ベルリンで必ず訪れたいのが、連邦議会議事堂の一部である国会議事堂（Reichstag)です！
重厚な建物に斬新なガラスのドームは、ベルリンを代表する現代建築の一つで
屋上からはベルリン市街を見渡すこともできる人気スポットとなっています。
ドームの見学は無料ですが、連邦議会議事堂の公式サイトから予約する必要があります。
予約をすると、その時間に合わせて観光しないといけないので面倒だなと思ったのですが、
朝一番に予約を入れて行ってきたので、予約の仕方やドームの見学手順を紹介します。
ドイツの国会議事堂とは？
連邦議会議事堂はドイツ帝国時代に下院の議事堂として使用されていたもので、
1933年、ヒトラーが首相になった翌月に原因不明の出火が起こりましたが修復は行われませんでした。
その後、第２次世界大戦でベルリンに侵攻したソ連軍によって爆破され、廃墟のまま放置されていました。
東西統一後、ドイツ議会が再びベルリンで開かれることになったため、大規模な修復が行われ、
1999年に旧議事堂の外観を維持して再建されました。
屋上のガラスドーム
すごい！ 表現力に乏しいですが、「すごい！」を連発してしまいました。
目の前にある情報が脳に辿り着くまでに時間がかかり、しばらく入り口付近でボーッと眺めていたところ、
「これは、ノーマン・フォスターの設計だよ！」と、あっさり娘に流されちゃいました（笑）．．．
ロンドンの「シティ・ホール」や、大英博物館のエントランス「グレートコート」を設計した
イギリスの建築家、あのノーマン・フォスター（Norman Foster）です！
古典的な建築物の屋上にあるドームの内側は、外観からは想像できないとても斬新なデザインです！
ドームの中央には、鏡張りで漏斗状になったオブジェがあり、階下の議事堂内部を見ることができます。
これは見学者がいつでも会議を見る事が出来るようになっていて、開かれた議会をアピールする為です。
ゆったりとした螺旋状のスローブ状の通路を歩いてドームの頂点まで上がることができます。
通路は2重の螺旋状スロープになっているので、上りと下りがすれ違うことのない一方通行設計です！
さらにドームのガラスは太陽の動きに合わせて角度を変えるように出来ているらしく、
議会に直射日光を入れないで、議場を明るくたもつ計算がされているそうです。
ドームの頂上は、３６０° のパノラマが広がる、とても開放的なスペースになっていて、
緑色のクーポラの「ベルリン大聖堂」やポツダム広場の「ソニーセンター」、シュプレー川、
鉄道の駅などベルリンの街並みを満喫できます。
アレ？天井が開いています！ 「ローマのパンテオンみたいね！」なんて言いながら．．．（笑）
だけど、雨が降ると中が水浸しになるのでは．．．？ と心配したのですが．．．そこは現代建築！
上昇する空気の流れが、穴から外に吐き出されているようになっていて、
ドームの中には雨が入りにくい設計がされているそうです！
直径40m、高さ23mのガラスのドームを外から見ると、こんな感じです。
屋上テラスからも、テレビ塔やベルリン大聖堂など市街のパノラマが楽しめます。
天候がすぐれないので、少し残念ですが…
ドイツ連邦議会議事堂の予約方法
ドームの見学は、連邦議会議事堂のサイト から予約できます。
サイトには日本語表示はありませんが、英語のページから簡単に予約がでるのでやってみましょう。
最初のページは英語で長々と書かれていますが、読まなくても大丈夫です。
心配な方は、Googleの翻訳システムで訳してもらいましょう。
１．Online resistration というページを下へ進み “I have read the user information”の項目に
チェックを入れて Next ボタンを押して次に進みます。
２．ここでも privacy policy にチェックを入れて、 Next ボタンを押して次に進みます。
３．Captcha に文字を入れて Next ボタンを押して次に進みます。
４．このページでは、見学人数を入力します。
５．このページは、見学コースの選択です。
- 本会議場を見学しながらレクチャーを受ける
- ドーム見学(ガイド付き)
- ドーム見学(ガイドなし)
3つの見学コースの中から選択します。自由に見学したい場合は、3番目の Visit to the Domeに
チェックを入れて Next ボタンを押して、次に進むと日時の予約ページに進みます。
６．次は、日程の選択です。
8:00～21:30 の最終入場時間まで15分毎に予約枠があり、第3希望まで選ぶことが出来ます。
日程を選択したら、Next ボタンを押して、次に進みます。
５．氏名とメールアドレスなどを入力して Next ボタンを押すと、“Your request regarding a visit
to the dome of the Reichstag Building” という受付確認メールが届きます。
6.そのあと “Your booking confirmation” という予約完了メールが届くので、プリントアウトして
パスポートと一緒に持参します！
当日の見学について
当日は指定時間の15分前までに入場口へ行き、荷物チェックを受けます。
（早く行っても指定した時間より前には入れません ^^;）
建物の前で待機しているスタッフに予約確認書のコピーと身分証明書を提示して確認してもらった後、
空港でするようなセキュリティチェックを受けます。
人数がある程度集まると、スタッフの引率で議事堂の入り口へ向かい、見学者のために設けられている
通路を通ってエレベーターでガラスドームのある最上階まで上がります。
最上階では、オーディオガイドの貸し出しがあります。
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語の4か国語で、日本語はなかったように思います。
見学所要時間
ドームの見学時間は、1時間～1時間半くらい見ておけば大丈夫です。
ゆっくり写真を撮って、スローブを歩いてドームの頂点まで行く時間が十分に取れます！
連邦議会議事堂から300m近くには、ベルリンの壁の崩壊を見守った「ブランデンブルク門」があります。
その他、ベルリンの壁の崩壊後にオープンギャラリーとなった「イーストサイドギャラリー」や
島全体が世界遺産に登録されている「博物館島」など、ベルリンの観光スポットを紹介しています。
これだけは見たい！ 2日で廻るベルリンの見学スポット で紹介しています。
よければ参考にしてみてください。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました！
アクセスと基本情報
最寄りの駅：U-bahn [Bundestag] 、Bus 100 [Bundestag/Reichstag]
連邦議会議事堂 [ Reichstag Building ]
場所：Plaz der Repubulik 1
見学時間：8:00～24:00（最終入場～21:45）
休館日 : 12/24,12/31 ～16:00
*会議や清掃などの定期的なメンテナンスで閉鎖されることもある