。

小野市観光協会サイト参考

小野市・浄土寺

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浄土寺へのアクセス

小野市・浄土寺

交通機関を利用するのは少し不便ですが、マイカーでアクセスする場合は広い無料駐車場があります。

浄土寺(極楽山)

住所: 兵庫県小野市浄谷町2094
拝観時間:9:00~12:00、13:00~17:00(10月~3月は16:00まで)
拝観料: 浄土堂 500円 (境内無料)
駐車場: 無料
交通アクセス: 神戸電鉄粟生線「小野駅」下車、神姫バス天神行きで「浄土寺」下車すぐ

 

 

 

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