札幌の観光スポットを探していたところ、娘が「Hill of the Buddha」と表記されたスポットを見つけ、
「Buddha...北海道に大仏なんてあったっけ?」なんて言いながら調べていると、なんと大仏様は
札幌郊外の真駒内に鎮座しているという事が分かりました。
しかも霊園の敷地内だということが分かり「霊園を観光地のように見物できるのかなぁ~」といいつつ
とりあえず行ってみることにしました。
札幌中心部からのアクセス方法や見どころなども紹介しているので参考にしてみてください。
頭大仏はどこにある?
大仏様は「頭大仏(あたまだいぶつ)」といい、真駒内滝野霊園内に鎮座しています。
丘から頭だけがポツリと出ているのがとても印象的な頭大仏は、
霊園の開園30周年記念事業として、世界的な建築家・安藤忠雄氏により設計されたものです!
霊園内には無料で入園でき、 巨大なモアイ像やストーンヘンジなども見られます。
真駒内滝野霊園へのアクセス
地下鉄南北線で「札幌駅」から終点「真駒内駅」まで約15分乗り、バスに乗り継ぎます。
バス乗り場は駅を出て正面左手の2番乗り場です。
札幌中央バス真106便に乗り、18コめの停留所「真駒内滝野霊園正門前」で下車。
乗車時間は約20分で、意外と簡単にアクセスできました。
ただし、バスは1時間に1便なので、帰りの時間を確認しておく必要があります。
霊園の正門では、南無阿弥陀仏の文字と共に並ぶお地蔵様たちと四天王像に迎えられました。
門の先にはの巨大なモアイ像が限りなく並んでいます。
イースター島に行かず、この北海道でモアイ像をみれるとは・・・☺
モアイ像
巨大なモアイ像が33体並んでいて大きい像は高さ9.5m、 重さ120tもあるそうです。
近くで写真を撮るには、小高い芝生の丘を登らなければなりません・・・
イースター島にあるオリジナルのモアイ像は、村の祖先の墓の役割を果たしているといいます。
この霊園の中に、なぜモアイ像の複製が建てられたのでしょう?
モアイの「モ」は未来という意味があり、「アイ」には生きるという意味があることから
モアイが後世まで故人を見守ってくれるという意味で建てられたそうです。
モアイ像の脇に「33モアイ地蔵」とありました。
このような巨像をお地蔵さんに仕立ててしまったのには、ちょっと違和感がありますが・・・
モアイ地蔵の並んでいる1画を歩いただけですが、さすがに広いです。
霊園の総面積は約180万平方メートルというのですから、気が遠くなるほどの大きさですね。
だけど、霊園というので暗いイメージを想像してましたが、モアイ像だけでなく変わった彫刻が多数あり、
北海道ならではの自然に囲まれた公園墓地という感じで、結構楽しく散策できます。
次は、頭大仏殿へむかいます。
頭大仏殿へのアプローチ
丘の上にポツリと頭だけが見えてきました。
クチコミなどで見る写真では、ラベンダーの広がる丘の上にポツリと頭が見えるんですが、
残念ながら10月下旬にラベンダーはありませんでした。
ラベンダーのシーズン7月前後を狙って行ってみてくださいね!
大仏殿への参道入り口には、ラベンダー維持の協力金を入れる場所があります。
この参道をアプローチと呼び、約60mの長さがありとても長く感じました。
大仏殿へ向かう参道の途中に水面が見えてきて、まっすぐ進めません。
「アレ?どこを通るんだろう~」と思って近づくと、水庭の廻りに通路ができていました。
水庭の大きさは、16.2m×61.2m。
これは結界の意味がこめられていて、この『水庭』を迂回することで水で心を清め、
日常から非日常へと心を切り替えるということを意味するものだそうです。
遠くからポツリと見えていた頭を目印に歩いて来たのですが、
今度はトンネルの手前で頭が消えてしまい、逆に体の一部が見えるようになっています。
トンネルの長さは、40メートル。
このコンクリートのトンネルは、曲線の天井にひだを描くように連なっていて、
薄暗闇に包まれた胎内的空間が設計されています。
トンネルを抜けると広い空間に高さ 13.5m、総重量 1.500tの巨大な頭大仏が鎮座しています。
長いアプローチを歩いて薄暗いトンネルをくぐり空を見上げた瞬間、
やっと頭大仏に対面できたという満足感があり、
設計者の意図を理解することができたような感じがします。
頭大仏殿には絵馬や運勢を占うおみくじなども用意されていました。
帰りは、頭大仏殿近くにある南駐車場付近の園内のバス停から真108便を利用しました。
アクセスマップ
住所:札幌市南区滝野2番地 (真駒内滝野霊園内) 公式サイト
拝観時間:4月~10月 9:00~16:00 / 11月~3月 10:00~15:00
アクセス:地下鉄南北線「真駒内駅」下車、札幌中央バス真106便「真駒内滝野霊園口」下車
または、真108便「真駒内滝野霊園 」下車
駐車場:頭大仏周辺の南駐車場・北駐車場(245台)無料
まとめ
まさか霊園を観光スポットとして訪れるとは思いませんでした。
4日で北海道の3都市を回る計画だったので、札幌の中心地から少し離れたこの場所に
公共交通機関を使って来るのは少し不便だと思い、断念しようとしたのですが、
地下鉄とバスを乗り継いで簡単にアクセスできたので満足しました。
北海道ならではの広大な自然の中に、モアイ像や頭大仏など撮影スポットとしても最高の
場所です。頭大仏殿にお参りした後、何かすっきりとして、とても幸せな気分になりました。
あえて言えば、紫色一面に広がった美しい景色を見れなかったことが心残りです。
札幌からはいろいろなツアーが出発しているので、個人で調べていくのが面倒な場合は、クルックなど
チケット販売サイトなどの オプショナルツアー に参加するのもいいかもしれません。
札幌の観光スポットは、別ページ で紹介しています。