教会が数多く存在するローマに住んでいると、教会を身近に感じるようになり、
旅行に出かけても訪問した都市の教会を観光のコースに入れてしまいます。😄
こちらウィーンでは、本格的なオーケストラのコンサートが定期的に行われ、ヨーロッパで最も美しい
バロック建築の教会の一つといわれる「カールス教会 (Karlskirche)」を訪れました。
教会の見どころは、オーストリアのバロック画家・ヨハン・ミヒャエル・ロットマイヤーによって描かれた
美しいフレスコ画とクーポラから見渡せるウィーンの街並みです。
– AD – 本ページはプロモーションが含まれています。
カールス教会について
カールス教会は、地下鉄「カールスプラッツ (Karlsplatz)」駅前にある公園の近くに立地します。
リングの外側になりますが、歴史的な建造物の集まる旧市街からそれほど距離のないオペラ座の近くなので、
簡単にアクセスできます。
カールス教会は、ウィーンを襲ったペストの鎮静化を祈念して、ペスト患者の治療者として尊敬されていた
守護聖人・カールス・ボロメウスに奉献するため、ローマ皇帝カルロス6世によって1737年に建てられました。
教会のデザインについて
カールス教会は、ギリシャ風の柱廊玄関に２つの塔と中央のクーポラが特徴のバロック様式の建物です。
両脇の高い2本の円柱はロマネスク様式で建てられていて、ローマのトラヤヌス帝の円柱を参考に、
カールス・ボロメウスの人生が螺旋状に描かれています。
一つ一つ部分的に見ていると、どれも素晴らしいデザインなんですが、個人的には全体的になんとなく
重い感じがするのは、バロック建築の特徴なのでしょうね．．．
教会の中は大理石で装飾されており、祭壇上の金をあしらったレリーフは繊細で華やかです。
なんとなく．．．どこかで見かけたような親しみを感じる装飾だなぁ～と思っていたら、
ローマのナーヴォーナ広場にある「サンタ・ア二エーセ・イン・アゴーネ教会(Sant’Agnese in Agone)」
を参考にしているそうです。
ローマの観光スポットの記事は 別ページ で紹介しています。
パノラマエレベーターでクーポラへアクセス
教会のハイライトはパノラマエレベーターで、これに乗ってクーポラへアクセスします。
上階からはウィーンの街並みと、クーポラ内部の美しいフレスコ画をより近くで鑑賞することが出来ます！
フレスコ画は、オーストリア・ザルツブルグ出身、アルプス以北でのバロックの先駆者であった
ヨハン・ミヒャエル・ロットマイヤー (Johann Michael Rottmayr) による作品です。
教会への入場料は10ユーロと少し高めですが、ちょっと珍しいエレベーターを体験できました。
教会内に鉄の足組が造られていて修復工事でもしているのかと思えば、そちらがエレベーターでした。
上部フロアには1度に15人しか上がれないので、かなりの列をつくっていましたが、
ウィーンのパノラマが見れる場所はあまりないので、教会見学とパノラマで10ユーロは、
妥当な金額かもしれません。
また、カールス教会では、定期的にコンサートが行われ、モーツアルトやヴィヴァルディ、ハイドン、
ベートーヴェンなどコンサート会場とは違った音響効果のある演奏が楽しめます。
カールス教会でおコンサートは、かなりの人気で2～3か月先のチケットが完売してしまうそうなので、
気になる方は事前の チケット購入 (by Get your guide) をお勧めします。
ウィーンの観光スポットは 別ページ で紹介しています。
アクセスと基本情報
カールス教会 / Karlskirche
場所：Kreuzherrengasse 1, 1040 Wien
見学時間：月~土 9:00~18:00 日・祝日 12:00~19:00
料金：€ 10 (パノラマリフトを含む教会の見学料)
最寄りの駅：地下鉄 U1, U2 Karlsplatz 駅
詳しい情報
