中世のエレガントな街並みが残るラトビア「リガ」の半日散策スポット!

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バルト三国のひとつラトビア(Latvia)の首都「リガ(Riga)」は、ハンザ同盟の中心都市として繁栄し
中世ヨーロッパの姿をそのまま残したエレガントな街です。

その旧市街全体は、歴史地区として世界遺産に登録されています。

リガへは、ストックホルムから18時間の船旅でアクセスしましたが、現在、私たちの利用した
ストックホルム~リガ間は運航されていないので、リガへのアクセスはフィンランドのヘルシンキからの
フライト、節約タイプはエストニアからの長距離バスを利用してもいいのではないかと思います。

リガの港パッセンジャーターミナルに午前11時に到着し、周囲は閑散として交通機関の案内もなく、
人の流れについて近くのバス停で旧市街へ向かうバスを待っていたのですが、30分経ってもくる様子がなく、仕方なく徒歩で旧市街へ向かいましたが、Uberを呼ばなかったことを後悔しました 。゚゚(´□`。)

...というのも旧市街への道は不規則なごつごつとした石畳なので、機内持ち込みの
小さなスーツケースにもかかわらず引いて歩くのに大変困難しました。

こういう時にどこでも wifi が使えると心強いので、ヨーロッパ対応の eSIMグローバルWiFi
用意しておくことをお勧めします。

このページでは、1日で廻ったリガの旧市街の見学スポットを紹介します。


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リガの予備知識

リガは、12~13世紀の十字軍に始まりドイツ騎士団、リトアニア・ポーランド・スウェーデン、
そしてロシアによる侵攻や支配まで...長い歴史の中で常に大国に脅かされ、
ラトビアが、1991年にロシアから独立したのも、まだ記憶に新しいできごとです。

公用語はラトビア語、公式通貨はユーロです。

リガの旧市街はコンパクトで、狭い路地が複雑に重なって旧市街が構成され、殆どの見学スポットは
徒歩でアクセスできる歴史地区に集中しており、ロマネスク、ゴシック、バロック、アールヌーボー建築や
近代建築...何世紀にもわたって生きのびた木造建築まで目にすることができる野外美術館です。

また、治安も良く安心して街歩きができます。

建築に興味のある方なら、アールヌーヴォー地区 ウォーキングツアー に参加して、
リガのアール ヌーボー建築コレクションのメイン ストリートを訪れるのもいいかもしれません。

リガは世界で最も幅広いアールヌーボー建築の本拠地として、市内中心部の 30% を占める
800 以上の建物がこのスタイルで造られています。

半日でゆっくりと廻ることがでる観光スポットを Google マップ で紹介しています。

聖ペテロ教会

Riga St.peter Church riga-st.peter-church

聖ペテロ教会は、13世紀に建てられたカトリック教会。当時木造で作られたこの教会は、
火事、爆撃、落雷炎上などで倒壊し、18世紀に現在の石造りの教会へ再建されました。

空へまっすぐに延びる尖塔は、123mの高さを誇る。
空爆の被害を受けた教会は、大部分が第2次世界大戦後に建てられたもの。

聖ペテロ教会、リガ

教会の内部には展望テラスへアクセスできるエレベーターがあり、
高さ72メートル地点からリガの街並みを360度見渡すことができます。

上階からは街の位置関係がよくわかるので、ここから観光をスタートする事をお勧めします。

聖ペテロ教会展望テラス、リガ

テラスからは、旧市街の美しくカラフルな中世ヨーロッパの姿と
近代的な建物が建つリガの街並みを見ることができます。

聖ペテロ教会展望テラス、リガ

そして、反対側にはスターリン・クラッシック洋式の高層ビルなど、
ソビエト支配下時代の建築も見られます。

名称:聖ペテロ教会 [Sv. Pētera baznīca]
場所:Reformācijas Laukums 1, Centra rajons, Rīga

見学時間:平日10.00 ~ 18.00, 日曜日12.00 ~ 18.00 (9~4月),平日10.00 ~ 19.00,日曜日12.00 ~ 19.00 (5~8月)
閉館日:月曜日
入場料:教会内部とパノラマ展望台(エレ―ベータ) 大人 € 9 / 学生 € 7 (7歳以下は無料)
公式サイト

何故リガにブレーメンの音楽隊?

ブレーメンの音楽隊、リガ

教会の敷地には可愛いグリム童話「ブレーメンの音楽隊」のブロンズ像も置かれています。
ブレーメンの音楽隊は、リガと姉妹都市になるブレーメンから寄贈されたそうです。

市庁舎広場

Riga Latvia

市庁舎広場は、リガ創立800年を記念して再建された広場。
広場の中心には、リガの守護神ローランドの像。

広場を囲むように建つブラックヘッドハウスと市庁舎、
建物の後ろ手には聖ペテロ教会の尖塔・・・

市庁舎広場、リガ

名称:Rātslaukums [ 市庁舎広場 ]
場所 : Rātslaukums, Centra rajons, Rīga

ブラックヘッドハウス

ブラックヘッドハウス、リガ

美しいゴシック様式のブラックヘッドのギルド

14世紀にリガに住む未婚の外国商人の為に建てられ、当時パーティーホールとして
使用されていた建物です。

第二次世界大戦の空爆により崩落後、リガ創立800年を記念して調金細工やギリシャ神話の4神像、
大時計、ハンザ同盟の紋章、赤レンガの色までオリジナルを忠実に復元したそうです。

チケットは、Klook から事前購入できます。

名称:Melngalvju Nams [ ブラックヘッドハウス ]
場所: Rātslaukums 7, Centra rajons, Rīga
見学時間: 火~日曜日 10:00 ~ 17:00
入場料:大人 € 8
公式サイト

リガ大聖堂

リガ大聖堂

リガ大聖堂は、バルト3国最大の規模を誇るプロテスタント教会。建設の始まりは1211年、
その後の増築により、現在の赤レンガの姿になったそうです。

内部には、パイプ6718本から構成された世界で4番目に大きいオルガンが設置されています。

名称:Rīgas Doms [ リガ大聖堂 ]
場所:Herdera laukums 6, Centra rajons, Rīga
見学時間: 9.00~17.00
見学料: €5
公式サイト

 

 

Riga World Heritage

ドーム広場には民族衣装を着た人々の姿も・・・何かイベントがあったのかもしれませんね。

リガの歴史地区は、1997年に文化遺産として世界遺産に登録されています。

 

 聖母受難教会

 聖母受難教会、リガ

白とライトブルーの美しい聖母受難教会。
再建の都度バロック様式、ネオルネッサンス様式と様式が加わり現在の姿になったそうです。

内装は白く、とてもシンプルなローマカトリック教会です。

 聖母受難教会、リガ

名称:Sāpju Dievmātes Romas katoļu baznīca [ 聖母受難教会 ]
場所:  Pils iela 5, Centra rajons, Rīga
見学時間:10:00~17:00

13世紀前半にドイツ騎士団に占領されたリガは、ドイツ人によって街が造られており、
ロマネスク様式、ゴシック様式、バロック様式と異なった建築様式が混在して街が構成され、
ドイツよりドイツらしいといわれているそうです。

リガ、ラトビア

三兄弟

三兄弟、リガ

3兄弟と呼ばれる建築洋式や年代の違った3棟の建物が寄り添って立っています。

右側(長男)は、15世紀リガ最古の石造りの住宅です。
当時、窓の大きさで支払う税金が変わったそうで、窓枠がかなり小さく造られています。
運河の移動で地下水面が移動したことにより、建物が少し傾いているようです。

窓の数の多さは、税金の対象にならなかったのかと思うくらいのたくさんの窓です。

中央は、17世紀オランダのマニエリズム建築様式の住宅、左側は17世紀末のバロック建築様式の住宅です。
この2棟は窓枠が廃止された為、窓は大きく造られていますが、間口税が導入されたそうです。

時代の流れが見れる建築物です。現在は建築博物館として無料で公開されています。

名称:Trīs Brāļi [ 三兄弟 ]
場所:Mazā Pils iela 19, Centra rajons, Rīga
公式サイト

猫の家

猫の家、リガ

リガのシンボルともいえるこの黒い猫は、隣のギルドにお尻を向けて設置されていたそうです。

この建物は1909年に建てられたアールヌーボー建築で、裕福なラトビア人の住まいだったそうです。

この裕福なラトビア人は隣のギルド(ヨーロッパ人の商工業者で結成された組合)に
入会を希望しますが、ドイツ人しか入会できなかった為、入会を断られてしまいます。

その腹いせに、ギルドにお尻を向けさせた形で猫を設置したそうです。
その後、ギルドに入会が認められ猫は向きを変えたという話です。

こういった話からもドイツ人によって造られたリガの街は、ドイツ人中心社会が
形成されていたという社会背景が見られます。

名称:Kaķu nams [ 猫の家 ]  
場所:Meistaru iela 10/12, Centra rajons, Rīga

リーヴ広場

リーヴ広場、リガ

名称:Līvu laukums [ リーヴ広場 ] 
場所:Līvu laukums, Centra rajons, Rīga


旧市街の中心部に位置するリーヴ広場

この広場周辺は、おしゃれなカフェやレストラン、露店などで賑わう場所です。

リガ、ラトビア

カフェやレストランのテラスでゆっくりと食事やドリンクを楽しむ人たちに紛れて、
私たちもリラックス・・・街で日光浴をしながらドリンクを楽しみました。

リガ、ラトビア

近くの露店には、この地方でしか見られないハンドメイドのニット小物、革製品、
アクセサリーなどが並んでいました。
ハンドメイドなので1点ものばかり・・・特にニットの帽子は個性的で1つは欲しいところ。

この地方では、琥珀のアクセサリーも安くて色やデザインも豊富で素敵です。

ラトビアンライフル部隊像

ラトビアンライフル部隊像、リガ

10メートル程もあるモチーフは、ラトビア占領博物館の前に建つラトビアンライフル部隊像

ラトビアが、旧ソ連に支配されていた時代、
レーニンの護衛についていたライフル部隊をモチーフにした歴史的モニュメント。

1991年 ラトビアが独立した後も撤去されていないというのは、辛い過去の歴史を
忘れないという意味もあるのでしょう。

名称:Latviešu Strēlnieku piemineklis[ラトビアンライフル部隊像]
場所: Latviešu strēlnieku laukums 1, Centra rajons, Rīga

リガの宿泊施設

Apertment Riga,Latvia

半日しか観光時間がないということで、宿泊は旧市街中心部のリーヴ広場に近い
アパートメントに1泊しました。

旧市街というだけあり、歴史のある建物なのでエレベーターがなく、4階まで不規則な螺旋階段を
機内持ち込みサイズのスーツケース(10kg)をもって上がるのが少し不便でしたが、
2室のベッドルームとリビングルーム、キッチン、バスルーム、アイロン、洗濯機、テレビ、WiFiなど、
すべて必要なものが揃っていて、リガに住んでいるような気分でリラックスできました。

ホテルに泊まるのもいいですが、アパートメントだとキッチンなどもあるので節約にもなります。
アパートメントの周辺にはスーパー、パブ、カフェ、レストランが集まっていて便利な立地で良かったです。
1泊で出発するのが残念で、もう少し滞在したかったです。

旅行者が選んだリガの人気ホテルを TripAdvisor でみる

長距離バス LUX EXPRESS BUS でエストニアのタリンへ

Riga bus station

翌朝リガを後に 長距離バス (LUX EXPRESS BUS)でエストニアのタリンへ向かいました。

Luxexpressは、バルト3国を中心にポーランドへも運行している長距離バスです。

リガ(Riga coach station)ータリン(Tallinn coach station)間を4時間25分で結び、
料金は €14~€19 (時間帯によって異なる)

私たちは8時に乗って €16。
車内は、ゆったりとしたリクライニングシート。
途中トイレ休憩はないので、事前にバスステーションで行くか車内のトイレを使用します。

バスステーションのトイレは、あまりキレくないけど使用料が20セントで、トイレの前に座っている
お掃除のおばさんに支払います。25年ほど前にイタリアの高速道路上にあるドライブインにも
こんなおばさんが座っていたな~と思うと懐かしい光景でした。

そして、売店でサンドイッチや飲み物を買って乗り込みました。

Lux Express の他にも ECOLINES、Eurolinesなどが運行しています。
チケットは、Lux Express の公式サイトで購入しプリントアウトして持参。

あっという間に4時間25分が過ぎ、12:25 タリンに到着しました。

♥ バルト海周遊5泊6日の旅(5日目) –  城壁と塔に囲まれたエストニア・タリン観光のページへ ▶

まとめ

バルト海の真珠、バルトのパリなどリガの美しさをたとえる言葉があるように、
ハンザ同盟の中心都市として繁栄し中世のヨーロッパの美しい姿を残した街です。

日本と殆ど変わらないくらい治安もよく、女性の一人旅でも安心できる場所です。

また、スウェーデンから移動してきた後に感じたのは、物価の安さ!
リガは都会といっても、お財布にとてもやさしい国でした。
時間かあれば、もうしばらく滞在したかったです。

 

Ready to Land
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