イタリア北部ロンバルディア州に位置するミラノは、イタリアで2番目に大きな都市です。
ミラノというと「イタリアンファッションの発信地」、「金融の街」という印象が強く、
観光スポットの多い街というイメージはあまりありませんが、ミラノにも興味深いスポットがあります。
今回は、イタリアの新幹線フレッチャロッサ(Freccia Rossa)を利用して、ローマから日帰りで廻れる
ミラノの散策スポットを紹介します。
ローマからミラノへのアクセス方法
ローマからミラノというと、かなりの距離と時間を想像してしまいますが、
意外と短時間で簡単にアクセスできてしまいます。
アクセス方法は、列車、飛行機、バスの3通りあります。
乗り物に乗っている時間を考えると、飛行機が一番短いのですが、飛行場への距離や検査、
待ち時間を考えると列車でアクセスするのが一番時間のロスがなく、日帰りで観光しやすい方法です。
ローマからミラノまではイタリアの高速列車トレニタリアのフレッチャロッサ(Frecciarossa) 、または
イタロー(Italo)でアクセスでき、所要時間3時間~3時間半、料金は片道90ユーロと安くはありませんが、
ローマからの日帰り観光が可能な距離です。
ローマに1週間滞在しているけど、行くところがなくなった・・・なんて時にはミラノまで
足を延ばしてみてもいいと思います。チケットは RAIL EUROPE の公式ページ から購入できます。
飛行機を使用すると所要時間は1時間ですが、空港でのチェックインや待ち時間、空港から市内への
アクセス時間を考えると、不便なうえ随分時間のロスになります。
長距離バスを利用するという方法もありますが、ローマからミラノまでの所要時間は8~9時間なので、
日帰りには向いていませんね。ただし急がない旅であれば、フリックスバスなど格安長距離バスを利用すれば、
高速列車の半分以下の料金で利用できます。
ミラノ中央駅
ミラノ中央駅は21番線まであり、国内とヨーロッパの各地からの列車が行き交う鉄道の玄関口です。
構内には有料トイレや荷物預かり所、ショップやバール、フード店、お土産が買えるスーパーがあります。
中央駅には地下鉄のM1線とM3線が通っているので、到着後は地下鉄で市内中心部までアクセスします。
地下鉄の乗り場は、鉄道のプラットフォームを出て1階まで下りるとMのマークがあるので、
その表示に従って進むと改札口に到着します。
ミラノの移動について
ミラノは地下鉄、トラム、バスの交通網が発達していて、主な観光スポットはメトロの駅周辺にあるので、
公共交通機関を使いこなせば、ドゥオーモ、スフォルツェスコ城などの人気スポットをスムーズに
廻ることができます。ただし、チケットを買う券売機の周辺や車内の中でもスリや詐欺がいるので、
十分に注意を払う必要があります。
チケットについて
ミラノの交通機関は、ATMという会社が運営していて、地下鉄、トラム、バスの切符は共通になっています。
地下鉄駅に設置されている自動券売機か、駅構内にあるキオスクで購入することができます。
自動販売機は沢山設置されていますが、故障していて使えない機械やチケットの購入を手伝って
チップを請求する人などもいるので、注意が必要です。
地下鉄の乗り方
地下鉄は、M1~M4までの4線で、各路線ごとに色分けされています。
ミラノの主要観光地は、Mi1‐Mi3の範囲にあり国際見本市が行われる(Rho Fiera Milano)や
サン・シーロ(San Siro)もこの範囲にあります。
地下鉄の入り口には自動改札があるので、差し込み部分切符を差し込み通過します。
切符を取り忘れないように注意してください。
地下鉄の運行間隔は3~5分と頻繁に来るので、方向を間違えないように確認して乗ります。
プラットホームに終点の表示があるので、自分の降りる駅の終点の駅が表示されている方向へ乗れば、
間違いなく目的地に到着することができます。
ドゥオモ
ドゥオモの正式名称は、サンタ・マリア・ナシェンテ教会。
1386年に着工され、500年もの歳月をかけてナポレオンの指揮下で完成した、
世界最大級のゴシック様式の大聖堂は、高さ108.5m、幅93m、奥行157m。
エレベーターと階段を利用してドゥオーモの屋上へ上がることもできます。
屋上は聖母像と135人の守護聖人像で装飾され、絶景スポットともなっています。
大聖堂内部は、ステンドグラスが自然の光を浴びてとても美しく、中央祭壇の地下の礼拝堂や
宝物館なども必見です。
ヴィットリオ・エマヌエーレ II 世のガレリア
ドゥオーモ広場からスカラ座へと抜けるヴィットリオ・エマヌエーレ II 世のガレリアは、
ガラス張りの屋根の付いたミラノ市民の待ち合わせの場所”ミラノのサロン”とも呼ばれていた。
4階建てのアーケードには、グッチ、プラダ、ルイ・ヴィトンなどの高級ファッションブランド店の他、書店やレストラン、カフェ、バールなども軒を並べている。
ガレリアの人気スポットは、十字路付近の床に埋め込まれたモザイク
イタリア王国の最初の首都 トリノ市の紋章
牡牛の急所にかかとを当てて1回転すると、幸せになれるということで、
年中多くのツーリストでにぎわう場所。
スカラ座
ガレリアを出たところには、240年の歴史を持つミラノのオペラ座。
主にクラッシックが主催され,国際的オペラアーチストの活躍する
世界でもっとも有名な劇場の1つとして知られている。
スフォルツェスコ城
スフォルツァ城は、ミラノ公国の歴史を伝える要塞で、欧州有数の規模を誇る重厚な石造り建築です。
ミラノの名族ヴィスコンティ家によって14世紀に建てられた居城は、15世紀フランチェスコ・
スフォルツァによって城塞として改築され、16世紀から17世紀にかけて増改築されました。
1466年に完成したこの城の建築には、レオナルド・ダ・ヴィンチも参加しています。
天井画は、スフォルツァ家の紋章です。金地に冠を戴いて翼を広げた黒い鷲と、白地に冠を戴いて
人を呑みこむ青い大蛇が描かれています。大蛇の紋章は、最初のミラノ公ヴィスコンティ家の紋章です。
ヴィスコンティ家は嫡子が途絶えた為、ビアンカ・マリア・ヴィスコンティの夫であった
フランチェスコ・スフォルツァが、1450年にミラノ公となり、紋章もスフォルツァ家に受け継がれました。
城内の一部は市立博物館になっており、1階の古代美術館には立派な彫像やレリーフの施された石棺、
当時の鎧や剣など数多く展示されています。また、第14展示室には15~16世紀の彫刻や武器、
石棺とともに「メディチの銀行の門」も展示されており、両側の付け柱や上枠に素晴らしい
レリーフ装飾が施されています。
ミケランジェロが彫った4つのピエタ像の中の最後の作品で、死の数日前まで作成した
「ロンダーニのピエタ」も展示されています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会付属の
修道院の食堂の壁に見ることができます。フレスコ画の大きさは、4.60m x 8.80mです。
そして、「最後の晩餐」のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会と
ドメニコ会修道院は、1980年 世界遺産に登録されています。
ただし、オンラインでしか購入できなく予約数も少ないので、見学するのは大変難しいです。
どうしても見学したい場合は、何か月も前からチケットを購入するかオプショナルツアーで行くのが
賢明だと思います。
3大ショッピングストリートとその周辺
ファッションの発信地ミラノでお買い物を楽しむなら・・・
高級ブランド店の並ぶ モンテナポレオーネ通り(Via Monte Napoleone)、
スピーガ通り(Via della Spiga)とその周辺
プラダ、グッチ、フェンディ、フェラガモなどイタリアを代表するブランドやエルメス、セリーヌ、
ティファニー、シャネルなどが軒を並べているので、ウインドーショッピングでも楽しめます。
若者に人気のある手頃なブランド店が並ぶ買い物には、
ヴィットリオ・エマヌエーレII世通り(Corso Vittorio Emanuele II)とその周辺
ZARA、Mango、Brandy、Alcotto、高級デパート店 Rinascente、化粧雑貨店 Sephoraなど。
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まとめ
ミラノの観光スポットは、ドゥオーモ周辺に集まっているので、ミラノ中央駅から地下鉄でドゥオーモ駅迄
出てしまえば、そのあとは徒歩でも観光ができます。地下鉄など交通機関を頻繁に使いたくなければ、
徒歩での観光もできますし、ミラノ市内を周遊する乗り降り自由な観光バスを利用するのもいいと思います。
また、私たちのようにローマから日帰りで観光スポットを廻ることもできますが、せっかくミラノまで
アクセスしたのですから、ミラノからトリノへ日帰り観光してもいいですね。