シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』の舞台となったロマンチックな街として有名な
「ヴェローナ」。
この街にはジュリエットの家やジュリエットの墓、ロミオの家など彼らの恋物語に浸ることのできる
スポットが存在し、世界中からツーリストが訪れます。
ジュリエットの家の見学を予約した時に共通券というものがあったので、このチケットで見学できる
スポットを3ヶ所紹介します。
ジュリエットの家
ジュリエットの家、イタリア語では、カーサ・ディ・ジュリエッタ (Casa di Gilietta) といいます。
観光ハイシーズンは中庭に入るアーチの外まで列ができていて、中に入るのも一苦労というほどの
ヴェローナで1番人気のあるスポットです！
シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』の初演が1595年前後というかなり昔の名作ですが、
それ以降も、ロミオとジュリエットをもとにした映画作品や舞台公演が行われ、最近では2010年作の
「ジュリエットからの手紙」などで、恋物語が語り続けられています。
恋のパワースポット
恋人たちの巡礼地であるジュリエットの家の中庭には、恋愛成就を祈願した「ハートの南京錠」や
「恋のパワースポット・ジュリエットのブロンズ像」があります。
ジュリエットの右胸に触れていくと恋愛が叶うというジンクスがあるので、大勢の人が列を作っています！
ちょっと恥ずかしいですが、勇気を出して私も触れてきました！
ジュリエットのバルコニー
有料ですが建物の中にも入れます。
13世紀ころに建てられたジュリエットの家では、舞台や映画でおなじみのバルコニーや家具、調度品、
衣装などが展示されています。
1階(日本の2階)にはジュリエットの像と「ああロミオ、ロミオ！貴方はどうしてロミオなの．．．」
と呼びかけたバルコニーにも立つことができ、ロミオに呼びかけたシーンに浸ることもできます。
ジュリエットの家には．．．
ロミオとジュリエットの舞台衣装が展示されたこの部屋では、結婚式も行われます。
悲恋の物語に憧れて、ジュリエットの家で式を挙げたいと願うカップルも少なくないようですね。
通路を進んでさらに上階へ行くと、ロミオとジュリエットの舞台で使用された寝室が展示されています。
「ロミオとジュリエット」はシェークスピアによる戯曲なので、ジュリエット自体が実在したわけではなく、「ジュリエットのモデルとされた女性が住んでいた屋敷跡」だということです。
ジュリエットの家といえば、ロミオの家もなくてはいけないのですが、シニョーリ広場の近くに
「ロミオの家」であったとされる場所がありますが、そちらは一般の人の住宅となっています。
ジュリエットの墓へ
ジュリエットの家から15分ほど離れた場所にジュリエットのお墓 (Tomba di Giulietta)があります。
こちらは1230年に建てられたフランシスコ会の修道院があった場所で、現在はジュリエットの墓と
フレスコ美術館として観光スポットになっています。
中庭に入ると、Tomba di Giulietta(ジュリエット墓)の表示があり、地下へ降りるようになっています。
ジュリエットの遺体があったといわれる場所がジュリエットの墓として観光スポットになっています。
階段を降りると、じんめりとして息苦しい空間に柩がポツリと佇んでいるだけです。
カタコンベなどを訪れた方はイメージが湧くと思いますが．．．
ジュリエットはシェークスピアの戯曲に登場する架空の人物なので、「ジュリエットの家」が舞台の
撮影道具を並べて観光スポットにしているのと同じく、このお墓もジュリエットのモデルだった方の
ものだったかどうかは怪しいところです。
建物内はフレスコ美術館になっています。
美術館には10 世紀から16 世紀に教会の礼拝堂や宗教施設、ヴェローナの建造物に描かれていた
美しいフレスコ画やレリーフなど、建物から取り外されたものが展示されています。
ジュリエットの家と同じく、美しいフレスコ画で装飾されたこちらの部屋では結婚式が行われます。
映画「ジュリエットからの手紙」にちなんで、
ジュリエットへの手紙が投函できるように
なっています。映画のストーリーように、
いつか返事を受けとって、ロマンチックな恋物語の
きっかけを願って投函する人もいるようです！ジュリエットの家にも、
同じポストが設置されています。
アキッレ・フォルティ近代美術館
アキッレ・フォルティ近代美術館は、シニョーリ広場とエルベ広場のランベルティの塔に隣接して建つ
「ラジョーネ宮殿(Palazzo della Ragione)」の2階にあります。
裁判所や市庁舎、公証人役場などヴェローナで重要な役割を果たしてきたラジョーネ宮殿が
リノベーションして市立近代美術館となっています。
中庭の階段から2階の入り口にアクセスします。
常設コレクションには、フランチェスコ・アイエツの｢瞑想｣(右上）をはじめ、メダルド・ロッソ、
ヴァネッサ・ビークロフト、ジュリオ パオリーニなど19世紀初頭から現在に至る重要な芸術家による
約230点の作品が展示されています。
公証人の礼拝堂は、15世紀の美しくフレスコ画で装飾され市民の結婚式の場にもなっています。
見学ルートの終盤にトイレとコーヒーメーカーがあるので、ここで一休みしていけます。
休憩できる椅子もあり、イタリアのバールで飲めるカプチーノやエスプレッソ、ココアなどが
€ 0,50 で飲めるのが何より嬉しかったです！
ヴェローナってどんなところ？
観光スポットや駅から旧市街へのアクセス、ロッカー情報など役立つ情報を紹介
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共通券で見学できる施設と料金
共通券で見学できる施設は3ヶ所です。
- ジュリエットの家 [Casa di Giulietta]
- ジュリエットの墓とフレスコ美術館 [Museo degli Affreschi]
- アキッレ・フォルティ市立近代美術館 [Galleria d’Arte Moderna Achille Forti]
料金：€ 8,00 + € 0,80 online 手数料 詳しくは
オンラインで購入して最初の訪問施設の時間予約もできるので、ハイシーズンにジュリエットの家を
訪れる場合は、チケットを購入して正解です。(1か所だけでも時間予約はできます。)
