バロック建築の建ち並ぶドイツの古都「ドレスデン」の1日観光スポット!

ドイツで4番目に大きな街「ドレスデン」

100年間、「ザクセン王国」の首都であったドレスデンの街では、豊かな自然のなかに美しい宮殿や
教会など過去の栄華を垣間見ることが出来ます。

ドレスデンは、第二次世界大戦の空襲で瓦礫の山と化してしまい、現在目にする美しい中世の街並みは、
古いもののように見えますが、過去の建築物を忠実に復元されたものが殆どです。

ベルリンから簡単にアクセスできるドレスデンの見学スポットを紹介します。

ベルリンからドレスデンへのアクセス

ベルリンからドレスデン迄の所要時間は、電車で2時間、格安長距離バスで約2時間20分。

私たちは、FLiXBUS(フリックスバス)というヨーロッパの都市間を走る格安長距離バスでアクセスしました。

このフリックスバスというのは同じ路線でも、時間帯や週末など状況により料金が変動しますが、
だいたい € 10 以下でチケットが購入できます。私たちが購入した時は、€ 8.99 でした。

車内はゆったりとしていて、追加料金で指定席も取れます。
時々使えなくなることもありますが Wi-Fiも無料なので、快適なバスの旅ができます。

 

ベルリンのフリックスバスのバスターミナルは数か所ありますが、時間や料金が異なるので、
地下鉄「U2 Kaiserdamm 駅」近くのバスターミナル (住所:Masurenallee 4-6) から乗りました。

ドレスデンの停留所は、「NEUSTRADT駅」と「中央駅」の2か所です。
*運行状況は、公式ページから確認してください。

NEUSTRADT駅から旧市街へ

「NEUSTRADT駅」でバスを降りて、旧市街中心部「アルトマルクト広場」へ路面電車で向かいます。

チケットは路面電車の停留所に自動販売機があるので、そこで購入できます。
1回券(100分有効)は、€ 2.70です。

4回分の回数券や一日券もありますが、ドレスデンは旧市街にすべて観光スポットがあるので、
駅から旧市街間以外は、交通機関を使う必要ないと思います。

参考サイト:ドレスデンの交通機関公式サイト

ドレスデンの観光スポット

ドレスデンは、観光スポットが旧市街に集まったコンパクトな街です。
旧市街のスポットを廻るだけなら、1日2泊で観光ができます!

 

ツヴィンガー宮殿

ツヴィンガー宮殿は、当時ドレスデンを支配したザクセン王フリードリッヒ・アウグスト1 世の命により
1710~28年にかけて建造されたバロック建築として世界でも有名な建物です。

見学スポットは、庭園と宮殿内部の博物館や美術館です。

博物館・美術館は有料ですが、庭園内の散策は無料です!

美しい庭園を見るために回廊の上階に上ってみました。
宮殿の中庭を囲むようにできた廊下からは、手入れされた芝生のデザインや立派な宮殿の装飾と
廊下を飾る数々の彫刻などが楽しめます。

アーチを飾る金で装飾された大きな王冠は、ザクセン王の栄華と権力を表しているようで、
どっしりと重厚感があります。現存のアーチには、少し大きすぎるような感じもします。

ツインガーの敷地内には、マイセンや有田焼など世界の歴史的な陶磁器が展示された
「陶磁器コレクション」、13世紀からの数学・物理学関連の道具が見学できる「数学物理サロン」、
「武器博物館」、「アルテマイスター絵画館」と歴代のザクセン王の膨大な
コレクションが見学できる美術館・博物館が4つあります。

「アルテマイスター絵画館」には、ラファエロが晩年に描いた祭壇画  “システィーナのマドンナ”、
その他、フェメール、レンブラント、ルーベンスなどの欧州屈指のコレクションも展示されています。

ツヴィンガー宮殿 [ Zwinger ]
場所:Sophienstrasse 01067
見学時間:中庭 6:00~20:00
博物館:火~日曜日 10:00~18:00 月曜休館
料金:中庭は無料
公式サイト

ゼンパーオーパー歌劇場

ゼンパーオーパー歌劇場は、かつての王立の宮廷歌劇場です。
こちらも1869年の火災で再建された後、第二次世界大戦の被害に遭い、1985年に再建されました。

現在は、ザクセン州立歌劇場として、オペラやバレエなどが開催されています。

ゼンパーオーパー歌劇場 [ Semperoper Dresden]
場所: Theaterplatz 2, 01067 Dresden

カトリック旧宮廷教会

ドレスデンで最大級の教会カトリック旧宮廷教会です。
教会の外観は、78体の聖人像で装飾されています。

カトリック旧宮廷教会 [ Hofkirche ]
場所:Schloßstraße 24, 01067 Dresden

ドレスデン城

ドレスデン城は、12世紀末から歴代ザクセン選帝侯の居城でした。
現在はドイツ最古の美術品などを集めた重要な博物館として一般公開されています。

ドレスデン城 [ Residenzschloss dresden ]
場所:Schloss Plaz 2
見学時間:水曜~月曜 10:00~18:00 休館日:火曜

11月下旬から1月の上旬にかけてドレスデン王宮・シュタルホフ城壁内では、クリスマーケットが開かれ、
スタンドの装飾やスタッフの服装からは、中世の街にタイムスリップしたような感覚になります!

詳しくは、ドイツの古都ドレスデンで世界で最古のクリスマスマーケット巡り! で紹介しています。

 

君主の行列

ドレスデンで見逃せない見学スポットの一つが「君主の行列」です!

ヨーロッパ最古の武芸競技場だったシュタルホーフの外壁に施された壁画には、歴代35名のザクセン君主と
ドレスデンの歴史的主要人物が描かれています。

遠くから見れば描かれた壁画のようですが、世界的にも有名なマイセンの磁器タイルが
約2万5千枚も使用されてできた壁画です。

その大きさは、なんと幅102メートル、高さ10.5メートルを誇り、
磁器で制作されたものとしては世界最大ということで迫力があります!

この壁画は奇跡的にも第2次世界大戦の爆撃を逃れ、ほぼオリジナルの状態で保存されています。

君主の行列[Fürstenzug ]
場所:Augustusstraße 1, 01067 Dresden

エルベ川のほとりにあるブリュールのテラス

エルベ川を挟んで向こう側が新市街です。

エルベ川沿いに設けられた遊歩道は、エレガントなドレスデンの散策を楽しむことができます。

フラウエン教会へ行く道の両脇に、11月下旬からクリスマスマーケットの店舗が建ち並びます。
まるで、おとぎの国に来たよう...!

 

フラウエン教会

ノイマルクト広場に建つドレスデンのシンボル「フラウエン教会」は、厳かなプロテスタント教会です。
第二次世界大戦で破壊されてた後、50年ほど瓦礫のまま放置されていたそうです。

1994年ドイツ統一後に教会の再建工事が始まり、瓦礫から集められた資材を使用して、
細かいパズルを完成させるように 2005年、もとの教会を忠実に復元されました。

白を基調に金で装飾された教会内は、より白く明るく感じます。
教会内には、爆撃で教会の瓦礫と一緒に落ちてしまった十字架が保存されています。

現在クーポラの上には、イギリスから和解の印として贈られた十字架が飾れています。

フラウエン教会[Frauenkirche]
場所:Georg Treu Platz 3
見学時間:10:00~12:00 / 13:00~18:00

 

アルトマルクト広場

色鮮やかにライトアップされた、アルトマルクト広場 (Altmarkt) のクリスマスマーケット
『シュトリーツェル・マルクト』は、世界最古のクリスマスマーケットとして有名です!

11月下旬から開催されるので、ぜひ訪れ見たいところです。
クリスマスマーケットの記事は こちらからチェック

ドレスデンでのおすすめホテルと地区

ドレスデンは、市内中心地に見学スポットが集中しているので、どちらかというと観光スポットや
ショッピングモールで賑わう「ノイマルクト広場」や「アルトマルクト広場」周辺のホテルがオススメです。

まとめ

バロック建築の立ち並ぶドレスデンは、とても素敵な街です。
近代的な建物と、歴史的重要建築物がかみ合って素晴らしい景色をうみだす日本でいうと京都、
イタリアでいうとフィレンツェのような街の散策が楽しめます。

ベルリンから日帰りもできますが、1泊して街の散策やショッピングを楽しむのもいいし、
ドレスデン近郊のエルベ川の遊覧船で行ける「ピルニッツ宮殿」、湖に浮かぶ城「モーリッツブルグ城」など
美しいお城を見学してみるのもいいかと思います。

また、ドレスデンからは、チェコのプラハへも格安長距離バスで2時間でアクセスできるので、
ドイツとチェコの両方の国を訪問できる魅力的な位置にあります。