娘と2人で7日間のジャパン・レール・パスを使ってみました。
最初はJRパスの購入を迷いましたが、利用してみてJRを無制限に使って移動ができるということが、
どんなに価値があるものかわかりました。
このページでは、JRパスの購入過程、条件、利用方法、JRパスがどんな人に向いているかなどを
詳しく説明しているので、参考にしてみてください。
JR パスとは?
JRパスとは、ジャパン・レール・パス (Japan Rail Pass)を略した言い方です。
JRパス(Japan Rail Pass)は、外国から日本を観光目的で訪れる人が利用できる特別企画の乗車券で、
JR社の運営する鉄道・バス・フェリーを利用して、日本国内を隈なく経済的に廻ることのできるチケット
...という説明だと「ピン」とこないと思いますが・・・
「JRパスというチケットを使って、期間内に北海道から九州まで新幹線や在来線が乗り放題!」
しかも、「追加料金を払うことなく指定席の予約ができる」と聞くと、日本で生活したことがある
人から見れば、「え~?? 本当? そんな夢のような切符があるんだ!」と思うに違いありません!
どんな人が使えるのでしょうか?
ジャパン・レール・パスは、外国から日本を観光目的で訪れる旅行者へのサービスなので、
短期滞在(15日~90日滞在)の外国人と、海外に10年以上在住している日本人が対象になります。
ただし、海外に10年以上住んでいることを証明する「在留証明書」を日本大使館、
もしくは領事館で発行してもらう必要があります。
「在留証明書」は、JRパス購入日の6か月以内に発行されたものが必要です。
JRパスの種類と値段は?
私達は、普通車の7日間パスを購入しましたが、このJRパスを利用してどこへ行って、
何をしたいかによってチケットの種類が変わってくると思います。
実際、指定席も取れて普通車でゆっくり座れたので、この選択は正解でした。
山陽新幹線新(ひかり・こだま 大阪~博多)と九州新幹線の殆どの列車には、
グリーン車が連結されていないので、普通車のパスを購入する方がいいと思います。
種類 | グリーン車 | 普通車 | ||
区分 | 大人 | 子供 | 大人 | 子供 |
7日間 | ¥70,000 | ¥35,000 | ¥50,000 | ¥25,000 |
14日間 | ¥110,000 | ¥55,000 | ¥80,000 | ¥40,000 |
21日間 | ¥140,000 | ¥70,000 | ¥100,000 | ¥50,000 |
2023年10月更新の料金 https://japanrailpass.net/about_jrp.html 参照
在住国の通貨で購入することになるので、レートによって金額が少し異なる場合があります。
私たちはユーロで購入したので、¥価格より少し安めに感じました。
子供料金について
こども料金は、JRパスの利用時に6歳以上12歳未満に限り適応されます!
12歳以上は、学生でも大人料金になります。
ただし、Web販売サービスは決済日、海外発売は引換証の発行日に11歳であれば、
利用時に12歳でも子供として取り扱われます!
どこで購入することができる?
海外在住の日本人は日本国内では購入できないので、在住国でJRパス引換証を購入する必要があります。
購入時に「在留証明書」の提示を求められることもあるので、あらかじめ用意しておきましょう。
JRパス引換証は、旅行代理店や JR Pass の公式サイト から購入できます。
購入したJRパス引換証は、日本で本券と引き換える必要があります。
引き換え場所と必要なもの
引換証は、主なJRの駅の「 引換所 」、関西空港や成田空港などで本券に引き換えます。
引き換えの時に忘れてはいけないものが3つあります。
③ 入国時に押してもらったパスポートのスタンプの提示が必要です。
JRパスを使って乗れない種類の新幹線
東海道・山陽新幹線の「のぞみ」号および山陽・九州新幹線の「みずほ」号は、乗れません。
「ひかり」、「さくら」、「こだま」と「つばめ」の利用が可能なので、
間違えないようにしましょう。
JRパスを使ってのJRの利用の仕方
2019年利用時は、JRパスは自動改札機を通れなかったので、駅員さんのいる改札口を利用していましたが、
2020年10月に利用した時は、改札が通れる新幹線のチケットと同さサイズに変わっていました。
新幹線の自由席に乗るのであれば、改札を入ってそのまま乗ってしまえば大丈夫です。
利用できるのは、「ひかり」、「さくら」、「こだま」、「つばめ」です。
無料で指定席が取れるというのは半信半疑だったのですが、本当でした。
こんなに乗って、指定席も追加料金がいらないなんてすごい!
日本に住んでいる方に悪いな~と思いながら・・・
新幹線を利用していたのは30年も前の事で、座席予約システムについてよく覚えていなかったのですが、
指定席は、当日じゃなくても数日先の移動でも予約することができるので、
「みどりの窓口」が混んでいて、希望時間帯の新幹線に乗れないことがないように、
時間に余裕をもって座席指定をすることをお勧めします。
新幹線のことに力を入れて説明をしましたが、新幹線だけでなくJRの在来線やJRフェリー、
JRバスなど全てこのパスに含まれています。
★このパスで宮島フェリーも乗れるので、厳島神社なども行けるんですよ!
フェリーの乗船前にパスを提示すればいいだけ!
★北陸へ行くのには、サンダーバードにも乗れます!
どんな旅をする人に向いている?
新幹線の乗り放題なので、移動すれば移動するだけ価値があるわけです!
私たち親子は、九州、中国、関西、関東地方を移動しましたが、イタリア人の友人などは、
東京に7泊して東京から京都、大阪、神戸などを日帰りで観光していました。
結論としては、7日間で東京~新大阪間を一度往復するだけならJRパスを買う必要はないのです。
というのも、ディスカウント店で購入すれば、東京~新大阪の普通車自由席が¥13,870 と
¥2,000程安くなるので、新幹線の往復チケットを購入すればいいわけですし、
【トラベリスト】 などで格安航空券販売サイトでチケットを購入すれば、神戸~羽田間を1万6千円以下で
往復できるので、この場合は、飛行機を利用した方がかえって安く上がります。
JRパスを使えばこういうことができる
JRパスを使って新幹線を利用することによって、都市間の移動時間が短縮できます。
先ほどの節でふれたように東京を起点として、東京~大阪、東京~金沢、東京~仙台、東京~京都など
日帰りで主要都市を行き来することが可能になるので、短時間で日本を広く浅く知ることが
可能になるわけです。
スムーズに移動する為には、グーグルマップで観光スポットや交通機関の検索が役に立ちました。
海外の携帯が使えないので、【Wifiレンタルどっとこむ】 でポケットWiFi をレンタルして、
いつでもオンタイムの交通機関や場所の検索ができたので、より多くの場所へ迷わず行けました。
オンラインで申し込んでおけば、入国時に空港で受け取って出発前に空港で返却できるので便利です。
JRパスを使って7日間で廻ったルート
実家のある関西地方から出発して、新幹線の停車する主要駅にホテルをとり、
その都市を起点に主要観光地を廻りました。
1日目:6:26 西明石発(ひかり・さくら・かもめを乗り継ぎ)ー 11:24 長崎着
長崎の観光スポットを廻り (長崎泊)
2日目:7:28 長崎発(かもめ) ー9:20 博多着ー博多からバスを利用して大宰府[太宰府天満宮]へ
(太宰府行のバスはJRパスには含まれていません) ー 大宰府から戻り、博多を観光
17:44 博多発(こだま) ー 18:01 小倉着 駅周辺と門司港レトロの夜景を見学し (小倉泊)
3日目:小倉発ー門司港へ 門司港からフェリー(別料金)で関門海峡を渡り、唐戸へ ー 唐戸観光後、
小倉へ戻る 11:59 小倉発(さくら) ー 12:07 広島着 ー 山陽線の各停で宮島口へ
ー 宮島口からフェリーで厳島へ:厳島観光後 (広島泊)
4日目: 広島発(さくら) ー 岡山着 山陽線の各停で倉敷へ:倉敷観光後、岡山に戻る
岡山発(ひかり) ー 西明石着
5日目: 西明石発(こだま) ー 新大阪(サンダーバード) ー 金沢着
金沢の観光スポットを廻り (金沢泊)
6日目: 7:00 金沢発(かがやき)ー7:18 富山着 : 富山電鉄ーケーブルカーとバスを乗り継ぎ
(別料金) ー 立山アルペーンルート・雪の大谷へ ー 富山に戻る
16:15 富山発 (かがやき・つばさ) ー 18:39 宇都宮着 (宇都宮泊)
7日目: 7:40 宇都宮発(日光線各停) ー 8:32 日光駅着: 日光の観光スポットを廻り、日光から東京へ
このあと7日目でJRパスの期限が終わったので、東京と鎌倉に数日滞在した後、
スカイマークで神戸の実家へ帰りました。
JRパスと格安航空券の組み合わせ
2週間の滞在なので、14日間のパスを買おうかと迷っている場合は、航空券との組み合わせも
いいのではないでしょうか?
長く滞在したい都市を終点にし、格安航空券で出発地点へ戻るか、飛行機で出発して、
数日一か所に滞在した後に列車の旅を始めるか・・・どちらにしても、スカイマークのような
格安航空券を購入すれば、安価な旅ができると思います。
格安航空券・飛行機チケット・LCC予約 などのサイトで検索してみるのもいいですね!
まとめ
JRパスを最大限に利用するために、毎日小型のスーツケースを持っての移動の日が続きましたが、
日本はコインロッカーの設備が整っているので、移動がスムーズにできました。
1週間旅をするということは、最低6日間のホテル代もかかりますが、
日本は駅前に適当な価格のビジネスホテルが多くあるので、とても便利です。
JRパスなしでこの日程をこなせば、かなりの料金になるだろうと思うと、本当に夢のようなパスですね。
次回は、JRパスとスカイマークを組み合わせた北海道からの移動記事を紹介します。