大論争の末に開店したイタリア初のマクドナルドは「ローマ・スペイン広場」だった

mcodnalds,romeイタリア

地域や環境が変わってもツーリストには馴染の深いマクドナルド😊

英語圏外に旅行した時に英語が通じて「ほっ...」とするように、海外でマクドナルドを見ると
身近に感じて迷わず入ってしまいます。

観光スポットの付近にあるとツーリストには大変便利なマクドナルドですが、古代遺跡や重要な
モニュメントのある歴史地区などにオープンするのは容易ではなかったようです。

イタリア初のマクドナルド・スペイン広場

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ローマのスペイン広場にあるマクドナルドは、1986年3月20日イタリアで一番最初にオープンした店舗です。

ヨーロッパには、すでに500店舗のマクドナルドがあったにもかかわらず、アメリカの大規模な
ファーストフード店が高級店の立ち並ぶ歴史地区で、ハンバーガーを販売することへの猛反対がありました。

ピッツァ、スパゲッティなど食生活豊かなイタリアでファーストフードなんかもってのほか...
「ローマの没落」になると地元レストランの経営者や高級ブティック、知識人などが集まり
ナイフとフォークをもって大掛かりなデモ行進が行われたそうです!

周囲の高級ブティックでは、ポテトフライの匂いが店内にしみ込んでしまうのではないかと
心配もしたそうですよ!

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結果、マクドナルドはイタリアの食材を使い、強い景観規制を受け入れてオープンしました。

外から見ると赤と黄色のマクドナルドのトレードマークではなく、「マクドかな?」って感じです。

会話がなくてもオーダーが簡単

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いつも観光客で賑わうスペイン広場のマクドナルドの店内は席数も多く、ゆったりとしたスペースで、
日本のマクドナルドでは見られない、タッチパネルのセルフオーダー機が何台も設置されているので、
会話が苦手な人でも簡単にオーダーができるようになっています。

日本語はありませんが、英語、イタリア語、フランス語、スペイン語対応です。

クレジットカード払いなら、その場で決済できますし、カードがなければセルフオーダー機で
オーダーした後にキャッシュカウンターで支払うこともできるようになっているので、
注文を間違えることもなく、待ち時間も短縮できるようになっているのが便利です。

ちなみに、最近訪問したヨーロッパの主要都市の殆どが、このシステムを取り入れています。

トイレに困ったらマクドナルド

ローマだけでなくヨーロッパを旅していると不便に感じるのがトイレです。
まず、公衆トイレの殆どが有料(1ユーロ)で、その有料トイレの数もおおくはありません。
日本のように、どこにでも清潔な無料の公衆トイレがあるわけではないのです。

こういう時に、観光スポットの周囲にあるマクドナルドは便利です。

ローマでの論争は続く

スペイン広場のマクドナルドが最初で最後の論争ではありません。

現在ローマ中心部には30件以上の店舗を展開し、拡大し続けているマクドナルドですが、
スペイン広場とバチカン市国という重要な観光スポットの近くに店舗があるにもかかわらず、
2019年には、ローマ古代遺跡カラカラ浴場付近でドライブスルーのサービスを含めた大型店舗の
オープンがイタリア文化省に却下されてしまいました。

そのとき、「ローマの景観を守られなければならない」とローマ市長がコメントを残していますが、
開店予定だった店舗は、あくまでも遺跡の近くというだけで遺跡の傍ではないのですが、
ローマだけでなくイタリアは、歴史的建造物や伝統料理を重要視する人が多く、近代的なものを平行に
浸透させていくのに大変時間がかかりそうです。

 

 

 

 

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