古くから航海の守護神として崇敬された「函館・船魂神社」には義経伝説が残る!

北海道・東北

船魂神社は、函館山の麓に鎮座する北海道最古の神社です。

古くから船の守護神、海上安全、大漁祈願、交通安全、開運導きの神様として崇敬され、
「源義経」伝説が残る神社でもあります。

今回は、境内の様子や御朱印、義経伝説について紹介します。

船魂神社とは?

船魂神社は、函館山の麓の元町エリアにある北海道最古の神社で、船や航海の安全を守護する神社です。

津軽海峡の海流が激しく海難事故が多く発生するため、1135年(保延元年)崇徳天皇の時代、良忍という
高僧が海上安全を願って観音堂を建てたことが神社の始まりです。

もともとは観音菩薩を祀る観音堂と呼ばれていたそうですが、江戸時代末期に船魂大明神と称し、
1879年(明治12年)に村社になり、船魂神社 と改称しました。

社殿

新しく見える社殿は、1962年(昭和37年)に改築したものです。
異国情緒の佇まいを残す元町エリアに浸透した神社という感じがします。

1892年(明治25年)に改築された社殿は、1907年(明治40年)の大化で焼失し、1932年(昭和7年)
この地に本殿が築かれました。

現在の建物は、1962年(昭和37年)に鉄筋コンクリートの神明造で再建されています。

御祭神

塩土老翁神(しおつちのおじのかみ):潮流の神
大綿津見神(おおわたつみのかみ):海をつかさどる神
須佐之男神(すさのおのかみ):八方除、厄除、病気平癒の神

漁業守護、製塩守護、農業守護、航海安全、必勝祈願、延命長寿などの御利益があります。

伝説の童子岩

船魂神社には、源義経伝説が残っています。

鎌倉時代1190年頃、義経一行が船で津軽から渡航中、逆波に見舞われ遭難しそうになったところを
船魂明神の導きで、無事函館に上陸することができたという言い伝えがあります。

その後、のどが渇いて水を探していると童子の神が現れ、その指差した方向を見ると、
清らかな水がこんこんと湧き出ていたといいます。

現在この水は出ていませんが、神社の境内には、童子が現れた岩「童子岩」がお祀りされています。

祈願符

人の形をした祈願符に願い事を書き、石鉢の御神水にそっと浮かべてお願いします。

この祈願符は、水で溶ける紙でつくられているので、水に浸すと溶けて誰にも願い事を見られることなく
神様へ伝わるそうです。

境内からは函館港が一望できます。
航海の神様だけあって、航海の安全を高台から見守っているのですね。

御朱印

御朱印は、社務所でいただきました。
受付時間:9:00~17:00
初穂料 300円

「舵」がデザインされたオリジナルの御朱印帳やお守りもあります。
このデザインには、「人生の舵を取る」という意味も込められているそうです。

船魂神社へのアクセス

船魂神社 [Funadama Shrine]

所在地:北海道函館市元町7−7−2
船魂神社公式サイト

まとめ

船魂神社のある函館の元町・函館山エリアは、旧イギリス領事館、旧函館区公会堂、函館ハリストス正教会、
八幡坂など、多くの見どころが集中している地域なので、観光ルートに入れてお参りしてみるのもいいですね。

函館に来て義経ゆかりの神社にお参りできるとは思わず、新しいものを見つけたように喜んでいます。
それに、坂を上ってくるのはきつかったですが、高台からの絶景が見れてちょっと得した気分になりました。
ご利益も期待できそうです!