数時間で廻るポーランド最古の都市「ポズナン」の散策スポット!
約1000年の歴史を持つポーランドの中西部に位置する「ポズナン (POZNAN)」。
観光都市としてはメジャーな都市ではありませんが、ポーランドで5番目に大きく、
「ポーランド最古の都市」として、ポーランド史において重要な役割を果たしてきた街の一つです。
ポズナンは、第二次世界大戦時にソ連軍との激戦地となり、旧市街の90%以上が壊滅状態となった為、
瓦礫の山から建築材料を拾い出し、残存資料を基に長い年月をかけて復元されました。
グダンスクからポズナンへ
グダンスク からIC (インターシティー)で3時間、ポズナンへ...
一か月前にPKP Intercityのサイトから購入したチケットは、
当日チケットの20%引きで、1人 30.10 zl (¥ 860 ) 。
ポズナン中央駅は、ショッピングモールに隣接している近代的な駅で、エレベーターやエスカレーター、
ロッカーが完備されていて、グダンスク駅とはかけ離れたものがありました。
ポズナンには1泊しましたが、グダンスクからの列車がずいぶん遅れて到着し、翌朝9時の列車で
ブロツワフへ向かうので、街の観光時間は数時間でした。
ポズナン中央駅から市内へのアクセス
ポズナンの公共交通機関は、トラムとバスです。
旧市街までは約2キロの距離があるので、公共交通機関を利用した方がよいでしょう。
バスに比べてトラムのほうが乗りやすいし頻繁に来るので、トラムでアクセスしました。
トラムの駅は、中央駅の東側(ショッピングモールがある方の出口)と
西側(簡素な出口)の両出口前にあります。
旧市街へ行くトラムは多く、どちらの乗り場から乗っても旧市街へ行きます。
西側から乗るトラムは、オールドマーケット広場の近くに停留所があるので、
降りた時に歩く距離が短いですが、本数が東側に比べると少ないです。
東側は、本数が多いですが、降りてから8分ほど歩きます。
西側:5・8番・・・ 東側:3・6・10・12・14・18番・・・
チケットは、トラムのホームに券売機があるので、あらかじめホームで購入しておくと安心。
英語の表示があり、カード清算も可能です(券売機が車内についているトラムもあります)。
ポズナン市内を観光するので、Zone A のチケットを購入します。
15分券(4 zl)、45分券(6 zl)、90分券(8 zl)、24h券(15 zl)などがありますが、
何度も乗る場合や1日滞在する場合は、24時間券を購入するといいと思います。
私たちは午後4時に到着して翌朝9時に出発しましたが、5回利用したので・・・
チケットは、トラムの車内にある黄色い刻印機で刻印して有効にします。
24時間チケットは、初回のみの刻印でOKです。
公式サイト:https://www.ztm.poznan.pl/en/cennik/
ホテルに荷物を置いて街の散策に出かけました。
12月の日没は午後3時30分とかなり早く、到着時には街がライトアップされていました。
平均気温はマイナス1度~2度前後なので、凍る寒さです。帽子と手袋、マフラーをお忘れなく!
オールドマーケット広場付近は、一部の許可を持つ車両しか入れないので、
殆ど歩行者天国といっていいでしょう。
オシャレなバール、カフェ、ショップが入ったパステルカラーの建物で囲まれた治安の良い雰囲気で、
日曜日という事もあって友人や家族と散策を楽しむ人たちで賑わっていました。
Wroclawska 通りをオールドマーケット広場へ向かう途中にある、ファラ教会へ行ってみました。
ファラ教会(教区教会)
ファラ教会(教区教会) [Fara Poznańska ]
場所:Klasztorna 11, 61-779 Poznań
1649年から長い歳月をかけ、有名な建築家たちによって完成されたというバロック建築の美しい教会です。
立派な造りの教会ですが、蠟燭の光がともった、これほど暗い教会に入ったのは初めてで驚きました。
今まで訪れたヨーロッパの教会でも写真が取れなかったり、ミサが行われているときは入れなかったり
ということはありましたが、ポーランドの教会は誰でも無料で入れますが、見学をするというより
信者が祈りをささげる神聖な場所という重みを感じました。
オールドマーケット広場
オールドマーケット広場 [Stary Rynek]
場所:Stary Rynek, 60-101 Poznań
オールドマーケット広場の歴史は、13世紀にさかのぼります。
市庁舎や市場の屋台が建てられ商業の中心地となった広場を囲むように、
商人たちの住居が建てられていたそうです。
この広場も第二次世界大戦のダメージを受け、1945年以降広場とその周辺が再建され、
文化施設や建物の1階にお土産店の入った住宅、おしゃれなバール、カフェ、レストランや銀行、
オフィスなどが広場周辺を囲んでいます。
12月に訪れたので、クリスマスマーケットの屋台とイルミネーションでとても華やかでした。
パステルカラーの素敵な建物が写真でよくわからいのが残念ですが、クリスマスマーケットを楽しんでいる
ひとたちで賑わう広場は、とても和やかで温かみがありました。
旧市庁舎
旧市庁舎 [Ratusz w Poznaniu]
場所:Stary Rynek 1, 61-768 Poznań
13世紀に建てられた市庁舎は、16世紀にルネッサンス様式で再建されますが、
第二次世界大戦で焼失し、その後オリジナルを忠実に復元した中欧を代表する建物です。
市庁舎には仕掛け時計があり、毎日正午になると子ヤギのからくり人形が現れるそうです。
16世紀市庁舎に大時計が取り付けられ、この時の祝宴で料理に出すはずの2匹の子ヤギが、
現在のからくり人形のある場所に逃げたことに由来して造られたようです。
旧市庁舎の内部は市史博物館になっています。
オールドマーケット広場をあとに、遠くに見える観覧車を目指してライトアップされた
Paderewskiego通り を進むと・・・
大きな広場に設置されたもう一つのクリスマスマーケットへたどり着きました。
場所:plac Wolności, 61-001 Poznań
詳しい情報
クリスマスマーケット開催日:2024年 11月16日~ 2025年1月6日
開催時間:11:00 ~ 19:00
入場無料
子供向けの乗り物や観覧車、飲食店、バール、クリスマスギフトなどの屋台が
ぎっしりと広場を埋め尽くしています。
クリスマスマーケット散策後は、ポズナンのメインストリート Swiety Marcin通り へ
Swiety Marcin通りは、中央駅から歴史地区へとまっすぐに伸びるメインストリート。
交通量も多く、多線のトラムが走っています。
ポーゼン城(ポズナン文化センター)
ポーゼン城は、ドイツ皇帝(当時ドイツ領であった)ヴィルヘルム二世時代(1905-1910年)に建設され、
ヴィルヘルム二世の住居やドイツ (1918 年までと第二次世界大戦中)、
ポーランド (1918年-1939 年 1945年~現在) 政府のオフィスとしても使用されました。
現在は文化センターの施設になっており、無料で内部に入ることができます。
ポズナンで宿泊したホテル
ポズナンは中心部に泊まるのがお勧めです。
時間の限られた観光に1番重要なのは、ホテルの立地・・・
立派なホテルでも立地が悪くては、移動に時間がかかってしまいます。
今回選んだのは、ホテル アルタス ポズナン オールド タウン [Hotel Altus Poznań Old Town]
ポズナンのメインストリート(Swiety Marcin通り)にあり、ホテルのサインが遠くからでも見えるので
見つけやすく、トラムの停留所がホテルの前にあるので移動にも便利でした。
部屋はスタンダードで、必要な設備(フリーWi-Fi、ケトル)が整っていて清潔で低価格でした。
まとめ
グダンスクからブロツワフへ直行するが少しハードだった為、ブロツワフへ行く経由地点として
ポズナンを選びました。ポズナンは、ポーランドの観光主要都市ではないので、他の都市と比べると
見学する場所が限られてきますが、その分リラックスした街歩きが楽しめます。
グランスクからの列車が随分遅れた為、ポズナンに到着したのが16時近くになり、
日没の早い冬に数時間で歴史地区を散策するのが精一杯でしたが、街は清潔で安全、
歩行者優先の運転マナーもよい(常にローマと比べてしまいます)という印象をうけました。
街のところどころには、コンビニのような小さなスーパーが22時ごろまで営業ており、
街の交通網はバスとトラムが行き届いていて頻繁にくるので、移動にも便利です。
今回訪問できませんでしたが、ポーランド最古の立派なカトリック教会
[ポズナン大聖堂(聖ペテロ・聖パウロ大聖堂)]があることでも有名です。
次は、ブロツワフへ向かいます。