ローマの中心部、パンテオンから徒歩数分の場所にある
「サンティニャツィオ教会(Chiesa di Sant’Ignazio di Loyola)」。
一見すると普通の天井に見えますが、教会内部を見上げると、
そこには巨大なクーポラが広がっているような不思議な光景が現れます。
「あれ?外から見る限りこの教会にはクーポラはなかったはず...」
実はこのクーポラは本物ではなく、17世紀のバロック時代に描かれた巧みな遠近法による天井画なのです。
今回は、ローマ観光でぜひ訪れたい、知られざるバロック芸術の名所「サンティニャツィオ教会」の
見どころや楽しみ方をご紹介します。
サンティニャツィオ教会とは?
サンティニャツィオ教会は、17世紀に建てられたイエズス会の教会です。
サンティニャツィオ教会...なんか舌を噛みそうな名前ですが、
正式名称は「聖イグナチオ・デ・ロヨラ教会(Chiesa di Sant’Ignazio di Loyola)」で、
パンテオンやナヴォーナ広場からも歩いて訪れることができます。
この教会最大の見どころは、画家アンドレア・ポッツォによって描かれた天井画です。
実際には平らな天井でありながら、遠近法を巧みに利用することで、
まるで本物のクーポラが存在するかのような錯覚を生み出しています。
天井に広がるバロック時代のトリックアート
教会に入ると大勢の人が中央に立ち止まって天井を眺めているので、私も天井を見上げると...
豊かな色彩でダイナミックに描かれたバロック絵画が目に飛び込んできました。
こちらは、17世紀後期に活躍した多才芸術家アンドレア・ポッツォ(Andrea Pozzo)によって描かれた
「聖イグナティウス・ロヨラの栄光 (Gloria di Sant’Ignazio)」です。
すべてのものが上へ上へと上昇していく錯角の世界を実現しており、躍動感あふれる描写です。
しばらくみていると天井から天使が舞い降りてきそうで、窓や柱もどれが本物で、どれが描かれたものか
分からなくなってきて、絵の中に吸い込まれそうな感覚になりました。
横から見るとわかりにくいので、縦から見てみましょう。
教会には鏡が設置されていて、鏡越しに天井が見れるようになっています。
天井を見上げるのとはまた違い、立体感がよくわかります。
ここ数年、この教会の鏡を通した自撮りのシーンもインスタグラムで見られるようになりました。
というわけで・・・鏡を除くための列が、教会の入り口から続いています(*^▽^*)
外観からは見えない偽のクーポラ
サンティニャツィオ教会のもう一つの見どころは、偽のクーポラです。
教会の外側からはクーポラがあるように見えないのに、クーポラが存在するのです。
こちらのクーポラは設計されただけで、資金難のため造られることがありませんでした。
最終的には油彩画で描かれたそうですが、この偽のクーポラが教会を有名にした理由でもあります。
こちらも、天井画を描いたアンドレア・ポッツォによって描かれました。
中央の身廊を祭壇に向かって進むと、床に黄色の大理石の丸い印があります。
その地点から天井を見上げると、直径13メートルのクーポラを見ることが出来ます!
この地点からは、窓から光が差してクーポラを照らしているように見えます...
という目の錯覚におちたら、3Dアートの世界に入り込んだというわけですね!
ちょっと写真の撮り方が悪かったので、クーポラの様子が分かりにくいかもしれませんが・・・
そして床の印から移動すると、いままで見えていたクーポラが平面になってしまうという仕掛けです。
基本情報とアクセス
施設名:Chiesa di Sant’Ignazio di Loyola
所在地:Via del Caravita, 8a, 00186 Roma, Italia Google Maps で場所を確認
見学時間:月~土曜日: 9.00 – 20.00 ,日曜日・祝日: 9.00 – 20.00
見学料:無料
公式ページ
まとめ
サンティニャツィオ教会は、ローマのショッピングストリート・コルソ通りや、観光スポットとして
有名なパンテオンの近くにあります。多くの教会は、12:00~16:00閉まってしまいますが、
こちらの教会は昼休みがないので、ローマの観光ルートにぜひ入れていただきたいお勧めスポットです!
また、この近くにはバロック絵画で有名な カラヴァッジョ の3部作のある
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会があるので、バロック絵画ファンの方には必見です!
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