600年の時を刻み続ける「プラハ天文時計」と塔からのパノラマを楽しむ

astronomical clock,Pragueチェコ

旧市街ごと世界遺産に登録されているプラハには、興味深い観光スポットが多く集まっています。

その中でも世界最古の機械仕掛けの天文時計の1つ「プラハ天文時計」は世界的にも有名なので、
旅行サイトやテレビ・CMなどで見た事がある方も多いのでは…?

美しいだけでなく精巧に造られた天文時計の複雑な構造やからくり人形のショー、
天文時計の設置されている塔からのプラハの絶景などを紹介します。

600年の時を刻み続ける中世の天文時計

astronomical clock,Prague

チェコ語でプラハのオルロイ(Pražský orloj)と呼ばれる「プラハ天文時計」は、15世紀初頭に
旧市庁舎の壁に設置されました。

完成から何度も修復と増築を繰り返し、600年の時を刻み続けている機械仕掛けの現役の天文時計です。

天文時計が深刻なダメージを受けたのは、1945年の第二次世界大戦時のドイツ軍の砲撃によるものです。
その後、多大な労力の末1948年に元の姿と機能を取り戻しました。

制作者にまつわる伝説

天文時計の制作者はミクラシュとプラハ・カレル大学の数学・天文学教授であったヤン・シンデルという事が20世紀になってから証明されましたが、それ以前はハヌシュが製作したのものだと言われていました。

そしてこんな伝説も残されています。

あまりにも素晴らしい天文時計に喜んだプラハ評議員は、再び別の都市で同じような時計が
彼によって造られるのを恐れ、ハヌシュの目を潰すことを命令した…という

プラハの天文時計の見どころ

プラハの天文時計塔の見どころは、音楽に合わせて動くからくり人形のショーと縦に並ぶ2つの時計盤です。

音楽に合わせて動くからくり人形

astronomical clock,Prague

からくり人形のショーは9時から23時まで1時間おきに行われます。
時間になると、多くの人がからくり人形のショーを一目見ようと天文時計の前に押し寄せます。

時計横の4体の像が時間になると動き出し、骸骨(死神)が鐘を鳴らすと窓が開き
音楽に合わせて12使徒が現れる仕掛けです。

4つの像は虚栄心、貪欲、死神、異教徒の侵略という4つの恐れを表しているそうです。

ショーは「あっ」という間に終わってしまうので、早めに行くことをお勧めします!

天文図の文字盤と暦盤

astronomical clock,Prague

プラハの天文時計は、太陽・月の位置や天体の動き、時間、年月日を示す天文図の文字盤(プラネタリウム)と
農村の四季の作業を描く暦盤(カレンダリウム)からなります。

精巧に構成された天文図字盤の上では、プラハ現地時間、古代チェコ時間、バビロニア時間、
黄道上の太陽と星座の位置、太陽と月の位置などが分かるように構成されています。

とても複雑で時計の読み方も難しいのですが、金色の手が指す一番外側のローマ数字が
プラハ現地時間を表しています。

中世には天文時計が盛んに造られたといわれますが、高度な技術で制作されたことに驚かされます。

astronomical clock,Prague

暦盤は1870年に追加されたそうで、黄道12宮の星座と農村における四季の作業を描いた暦で、
1日にひと目盛動きます。

両脇の像はそれぞれ歴史記録者、天使、天文学者、哲学者をあらわしています。

塔の展望テラスからの絶景

astronomical clock,Prague

天文時計の設置されている旧市庁舎の塔に上ることが出来ます。

旧市庁舎の建物は、天文時計が設置されている面と広場から見る趣が全く違うのが面白いです。
これ同じ建物?と思っちゃいますよね!

旧市庁舎は、14世紀から19世紀にかけて建設された複数の異なる建物の集合体だからです。

元々は一つの小さな市民の家を買取って市庁舎として利用していたのですが、周囲の建物を買取って、
増築を繰り返す事で、徐々に旧市庁舎は大きく拡張され様々な建築様式が結集していったんです。

Pražský orloj,praha Pražský orloj,praha

天文時計塔へは、左側のインフォメーションの建物の中から入ります。

入口にもチケットオフィスがありますが、エレベーターで3Fへ上がるとチケットオフィスがあるので、
ここで購入した方が混雑していないのでスムーズです!

展望テラスへは、塔のエレベーターで楽にアクセスします。
テラスからは、360度プラハの街並みを見ることができます。

prague

旧市街広場の様子や、地上からは半分ほどしか見えなかったティーン教会の容貌もゆっくりと鑑賞できます。
最初に塔の上から教会を観察しておけば、迷わず教会の入り口に辿り着けたのに・・・と後悔!

メルヘンの世界に出てくるような尖塔の周りに小さな尖塔が付いた興味深い造です。

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正面には旧市街の聖ニコラス教会とヨゼフォフ地区方面のパノラマ

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レンガ色の屋根を持つ中世の街並みの中には、「百の塔の街」といわれるように高い塔が所々飛び出して
見えます。

基本情報

旧市庁舎 [Staroměstská radnice] とプラハ天文時計 [Pražský orloj ]
所在地:3, Staroměstské nám. 1, 110 00 Praha-Staré Město

市庁舎塔 入場時間
1~3月(月)11.00~20.00,(火~日)10.00 – 20.00 /4~12月(月)11.00 – 21.00,(火~日)9.00 – 21.00
入場料:一般 250 czk
公式サイト

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