「国宝・瑞巌寺」平安時代からの歴史が流れる伊達政宗の菩薩寺!

北海道・東北

日本三景として有名な松島は、古来より「奥州の高野」と呼ばれ、亡き人の供養が営まれた場所でもあった
といわれます。それを証明するように、瑞巌寺参道の洞窟壁面には供養塔や五輪塔、戒名等が
限りなく刻まれている姿を目にすることができます。

このページでは、平安時代からの歴史が流れる「瑞巌寺」の見どころやアクセス、
御朱印について紹介します。

瑞巌寺とは?

瑞巌寺の正式名称は「松島青龍山瑞巌円福禅寺」といい、828年(天長5年)に慈覚大師円仁が開創した
天台宗の「延福寺」が前身だと伝えられています。

鎌倉時代中期には、鎌倉幕府5代執権の北条時頼の命令で臨済宗「円福寺」と改称され、室町時代まで
発展の道を歩んできましたが、戦国時代には衰退の一途をたどりました。

1608年(慶長13年)、伊達政宗公によって「瑞巌寺」と改称され再建されました。

2009年9月から続いた約7年間の「平成の大修理」は、地盤沈下による建物のゆがみなどを
直すことが目的の大がかりなものだったそうです。その際に見つかった遺構から、
現在の本堂の場所に瑞巌寺の前身円福寺があったことも確認されました。

本堂

本堂は入母屋造の本瓦葺で、正面38m、奥行24.2m、棟高17.3mの10室から成る大規模な建物です。
各室は部屋の用途に沿ったテーマで描かれた絵画や彫刻で装飾されています。

本堂は、1953(昭和28年)国宝に指定されました。

この美しい中庭は、鎌倉~桃山へと受け継がれてきた歴史・文化・自然の中で、僧侶が坐禅をする姿を
表しているそうです。

本堂からは、洞窟群の姿を見ることもできます。

写真撮影ができないので、政宗公の時代から受け継がれる豪華な桃山建築を目に焼き付けてきてください。

庫裡

「庫裏(くり)」は、寺の台所の役割を担う建物です。
京都の妙心寺、妙法院と並び日本三大庫裡の一つとされる切妻造・本瓦葺きの立派な建物です。

1959年(昭和34年)、国宝に指定されています。

国宝の本堂と庫裡を見学した後は、伊達政宗像や3万点余りの絵画、貴重な資料などを展示する
宝物館「青龍殿」も拝観料に含まれているので、忘れずに見学してみてください。
瑞巌寺境内の拝観所要時間は約40分です。

法身窟

「法身窟(ほっしんくつ)」は、供養塔が納められている岩窟をいい、
北条時頼と開祖・法身禅師が出会い、「円福寺」の歴史が始まった場所でもあります。

御朱印について

入り口を入って拝観受付窓口の隣が御朱印の受付所で、こちらで御朱印帳を預けて、
帰りに受け取るようになっています。

瑞巌寺の御朱印(300円)は、御本尊の「聖観音」です。

瑞巌寺では、ご本尊のほかに五大堂の御朱印、三聖堂の御朱印、四寺廻廊の御朱印がいただけます。
四回廊(中尊寺・毛越寺・立石寺・瑞巌寺)の御朱印帳を購入することもできます。

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瑞巌寺へのアクセス

所在地:宮城県宮城郡松島町松島町内91
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:大人 700円 / 子供(小・中学生) 400円
瑞巌寺公式サイト

[交通アクセス]
・仙石線松島海岸駅から徒歩で7分
・三陸自動車道松島海岸ICから車で15分