明石城は400年以上の歴史をもつ美しい櫓と桜のスポット!

近畿

江戸初期に徳川家康の曾孫・小笠原忠真によって築城された明石城は、JR明石駅の北側に位置し、
ホームからは2基の美しい櫓やお堀を見渡すことができます。

明石城を中心に野球場や陸上競技場、テニスコートなどの運動施設や図書館などの文化施設を備えた
明石城公園は、全国「さくらの名所100選の地」にも選ばれた、桜の名所としても有名なスポットです!

明石城はどこにある?

明石城は、日本の時刻の基準となる、東経135度子午線が通る「日本標準時のまち」兵庫県明石市にあり、
JR明石駅のホームからまじかに見ることができます。

駅の北側の出口に出て、鯉が泳いでいる優雅な水堀に沿って歩くと、明石城公園の正門に到着します。

明石城とは?

明石城は、1619年(元和5年)西国諸大名に対する監視と備えのため、徳川幕府2代将軍秀忠の命により
明石、三木、賀古、賀東の四郡10万石を領した小笠原忠真によって築城されました。

天守閣のない明石城

お城といえば、大阪城や姫路城のような立派な天守閣を想像しますが、明石城は天守閣が建てられない
「平城(ひらじろ)」というスタイルで城の四隅にやぐらが建てられ、坤櫓が天守の役割を果たしました。

本丸跡に建つ「巽櫓(たつみやぐら)」、「坤櫓(ひつじさるやぐら)」は、日本に12基しか現存しない
三重櫓のうちの2基で、1957年(昭和32年)に国の指定重要文化財に指定されました。
この櫓は、約400年の歴史をもっています。

なぜ天守が建てられなかったのか?

戦国時代後期から、権力の象徴として盛んに建てられた天守閣。

明石城には、なぜ天守が建てられなかったのか?

はっきりした理由は分かっていないそうですが、鉄砲、大砲の標的となることを避けるための軍事的理由、
もしくは、関ヶ原から20年経ち、戦いの無い世の中で天守を築く必要が無かったなどの節があります。

お城には天守閣があるのが当たり前だと思いっていましたが、それはごく一部の時期に
建てられたもので、もともと城には天守がなかったそうです。
そして、江戸時代に入ってから数十年経つと殆ど造られることがなくなったといいます。宇都宮城址公園を訪れた折に、この説明をスタッフの方から聞きました。

城からの絶景スポット

2つの櫓の間は展望スペースになっていて、明石の街並みや明石海峡大橋まで見渡せる絶景スポットです。

剣の達人宮本武蔵によって行われた「町割り」

小笠原忠政は、明石城の築城と並行して、現在の明石の町の基礎となる「町割り」という都市計画を行い、
その町割りを行った人物が剣の達人、宮本武蔵(みやもと むさし)であったと「播磨鑑」「明石記」などの
書記に記されています。

参考サイト:明石城公式サイト

現在の明石城公園の中には「武蔵の庭園」と彼の名を付けた付けた庭園が造られていますが、
当時、宮本武蔵が作庭した樹木屋敷が、現在の明石城公園の陸上競技場の場所にあったそうです。

明石藩初代藩主の小笠原家に伝わる「清流話」の記録によると、主な施設として御茶屋(休憩所)、
鞠の懸り(蹴鞠の場所)、築山・泉水・滝などがあったことが記されています。

さくらのスポットを散策

明石城公園は多くの樹木や植物が繁茂し、芝生の広場や丘、池など自然環境が楽しめる都市公園です。

また、1989年(平成元年)には、「日本の都市公園100選」、1990年(平成2年)には
「全国桜の名所100選の地」に選ばれており、市街地にありながら美しい四季折々の景色が楽しめます。

秋には、美しい紅葉も見られるそうです。

ボートからの眺めを楽しむ

公園の中にある池の中でもっとも大きな「剛ノ池」では、池のほとりの散歩やボートに乗って、
水上でのリラックスした時間が過ごせます。

[ ボート利用料金 ]
・ローボート(30分) 620円
・サイクルボート(20分) 620円

営業時間
平日:10:00~16:30 (受付16:00まで)
土・日・祝:3月~10月 10:00~17:00 (受付16:30)/11月~2月 10:00~16:30 (受付16:00)

休業日:毎週火曜日(11月~3月中旬平日休業)
*花見時期、ゴールデンウィーク、火曜日が祝日と重なる時は営業
明石城公園ホームページ

園内マップ

明石公園へのアクセス

所在地:明石市明石公園1-27
料金:無料
駐車場:あり(有料)
アクセス:公共交通機関JR明石駅より北へ徒歩約5分