ヴェネツィアを囲む120島の1つムラーノ島は、「ブラーノ島 (Brano)」や「トルチェッロ島(Torcello)」
と並び、ツーリストに人気のある島です。
7つの小島が橋で繋がりヴェネツィアを小さくしたような感じですが、賑やかなヴェネツィア本島とは、
趣の違う素朴な街の散策が楽しめます。
このページでは、ムラーノ島の散策とアクセス方法などを紹介しています。
ムラーノ島ってどんなところ?
ムラーノ島は、数多くのガラス工房が集まった世界的に有名なベネチアングラスの特産地です。
ベネチアングラスは、鉛を含まないソーダ石灰を使用し、鉱物を混ぜることでクリスタルとは違った
色鮮やかな透明感を生み出すガラス製品です。
ベネチアングラスの歴史は、10世紀頃にベネチアの商人たちが、東洋からガラス製造の技術を
持ち帰ったことから始まったそうで、私たちがベネチアングラスと呼んでいるガラスは、
イタリアでは「ムラーノガラス(murano glass)」と呼ばれています。
ムラーノ島で何ができる?
水上バスでムラーノ島につくと、ヴェネツィア共和国時代からヴェネツィアのラグーン (干潟) を
照らしてきた灯台が私たちを迎えてくれます。
街の散策を楽しもう
ムラーノ島は、賑やかで刺激的なヴェネツィア本島とは違い、静かで素朴な街並みです。
海外へ行くと、道を間違えないようにグーグルマップを頼りに歩くことが多いですが、運河や水路に
浮かぶボートを見ながら目的地を決めない街の散策は、とっても新鮮です!
ガラス工房をのぞいてみる
ムラーノ島には、沢山のガラス工房があるので、街の散策中に工房のドアの隙間から覗いてみましょう。
職人さんの実演を見せてくれる工房もあります。
本格的な実演を見たい方は、ツアーに参加してみてもいいですね!
職人さんたちが、実演をしながら説明もしてくれますよ!
熱で温めたガラスを細く引き伸ばしたり、膨らませたりして色付けする技術はとても繊細です。
ベネチアングラスのお店に立ち寄ってみよう
ムラーノ島には、この色彩豊かなガラス製品のショップがたくさん軒を並べています!
豪華なシャンデリアや繊細な置物、ピアスやブレスレット、指輪などオシャレなアクセサリーまで、
ここにしかないお土産も見つかりそうです!
ムラーノ島への行き方と料金
ムラーノ島へは、ヴェネツィア本島からACTV社が運営する水上バスでアクセスします。
ヴァネツィア本島の F.te Nove(フォンダメンテ・ノーヴェ)のターミナルから
12番のヴァポレットに乗れば、20分ほどでムラーノ島に到着します。
12番のヴァポレットは、この先のブラーノ島まで行くので、両方の島の見学を予定している場合は、
これに乗れば両方の島を観光することが出来ます!
ベネチア中央駅から「F.te Nove “A”」乗り場へ行く方法
徒歩でアクセスする場合
中央駅から徒歩で行くこともできます。所要時間は約30分。
6~9月の観光シーズンには水上バスが混みあって、ぎゅうぎゅうづめになったり、乗れなくて
次の水上バスを待つこともあるので、大きな荷物を持っていなければ、「リアルト橋」などを通って、
ヴェネツィアの街並みを楽しみながら「F.te Nove “A”」乗り場へ向かうのもいいかもしれません。
中央駅前から水上バスでアクセスする場合
中央駅前の乗り場「Ferrovia D」から水上バス5.2番、または4.2番に乗ると25分で
「F.te Nove “D” または “B”」到着するので、“A” 乗り場まで移動して12番に乗り換えます。
水上バス5.2番 -「F.te Nove “D”」で下車
水上バス4.2番 -「F.te Nove “B”」で下車
乗り場に注意!
いちど水上バスに乗ってしまえば、ああこんなもんなのかな~って感じなのですが、
ヴェネツィアについてすぐに、中央駅前でたくさんの水上バス乗り場を見ると、
どれに乗ればいいのか迷ってしまいます。
中央駅前や「F.te Nove」乗り場に「A」や「B」などと書いているように、水上バスの路線によって
乗り場が違います。水上バスにも12番や5.2番とあるように、この路線を間違えると、
自分の行きたい場所へ行くことが出来ないので、乗り場と水上バスの番号をしっかりと確認しましょう!
ヴェネツィア本島の移動や、ムラーノ島、ブラーノ島などの離島を訪れる予定であれば、
24時間乗り放題乗車券を購入しておくのが得策です。
個人で行くのは苦手だという場合は、一気に3島を廻ってしまうツアーもあります!
ヴェネツィアの離島・ムラーノ島、トルチェッロ島、ブラーノ島を廻るツアーを見る
まとめ
ムラーノ島はヴェネツィア本島の近くにあるので、時間にあまり余裕がない人でも比較的に
行きやすい離島のひとつです。
また、ヴェネツィア本島とは一味違った静かな街歩きができるので、ヴェネツィアに2日以上
滞在する場合は、カラフルな街並みで有名な「ブラーノ島」と合わせて訪れてみてください。
きっと、素晴らしい思い出になること間違いなしです!