「ブラチスラヴァ」って聞いたことありますか?
ブラチスラヴァはスロバキアの首都で、オーストリアとハンガリーの国境の近くに位置します。
人口約50万人のコンパクトな都市で、周囲にはブダペスト、ウイーン、プラハなどの人気観光都市が
集まっているので、これらの都市を合わせて観光するのにもちょうどいい大きさです。
ウイーンからは交通の便もよく、街の見どころは旧市街に集中しているので、日帰り観光にも最適です!
今回、ウイーンからバスでアクセスしたブラチスラヴァの1日散策スポットを紹介します。
ブラチスラバの空港から市内へのアクセス・市内から空港へのアクセス
ブラチスラバの空港(M.R.シュテファーニク国際空港・Letisko Milana Rastislava Štefánika)は、
ウィーンへの入口として、ヨーロッパのローコスト航空会社の主な発着地となっているので、
ブラチスラバを観光してからウイーンに行くのもいいでしょう。
空港からは、61番のバスでブラチスラバの中央駅へ。
ここから旧市街は、1.5kmなので徒歩か93番のバスに乗り換えていきます。
私たちはウイーンからバスで到着し、シュテファーニク国際空港からローマへの出発だったので、
市内から空港へ61番のバスを利用しました。
ブラチスラバ市内を走るバスのチケットは、
乗車時間によって料金が違います。
切符の買い方は、かなりシンプルで、
乗車時間の横に料金表示があるので、
必要な切符の料金を入れて横のボタンを
押すだけで、切符が出てきます。
問題は、自分の行く目的地までの所要時間を知らなければ、どのチケットを買えばいいのか
わからないという事です。
券売機の前で、何分の切符を買えばいいのかな~ってしばらく戸惑っていたんですが、
空港と旧市街でバスの乗り換えをするので、60分の切符を買いました。
チケットは、バスやトラムの中の刻印機で有効にします。
殆どのモニュメントは歩ける旧市街にあるので、24時間のチケットはいらないでしょう。
詳しい情報は、IDS BKの公式サイトで確認できます。
ウイーンからブラチスラバへのアクセス
ウィーンから FliX BUS を利用してブラティスラバへ行ってきました。
FliX BUSは、ヨーロッパの国々へ低価格で旅行できる長距離バスです。
車内にはトイレとWifi がついており、ゆったりとした座席なので快適なバスの旅ができます。
この日のチケットは前日に購入したため、片道 € 6.99 、所要時間は1時間。
チケットは、前もってオンラインで購入し、携帯電話にQRコード付きのチケットを保存すれば、
印刷の心配もありません。
時間帯によって同じ場所へ行くチケットでも € 5 (€ 4.99)以下で購入することができます。
ブラチスラバには、FliX BUSの停留所が4か所ありますが、Nový Most (Centre) で降りれば、
そこが旧市街の始まりなので、すべて歩いて見学できます。
私たちは、荷物をロッカーに入れて観光するつもりだったので「Bus Terminal」で降りました。
バスターミナルには、トイレ、キオスク、バール、飲食店、両替所、休憩所、ロッカーなどがあります。
ロッカーは数が少ない割に使用する人が多いので、必ず使用できるかどうかはわかりません。
ブラチスラバ城
ブラチスラバの市街を見渡すようにして9世紀に小高い丘の上にたてられた造られた要塞は、
マリア・テレジアの居ともなった古城です。
城の四隅に建っている4つの塔は、四角いテーブルを逆さに置いたように見えるので、
「ひっくり返したテーブル」という愛称がついています。
現在のブラチスラバ城は、19世紀の大火で焼失した城が1968年に再建されています。
白い壁と赤いじゅうたんで内装されたお城は、現在歴史博物館となっています。
せっかく急な坂を登り続けてここまで来たのだからと思い館内を見学しましたが、
殆ど見るものが無いので、中を見学しなくてもいいかな~と思いました。
建物に入らなければ、お城の敷地内は無料で散策できます。
城をあとに小高い丘からは、旧市街とドナウ川の景色を楽しむことができます。
UFOのような変わった円盤がついたこの橋は、1972年に建てられたもので高さは85mあります。
聖マルティン大聖堂
広場に高くそびえ立つゴシック様式の聖マルティン大聖堂です。
1830年まで歴代のハンガリーの国王の戴冠式が行われていた歴史上重要な教会になります。
旧市街地
ブラチスラバの旧市街地 (Staré Mesto) は、直径2kmの歩道天国 !
中世の街並みを見ながらの路地を歩きは、タイムスリップしたようでとても楽しいです。
右手の写真で見る白い塔が、「ミハエル門 (Mihálykapu)」。
この門は、街を囲む城壁の出入り口として使われていたもので、現在は、中世の武器博物館となっています。
右側の写真にある時計台を持つ建物は、旧市庁舎で、現在は歴史博物館になっています。
フラヴネー広場(中央広場)
フラヴネー広場 (Hlavne Namestie) からは、観光用のレトロなミニバスが出ています。
広場周辺は、カフェやお土産店でにぎわっており、ユニークな像もいくつか見られます。
左手のベンチによりかかったナポレオン像は、
ナポレオンが1805年と1809年ブラティスラバを掌握したことを記念にして造られたものです。
右手の写真は、ブラチスラバの有名人Schöner Náci
マンフォールから顔を出す男
歩道に突然現れる「マンフォールから顔を出す男 ( Rubberneck ) 」は、観光客の目を引く写真スポット
として市長の要望で造られたものだそうです。
スロバキア国立劇場
スロバキア国立劇場 は、1920年チェコスロバキア共和国時代に造られた最も重要なオペラ座です。
ショッピングモール
Eurovea は、181店舗、39飲食店、映画館とスーパーの入った旧市街から
簡単にアクセスできる、ドナウ川に面した優雅でモダンなショッピングモールです。
ショッピングモールの天井は、外からの光は入るガラス張りになっていて、入り口や館内を飾る
数々のブロンズ像も素敵です。
ショッピングセンターの近辺は、緑の公園に噴水、ドナウ川沿いの遊歩道、高級ホテル、
高層ビルが立ち並び、旧市街とはまた違うブラチスラバを見せる近代的な地区。
まだ高層ビルの建設中の地区ですが、旧市街から徒歩でもアクセスできる距離にあります。
まとめ
チェコスロバキアから独立し、「ブラチスラヴァ」という街の名前になってから100年。
1993年主権国家となったスロヴァキアの首都ブラチスラバは、ハンガリーとオーストリアの国境に
接した街です。
旧市街はコンパクトで、18世紀の歴史建造物が残された美しい街並みが残されており、
ドナウ川に面した大きなショッピングモール付近には、ガラス張りの高層ビルやの多くの高層ビル建設工事が
行われていることから、これからの発展都市であることがみられます。
ブダペストやウイーンからも短時間でアクセスできる上に治安もよく、1日で十分見学できるように
なっているので、ブラチスラバはあまりメジャーな都市ではありませんが、ほかの観光都市と組み合わせて
周遊ルートに入れてみるのも面白いと思います。