異国情緒漂う北海道「函館」を満喫できる1日散策スポット!

北海道の南部に位置する函館は、教会や神社、歴史建造物が多く集まる人気観光都市です。
異国情緒の漂う函館のベイエリアや元町エリア、函館山からの絶景スポット、日本初の女子修道院
「トラピスチヌ修道院」など、初めて訪問した函館を1日で廻った散策スポットを紹介します。

函館駅

札幌駅から特急列車「北斗」に乗って函館駅までアクセスしました。
所要時間約3時間半、北海道の鉄道の玄関「函館駅」に到着しました。

とてもモダンで新しい造りの駅舎は、JR北海道と姉妹鉄道提携を結んでいるデンマーク国有鉄道(DSB)
との共同作業により2003年リニューアルしています。

5代目になるこの駅舎は、海からの潮風による塩害対策に外装にはチタンが使用され、
船をモチーフにしたデザインで造られています。

ガラス張りになっているので、外からの光が入って明るく開放的です。

函館駅 [Hakodate Station]
所在地:函館市若松町12

函館1日散策スポット

北海道の南部に位置する函館は、教会や神社、歴史建造物が多く集まる街。
歩いて廻るにはちょっと広すぎるので、お得に散策したい方におすすめなのが、交通機関の1日乗車券です。

今回は函館バスのを使って廻ってみました。

函館バス専用1日乗車券がお得

函館バスの指定区間内の路線が1日乗り放題の函館バス専用1日乗車券「 カンパス」で、
函館の主要観光スポットを廻ってみました。

「カンパス」は、函館駅前を起点に運行されている便利なシャトルバスで、函館山登山バス、
五稜郭・トラピスチヌシャトルバス、元町・ベイエリア周遊号も利用できるので、
これ1枚あれば、観光スポットをカバーできます。

購入場所は、函館駅前バスターミナル案内所、函館駅インフォーメーションセンター、函館バスの車内、
市内の各営業所など。

料金:大人800円、小人400円

函館駅前バスターミナル案内所の窓口で購入すると、ガイドマップや「カンパス」提携の
お得な割引案内がもらえます。

函館バス専用なので、函館市電やその他の会社が運行するシャトルバスでは利用できません。
函館駅前のバスターミナルの4番のりばから「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」に乗って、
「トラピスチヌ修道院」へ。乗車時間約50分ほどです。このルートは、五稜郭タワー、湯の川温泉電停、湯倉神社と停車駅が少ないので、
ほかの路線より早く目的地に着きます。

 

トラピスチヌ修道院

トラピスチヌ修道院は、1898年(明治31年)にフランスから派遣された8人の修道女が設立した
日本初の女子修道院です。ローマ・カトリックの「厳律シトー修道会」に属し、
今も修道女たちが自給自足の生活を送っています。

レンガ造りの美しい建物の外観や手入れされた庭園を無料で見学することができます。
また敷地内には売店・資料室もあります。

バスは1時間に1本しかないので、降りた時に次のバスの時間を確かめておくことをお勧めします。
修道院は小高い丘の上にあり、周辺は緑に囲まれているので散策を楽しむことができますが、
バスに乗れなければ1時間ロスするか丘を下ったバス停まで15分ほど歩きます。

トラピスチヌ修道院 [Trappistine Monastery]
所在地:函館市上湯川町346
開館時間:4月21日~10月31日 8:00~17:00 / 11月1日~4月20日 8:00~16:30
休 館 日:12月30日~1月2日
入 場 料:無料

湯倉神社

木こりが湧き湯で湯治し、病気が治ったお礼に小さな祠を建てたという「木こり伝説」が伝わる
湯の川温泉の守り神湯倉神社。

境内には、撫でウサギや開運小槌祈願所、フォトジェニックな朱色の鳥居、イカすみくじや
ウサギみくじなどユニークなおみくじやお守りが盛りだくさん!

函館・湯の川温泉の守り神「湯倉神社」でなでウサギと開運小槌祈願!の記事を読む

湯倉神社 [ Yukura Shrine ]
住所:北海道函館市湯川町2丁目28-1
授与所:9:00~17:00
湯倉神社公式サイト

五稜郭タワー

函館のランドマークとして知られる「五稜郭タワー」の高さは、107メートル。
地上90メートルの展望フロアからは、国の特別史跡「五稜郭跡」を眼下に眺めることができます。

また、春は桜のピンク、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の風景や函館山、市街地、
津軽海峡、函館湾など、360度の素晴らしい眺望を楽しむことが出来ます。

チケットは、KLOOK から事前購入 できます。

五稜郭タワー[ Goyokaku Tower]
所在地: 函館市五稜郭町43-9
見学時間:9:00~18:00 (最終入場17:50)
入場料:大人900円、中高生680円、小学生450円
公式サイト

金森赤レンガ倉庫

函館駅前4番のりばから、函館駅とベイエリア・元町界隈を結ぶ「元町・ベイエリア周遊号」で、
函館の異国情緒が残るエリアへ

ベイエリアのランドマークの赤レンガのレトロな建物が「金森赤レンガ倉庫」です。

金森赤レンガ倉庫は、1869年(明治2年)渡邉熊四郎(わたなべくましろう)さんによって洋品店として
開業されたことが歴史のはじまりです。

1887年(明治20年)には倉庫業を開始し、函館大火により一度は失われかけましたが、
一世紀の時を経て1988年(昭和63年)に函館ヒストリープラザとして総合複合施設に生まれ変わりました。

赤レンガ倉庫は、「函館ヒストリープラザ」「金森洋物館」「BAYはこだて」のからなり、
ビヤホールやティールーム、アクセサリー雑貨、北海道みやげなどの店舗が入っています。

赤レンガ倉庫群の周辺の「はこだて海鮮市場本店」、「函館西波止場」とあわせると海産物からスイーツ、
雑貨、お菓子類などあらゆる北海道土産がが揃います。

金森赤レンガ倉庫 [Kanemori Red Brick Warehouse]
所在地:函館市豊川町14-12
営業時間:9:30~19:00(季節により異なります)
金森赤レンガ倉庫公式サイト

 

元町エリア

ベイエリアに近く、函館山の麓の坂の多い地区が「元町エリア」です。
異国情緒漂う元町エリアは、多くの歴史的建造物が立ち並ぶ函館を代表する観光スポットです。

ペリー来航をきっかけに本格的な国際貿易港として発展を遂げた箱館港。
その当時は、「函館」ではなく「箱館」と呼ばれていました。

鎖国を解いて横浜や長崎とともに開港してからは異国文化が入り、洋館や教会、和洋折衷の住宅などが
造られ異国情緒漂う街並みを形成していった様子がこのエリアに見られます。

旧イギリス領事館

歴史的建造物が数多く立ち並ぶ異国情緒あふれる元町エリアにある「旧イギリス領事館」は、
1934年(昭和9年)まで領事館として任務を果たしてきました。

何度かの大火に見舞われ、1913年(大正2年)に建造された旧イギリス領事館の建物は、
1992年(平成4年)に復元され、函館市の有形文化財にも認定され、
現在は体験型の記念館として開港の歴史を伝えています。

函館市旧イギリス領事館で開港の歴史を学ぶの記事を読む

 

旧イギリス領事館 [Former British Consulate of Hakodate]

住所:北海道函館市元町33-14
開館時間:9:00~19:00(4月~10月)、9:00~17:00(11月~3月)
休館日:年中無休
入場料:大人300円、学生150円
函館市旧イギリス領事館公式サイト

元町公園

函館山の麓にある元町公園は、函館港や函館の街並みを見渡せる絶景スポット!
日本の歴史公園100選にも選ばれているそうです。

公園の中で目を引くのが薄緑色の洋風の建物です。
この建物は、1909年(明治42年)に建てられた旧北海道庁函館支庁庁舎で、現在は観光案内所になっていて
中に入ることもできます。案内所の奥は、函館に関する展示スペースになっています。

元町公園 [Motomachi Park]
所在地:北海道函館市元町12

元町公園から教会群のある地区へは、石畳のモダンな建物が並んだ通りを進んでいきます。

船魂神社

船魂神社は、函館山の麓に鎮座する北海道最古の神社です。

古くから船の守護神、海上安全、大漁祈願、交通安全、開運導きの神様として崇敬され、
「源義経」伝説が残る神社でもあります。

境内には義経伝説にまつわる「童子岩」や願い事を人型の祈願符に託して御神水に浮かす行事があり、
航海の神様らしい「舵」がデザインされたオリジナルの御朱印帳やお守りもあります。
そして、境内からは函館港が一望できます。

義経伝説が残る「船魂神社」は函館の航海の守護神!の記事を読む

船魂神社 [Funadama Shrine]
所在地:北海道函館市元町7−7−2
船魂神社公式サイト

八幡坂

八幡坂は、石畳の道が海まで一直線に続くビュースポットで、CMのロケ地になったことでも有名です。

八幡坂 [ Hachiman Slope ]
所在地:函館市末広町19

 

函館ハリストス正教会

緑の屋根と漆喰の白壁が美しい「ハリストス正教会」は、1983年国の重要文化財に指定されています。

1860年(安政7年)、日本で最初のロシア正教会聖堂として建てられたハリストス正教会。
領事館付属聖堂として建てられたのが教会の歴史の始まりです。
1907年の大火で焼失した建物は、1916年に再建され、現在に至ります。

ハリストス正教会 [Hakodate Orthodox Church]
所在地:函館市元町3-13
開館時間:(平日)10:00~17:00 (土曜)10:00~16:00 (日曜)13:00~16:00
拝観料金:200円
公式サイト

カトリック元町教会

カトリック元町教会は、1859年(安政6年)フランス人宣教師メルメ・デ・カション氏が仮聖堂を建て、
外国人のためにミサを行ったのが歴史の始まりです。

1877年(明治10年)に司祭マレン氏によって最初の聖堂が設けられました。
教会は二度の大火に遭い、現在の聖堂は1924年(大正13年)にゴシック様式で再建されています。

建物内部は青い天井やステンドグラスなど美しい装飾が施され、ローマ教皇ベネディクト15世から
贈られた中央祭壇や副祭壇、キリストの誕生から裁きを受けるまでの10枚ほどの聖画が飾られています。
ミサが行われていないときは、教会内を自由に見学することができます。

カトリック元町教会 [Catholic Church Hakodate Motomachi]
所在地:函館市元町15-30 MAP
見学時間:(平日)10:00~16:00 / (土・日)12:00~16:00

 

函館山から100万ドルの夜景を楽しむ

函館観光の締めくくりは、「世界三大夜景」に数えられる函館山からの夜景です。

函館山から街の光がポツポツとともっていく様子は芸術的で、まるで宝石箱をゆっくりと開けるような
ワクワクとした気分になります。

ただし、日没の30分前になると大勢の人で撮影場所もなくなるので、函館の絶景をシャッターにしっかりと
収めるには日没の約2時間前くらいに行って撮影場所を確保することをお勧めします。
日没前から街がライトアップする経過は、絶景を120%楽しむことができます。

函館の絶景ビュースポットとベストタイム!の記事を読む

函館山山頂へのアクセスは、絶景を見ながら移動できる函館ロープウェイがお勧めです。
山麓駅から山頂展望台までは、たったの3分ですが、満足感が味わえます!

函館山からの景色を Youtube で見る

天候が悪いとロープウェイが運休することもあります。
せっかく来たのに夜景が見れない・・・そんな時は、バスツアー を利用するのも一つの方法です。

住所:函館市元町19−7
営業時間:10:00~21:00
乗車料金:往復 一般(中学生以上)1500円、小人700円
函館山ロープウェイ公式サイト

函館で宿泊したホテル

私たちが今回宿泊したのは、函館駅隣接の JRイン函館  [JR Inn Hakodate] です。

2020年春にリニューアルオープンしたJRイン函館は、清潔で設備が全て新しいのがいいです。
ホテルの最上階には温泉があって、ホテルなのに温泉気分も味わえ、部屋からは、
とてもきれいな函館湾の夜景を見渡すこともできます。

JRイン函館の宿泊プラン一覧をみる

JRの駅と隣接しているので、出発する時は1分で駅に行くことができるし、
観光は駅を基点とするバスを利用して廻ったので、この位置にホテルがあることは、とても便利でした。
駅にコンビニがあるので、必要なものをすぐに買いに行けるのもいいです。

まとめ

今回の北海道は札幌小樽、函館と3泊4日で廻ってきました。
北海道と一言に行っても、とても広くて都市ごとに表情が違い歴史や文化も様々で、とても魅力的です。

西洋の文化が取り入れられ異国情緒を残す函館・元町エリアは、神戸の北野異人館エリア長崎など
開港の歴史がある都市と雰囲気が似ていて散策するだけでも十分に楽しめます。

数多くの見どころがある函館を1日でざっと廻ってしまったのはもったいないですが、
明日は、新幹線で新函館北斗駅から仙台へ向かいます。