フィンランドの首都・ヘルシンキの1日観光スポット!

ヘルシンキの第一印象は、広々とした敷地に近代的な建物の並ぶきれいで安全な街でした。

それもそのはず、ヘルシンキの街は歴史的な建物を残して、街の石造建物の600以上は
19世紀後半から20世紀後半に建てられた新しいものです。

都会のエレガントなショッピング街のすぐそばには、緑と花の手入れの行き届いた公園や、
繁華街を抜けると港に出るという1日あれば十分に観光スポットを廻ることができます。

テンぺリアウキオ教会

岩を積み立てたような外観からは、集会場のような印象があり、とても教会には見えません。
中に入ると、外観からは想像もつかないほどの空間に、さらに驚かされます。



岩盤をくり抜いて、ドーム型の屋根を被せた近代建築の教会。
こちらも教会のイメージとはほど遠い、斬新なデザインで音響効果も抜群です。

岩肌がむき出しになった本体から、リボン状のスリットが規則正しく
ドームへと自然の光を注ぐ様子はとても神秘的です。


名称:テンぺリアウキオ教会  [ Temppeliaukion Kirkko ]
住所:Lutherinkatu 3
見学時間:月~土曜日 9:30~20:00、 日曜日 12:00~18:00 (特別礼拝やイベント中は見学できまない)
料金:€ 3
公式サイト

中央駅の方向へ向かう途中、人通りの多いナリンッカ広場の一角に変わった建物(?)を発見!!
広々とした広場に立ちはだかる巨大な現代木造建築物は、とても不思議な形をしており、
これを見逃すことはまずありません。

カンッピ礼拝堂

普段目にする教会や礼拝堂とは全く違った不思議な建築です。
もみの木でできた礼拝堂の中は、都会の喧騒を遮断するように静かで空気も張りつめていて、
まるで雪山にいるような感じがしました。

名称:カンッピ礼拝堂  [Kampin kappeli ]
住所:Simonkatu 7, 00100 Helsinki
見学時間:平日 8.00~20.00 / 土・日 10.00 ~ 18.00

 

同じ広場では、ヘビーメタルのコンサートが開かれていました。
フィンランド人は野外イベントを大変好むらしく、頻繁に音楽イベントが開催されたり、
冬季にはアイスリンクも設けられ画期的な広場になります。

カンッピショッピングセンター

そして広場には、カンッピショッピングセンター (Kamppi Centre) もあります。

ここには、ショップ、レストラン、バール、スーパーと、長距離バスのターミナルや
メトロの駅もあります。

かなり大きなスーパーなので、お土産探しにもいいですね。
ショッピングセンター内にはフィンランドのブランド「 Marimekko 」も入っていますよ。

カンッピ地区から港方面へと向かう途中にあるスカンジナビア最大のデパート、ストックマン

エレガントなショッピング街に沿って、美しく整備された公園が目に入ります。

エスプラナディ公園

ブランド店がぎっしりと軒を並べるエスプラナーディ通りにある市民のオアシス
「エスプラナーディ公園」には、色とりどりの花や植物がきれいに整備されていて、
マーケット広場のある港の近くまで続いています。

エスプラナディ公園から徒歩4分、元老院広場 へとむかいます。
元老院広場を見下ろすように聳え立つのは、ヘルシンキのシンボル ヘルシンキ大聖堂。

ヘルシンキ大聖堂と元老院広場

白に緑の屋根と金の装飾の大聖堂は、1852年に改築されたネオ・クラシック様式で、
小高い場所に建っているので、かなりの存在感があります。

教会の内部は意外と小さく、立派なパイプオルガンとシンプルな装飾なので、
外から見るほうが立派です。

名称:ヘルシンキ大聖堂 [Helsingin tuomiokirkko]
住所:Unioninkatu 29
見学時間: 9:00~18:00 (6月~8月 ~ 24:00)(礼拝などが行われている場合は入れない。)

ウスペンスキー寺院へ向かう途中、このような南京錠がかけられた場所を見つけました。
これは、ヨーロッパの街角でよく見る「恋愛成就の願掛け」の風景ですね。
ここに南京錠をかけてカギは川に捨て、2人の結びつきを願うものです。

ウスペンスキー寺院

ウスペンスキー寺院は、北欧最大のロシア正教の教会です。
鮮やかなレンガ色の建物に緑の屋根と金の装飾はとても立派ですが、外観の鮮やかさとは
打って変わり、教会の入り口は狭く内装はとてもシンプルなものでした。
写真撮影禁止も禁止です。

名称:ウスペンスキー寺院 [Uspenskin katedraali]
住所:Kanavakatu 1
見学時間:火 ‐ 金曜日 9:30~16:00、土曜日 10:00~15:00、 日曜日 12:00~15:00
休館日:月曜日(礼拝が行われている時間は、見学不可)


港方面へ向かって歩くと、ブルーの大観覧車が目を引きます。

観覧車サウナ

この観覧車は、2016年に造られた「サウナ観覧車」

北欧人の生活にはサウナは欠かせないといいますが、街の景色を見ながらサウナに入れる
というのは、ツーリストにもってこいのオプショナルですね。

観覧車サウナ [ Skywheel Helsinki ]
場所: Katajanokanlaituri 2
公式サイト

サウナ観覧車の近くには展望デッキがあるのでちょっと上ってみると、とてもいい見晴らしです。
ここからは、マーケット広場やヘルシンキの港の様子、遠くにはヘルシンキ大聖堂も見えます。

サウナ観覧車の近くのプール施設もあり、泳いでいる人たちもいます。

このプール施設は、アッラスシープール [Allas Sea Pool] といって2016年にオープンした
モダンサウナ施設で、海のプールに電気サウナが併設されています。

白やオレンジのテントでいっぱいの広場には、露店が立ち並んでいます。

カウッパトリ・マーケット広場

マーケット広場には、色鮮やかなフルーツや野菜、魚、干物、フィンランドの民芸品など
数えきれないほどの店舗が広場を埋め尽くし、大勢の人で賑わっています。

そろそろお腹もすいてきたので、マーケット広場の南にある オールド・マーケットホール へ
食料を探しに向かいます。

オールド・マーケットホール

中に入ると、魚のフライやバーベキューのいい匂いがプーン!

細長い建物の中は、2本の廊下からできていて、その廊下を挟んで新鮮な魚介類や肉類、
スイーツ、野菜などの店舗が向かい合うよう並んでいます。

店舗の前や小さなスペースが設けてある店舗もあるので、ここで座って食べます!
ヘルシンキは物価が高いので、レストランよりこのような場所を利用すれば、
安くて新鮮なものが食べられますよ。

名称:オールド・マーケットホール [Helsingin Vanha kauppahalli ]
住所: Eteläranta
営業時間: 8:00−18:00 日曜定休
公式ページ

ヘルシンキ1日観光はここで終わりです。

夕方17時に出航する大型客船シリヤラインでストックホルムへ向かうため、
ここから徒歩8分、オリンピア・ターミナルへむかいました。

ヘルシンキのお土産

海外でお土産を探す場合は、スーパーに行くのが一番!
安いだけでなく、その土地にだけしかないものが見つかるからです。

フィンランドは、ムーミングッズなどがお土産としても人気ですが、空港のショップなどは
高価なものしか置いていませんが、地元のスーパーなどを散策してみると、空港にない実用的で
安価な商品が結構見つかります。

例えば、バンドエイド、ナプキン、紅茶、クッキー、チョコレート、ショッピングバックなど
探せばいろいろありますよ。カンピショッピングセンターの K-Supermarket は、
かなり広いので、おみやげ選びも楽しめます。

 

フィンランドのチョコレートメーカー「ファッツェル (Fazer)」は、箱入りチョコレートを
空港の免税店でよく見かけます。スティック型のは空港の売店で € 1で販売されていますが、
種類が限られています。K-Supermarket では、いっぱい種類があって€ 0.70 だったので、
思わず買いだめしてしまいました。

スーパーにはムーミンだけでなく、マリメッコのおしゃれなデザインのナプキンや
ブルベリーの香りのフィンランド製の紅茶なども豊富に置かれています。

 

まとめ

ヘルシンキはヨーロッパの他の街と比べて安全なので、安心して観光に出かけられます。

観光スポットが多くないので、市内だけであれば1日で十分に廻ることができるので、
ヘルシンキから列車を利用して、トゥルクやタンペレ(ムーミン村)などフィンランドの
主要観光都市を訪れるのもいいですし、ヘルシンキには大型客船のターミナルが2港あり、
エストニアの首都タリンやスウェーデンの首都ストックホルムなど、隣国へ海からアクセス
するのも楽しいと思います。

私たちの訪問月は7月なのに、最高気温19度と過ごしやすく日没が22時半、日の出は4時半と
夜が短く観光にはもってこいの環境でした。