神奈川県の鎌倉市と藤沢市に位置する湘南エリアには、120年以上の歴史をもつ「江ノ電」という
ローカル路線があります。
テレビや雑誌などでもよく見かける人気の鉄道路線で、近年『SLAM DUNK』などの漫画にも
登場したことから、世界的にも知名度の高い鉄道として、鎌倉高校前駅の踏切付近は、
外国人が押し寄せる観光スポットにもなりました。
都心から一時間ほどしか離れていない湘南エリアを走る江ノ電の車窓からは、想像もつかないような
景色を目の当たりにし、思わず飛び降りたい衝動にかられます。
このページでは、車窓から見ていて思わず飛び降りたくなるような江ノ電沿線のスポットを紹介しています。
江ノ電とは?
江ノ電こと「江ノ島電鉄(正式名称)」は、神奈川県の鎌倉市と藤沢市の湘南エリアを走るローカル線で、1902(明治35)年に開業した日本で6番目に歴史のある鉄道です。
ローカル線といっても、沿線の住民はもちろん、観光路線として1年中利用客の多い路線なので、
10分おきのタイムテーブルで電車が行きかいます。
10kmの路線区間には15の駅が設けられており、その車窓から見る様々なシーンに驚かされます。
湘南・鎌倉観光に便利な「のりおりくん」
江ノ電は、視界の広がる海沿いを走っているかと思えば、車窓から手が届きそうな住宅地や山すそを
走ったり、路面に出て車の横をすり抜けていくなど、通常では見られない様々なシーンに
出会うので、思わず電車から飛び降りたくなるスポットでいっぱいです!
だけど、そのたびに電車を降りてチケットを買っていると交通費がかさむので、
こんな時に江ノ電1日乗車券を持っていると便利です!
鳥居の前に江ノ電の踏切が・・・
江ノ電の車窓から神社の鳥居が線路の間際にあるのをみつけました!
こちらは「御霊神社」といって、長谷駅から極楽寺方面へ向かう閑静な住宅街にがあります。
平安時代の武士・鎌倉景正を祀る古い神社で、源頼朝の鎌倉入り以前からあったそうです。
御霊神社の境内はそれほど広くありませんが、江ノ電の踏切のすぐそばに鳥居があり、
こんな場所を江ノ電が走るのかと驚きました。
境内での写真撮影を禁止する立札が置かれており、大勢の人たちが撮影に訪れる様子がうかがえます。
アジサイの季節には、線路わきにも綺麗な花が色とりどりに咲いている様子が見られます!
車窓から海辺の景色を眺めながら走る
稲村ケ崎駅を過ぎると、七里ガ浜駅から鎌倉高校前駅の区間は視界の広がる海沿いを走っていきます。
稲村ヶ崎公園
七里ガ浜駅の一つ手前の「稲村ヶ崎駅」で降りて、海岸に向かって徒歩7分程の場所に、
「稲村ヶ崎公園」があります。こちらの公園は、江ノ島と富士山の美しい姿を写真に収める絶景スポット!
また、天気が良いと、夕陽が富士山の方向に向かって沈んでいく景色を見ることが出来ます。
七里ヶ浜海岸へ
「稲村ヶ崎公園」からは、七里ヶ浜駅方面に向かって、海岸沿いではなく江ノ電の線路沿いを歩くと、
10分おきに行きかう江ノ電を写真に納められます!
天気が良いと、富士山と江ノ電が一緒に撮影できます。
さらに進むと、「七里ガ浜海岸」に辿り着きます。
七里ガ浜海岸は、全長約4kmの海岸で、波が高いので海水浴には適していませんが、四季を問わず
マリンスポーツを楽しむ人々の姿が見られます。
富士山が綺麗に見えるベストシーズンとしては、真冬の空気が澄んだ午前中です。
日の出の時間には、ピンク色に染まった空と富士山のコラボが見られます!
七里ヶ浜には広い駐車場もあるので、車を止めて海岸の景色を眺めたり、駐車場の真ん中にある
「Pacific DRIVE-IN(パシフィックドライブイン)」で、ハワイアンプレートやパンケーキを食べながら、
海辺の景色を楽しむのもいいですね!
楽しめるオシャレなカフェが数多くあります。
江ノ電が路面を走る江ノ島駅~腰越駅
江ノ島駅~腰越駅の一部は、江ノ電が路面を走る区間です。
1両の路面電車が街中を走る姿は見かけることがありますが、江ノ電は2~4両編成で路面を走ります。
それほど道幅の広くない場所で車の横をすり抜けて行くときなどは、ハラハラします。
こちらの地区は、湘南の海で捕れた魚を干している鮮魚店やレトロな写真屋、和菓子屋など
昭和時代にタイムスリップしたようなシーンが見られます。
江ノ島駅へ向かって龍口寺のカーブをすぎると、建物の中に江ノ電がすっぽりと入っている
昔ながらの和菓子屋さんがあります。
江ノ電がお店の前を走るので、車窓からでも見えます!
こちらは、江ノ電最中で有名な「扇谷」さんです。
200年以上の歴史をもつ老舗和菓子屋さんで、お店に組み込まれている江ノ電は、
以前路線を走っていた本物の車両だそうです!
江ノ電と嵐電のコラボ
江ノ電の車両を偶然京都の嵐山の嵐電の線路上で見ました。
「えっ? 江ノ電?」 嵐電の車両って紫色だつたよな~ともいつつ・・・
どう見ても江ノ電にしか見えないレトロな車両を見て疑問に思い調べてみると、
2009年10月14日より京福電気鉄道(嵐電)と姉妹提携をしていた記事を見つけました。
これは、京福電気鉄道が開業100年、江ノ電が全通100年を翌年に迎えるのを記念し、
同じ古都を走る路面区間を持つ鉄道会社同士ということで始まった姉妹提携なのだそうです。
江ノ電公式ページより
ファンの方は、嵐山でも江ノ電が見れますよ!
京都には華やかな神社や歴史のあるお寺、パワースポットがなど、見学スポットがいっぱいで、
どこから行けばいいのか迷ってしまいます。
そこで、まずはここから行けば、「いいね!」のインスタ映えする人気のスポットをまとめてみました。
1日で廻る京都のフォトジェニックなスポット10選!
東本願寺の正面に位置するレジデンスホテル「20 Pieces」と京都駅周辺のインスタ映えするホテル
「Tune Stay Kyoto 」 も合わせて読んでみてくださいね!
江ノ電ハイライト
江ノ島岩屋は富士山の洞窟につながってる?
龍神伝説の残る江ノ島神社発祥の地「岩屋」の見学スポット!
江ノ島の歴史や岩屋へのアクセス方法、絶景スポットなど紹介しています。
まとめ
鎌倉・湘南は、都心から1時間ほどしか離れていない場所なのに、歴史的な建造物が残されていたり、
レトロなローカル電車が山裾や海沿いを走り、四季ごとに様々な風景が見れる興味深い場所です。
江ノ電の線路沿いには、いつもカメラやスマホを構える人たちの姿を見かけるように、
江ノ電は、ただの交通手段というだけではなく、湘南エリアの象徴的な存在なのですね!
私も線路沿いで何度も立ち止まって、江ノ電の通過するシーンをビデオや写真に納めました。
また、江ノ電の写真を撮りに来たいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。