[世界遺産] プラハ城へのアクセス方法と2時間で廻る見学スポット

チェコ

プラハ城は9世紀半ばに建設が始まり、神聖ローマ皇帝、ボヘミア国王の居城として使用され、
14世紀カレル4世の治世に現在の形となりました。

城壁に囲まれた広大な敷地には、旧王宮や宮殿、大聖堂、教会、修道院、庭園、火薬塔などが建つ
世界で最も古く大きな城の一つとされる複合建築です。

このページでは、プラハ城へのアクセスの仕方やチケットの種類と見学スポットを詳しく解説しています。

プラハ城へのお勧めアクセス方法

プラハ城 [Pražsky hrad]
場所:Hradčany, 119 08 Praha 1
公式サイト

プラハ城には入口が5か所あり、A・B・C・D・E 全てに入り口と出口があるので、
どこからでも入城でき、どこからでも出ることができます。

ただし、プラハ城は小高い丘の上にあるので、入り口の選択によっては急な坂道や階段を上って
アクセスする必要があるので、私達が辿った急な坂や階段を上らないお勧めのアクセス方法を紹介します。

22番のトラムに乗って「Pražský hrad」で下車し、[B]の入り口からプラハ城の敷地へ入ります。
Bの入り口は、急な坂道や階段を上ることなく、チケットオフィスのある噴水の中庭に到着します。

帰りは、[E] のフラッチャニ広場方面の正門を出て、マラストラナ広場へ向かう階段を下りました。

* 全ての入り口には、セキュリティーチェックがあります。

セキュリティーチェックを終え、北門から城内の敷地に入ります。
南門の方が華やかですが、この北門にも衛兵がいます!

聖十字礼拝堂のある噴水の中庭には、チケットオフィスがあります。

プラハ城見学スポットと入場料について

Prague Castle – Circuit
チケットで入場できる場所:
旧王宮(Old Royal Palace)・聖イジー教会(St. George‘s Basilica)
黄金の小道(Golden Lane)・聖ヴィート大聖堂(St. Vitus Cathedral)

料金:一般 250 czk / ジュニア・シニア 125czk  公式ページ で料金を確認する

ジュニア・シニア料金 6~16歳の子供、高校生、26歳未満の大学生、65歳以上(証明書が必要)]
*クレジットカード対応

プラハ城の敷地内は無料で見学できるので、チケットなしでも十分楽しめます。
例えば、ステンドグラスの美しい「聖ヴィート大聖堂」は入り口付近から内部の写真を撮るのも可能です。

プラハ城見学時間

(冬季シーズン:11月1日~3月31日) 王宮の敷地内 6:00~22:00、王宮内の各施設 9:00~16:00
(夏季シーズン:4月1日~10月31日) 王宮の敷地内 6:00~22:00、王宮内の各施設 9:00~17:00

前章でも説明しましたがプラハ城の敷地内へは無料で入れるので、時間がなくて各施設内へ入れくても
22時まで敷地内の見学が可能です。

各施設に入場する場合は、上記の時間内で見学することができます。
冬季・夏季シーズンによって見学時間が多少異なるので注意!

チケットが必要なスポット

プラハ城は、無料で楽しめる場所とチケットがなければ入れない場所があります。
前章で説明したチケットで入れる場所を紹介していきます。

聖ヴィート大聖堂


聖ヴィート大聖堂 [ Katedrála svatého Víta ]

聖ヴィート大聖堂では礼拝が行われたほか、チェコ王、女王の戴冠式などが行われ、
歴代のチェコの王、貴族、大司教の埋葬の場ともなったプラハで最も大きく重要な教会です。

現在の大聖堂は14世紀カレル4世により建設が開始され、15世紀のフス戦争により建設が中断されたり、
増改築を繰り返しながら長年の歳月を費やし1929年に完成したゴシック様式の大聖堂です。

重厚な柱の並ぶ大聖堂は、数々の美しいステンドグラスで装飾されています。

大聖堂の入り口付近はチケットなしで入ることができ写真撮影もできますが、
大聖堂の奥まで入るにはチケットが必要です。

大聖堂の見どころは、数々の美しいステンドグラスです。そのなかでも、アールヌーヴォーの巨匠
チェコ出身のアーチスト「アルフォンス・ミュシャ(Alfons Mucha)」によって、
彼の晩年1931年にデザインされた「聖キリルと聖メトディウス」は必見です!

うっとりするような色遣いの美しいステンドグラスです。

身廊の長さ124m、幅60m、高さ33mという荘厳な大聖堂の身廊には18の礼拝堂が並び、
鮮やかなステンドグラスを通して各礼拝堂に光が注がれています。

ステンドグラスは現代的なものと古典的なものがあり、いずれも大聖堂をより美しく演出しています。

聖ヴィート大聖堂の正式名は、「聖ヴィート・ヴァーツラフ・ヴォイチェフ大聖堂」です。
18の礼拝堂の中には、この大聖堂の名前の1つともなっている聖ヴァーツラフの礼拝堂があります。

聖ヴァーツラフ礼拝堂には、ボヘミア王(ヴァーツラフ1世)であり、国の守護聖人として崇められた
聖ヴァーツラフが埋葬されています。

この礼拝堂は、14世紀創設時に描かれたイエスの受難物語と聖ヴァーツラフの生涯の壁画で覆われ、
写真ではあまりよくわかりませんが、金色の漆喰、アメジストや瑪瑙など1000個以上の半貴石が
埋め込まれている豪華な礼拝堂です。

旧王宮


旧王宮 [Starý královský palác]

旧王宮は、12世紀に建てられてから16世紀まで歴代のチェコの王が住居として使用した建物です。

旧王宮内にあるヴラジスラフホールは、奥行62m、幅16m、高さ13mのヨーロッパ最大のホールで、
16世紀以降戴冠式や饗宴、競馬などが行われた場所だったそうです。

その面影はなく殺風景で殆ど見るものがないので、時間がなければパスしてもいいと思います。

建物の入り口付近にきれいなトイレがありますが、有料施設でも更にトイレが有料
(10 czk)
なので、コインを用意しておく必要があります。

聖イジー教会


聖イジー教会  [ Bazilika svatého Jiří ]

聖イジー教会は、12世紀の大火災後、厳格なロマネスク様式で建てられています。

教会内には聖ヴァーツラフの父・ヴラチスラフ一世を含む、プシェミスル王朝に属する人々の墓が
置かれています。

教会を出て城内の敷地を進んでいくとパステルカラーの建物が見えてきます。

黄金の小道


黄金の小道 [ Zlatá ulička]

黄金の小道は城の警備兵や使用人、金細工師などが住んでいた場所で、第二次世界大戦ごろまで実際に
使用されていました。「黄金の小道」と呼ばれるようになったのは、16世紀に金細工師がここを仕事の場
としていたことから「金細工の道」と呼ばれていたのが変化したものです。

「黄金の小道」の見どころは、13・14・15・22番の家で、その他はお土産店になっている建物もあります。

(左)15番:金細工師の家、(右)22番:作家フランツ・カフカの家が1916-17年住んでいた場所です。

13番:城の警備兵が住んでいたルネッサンス様式の家

14番:預言者マティルダ・プルーショヴァーの家

第二次世界大戦前に活躍した国際的に有名な占い師で、ナチスの第三帝国の滅亡を予言したことから
ゲシュタポに捕らえられ拷問を受けて亡くなったことが記録に残されています。

通りの突き当りにある12番の家の階段を下りると、無料スポット「ダリボルカの塔」の前に出ます。

ダリボルカの塔

ダリボルカの塔は、ヤゲロン王朝時代に建てられた城壁の一部で円柱の砲撃塔でした。

その地下は完成当初より牢獄として使用され、最初の囚人となったのが騎士コゾイェディの
ダリボルだったことが塔の名前の由来です。

見るからに不気味ですが、地下に降りてみました。

地下1階と2階から形成されており、拷問に使用された器具などが展示されていて「ゾ~」っとしました。
拷問シーンを想像するするだけで、恐ろしいです。

ダリボルカの塔からは、プラハの街並みを見渡せるテラスに出ます。

この出口から出ると、地下鉄マロストランスカー駅(malostranska )へ向かいます。

私たちは正門から出る為に城内をぐるっと回って、フラッチャニ広場まで来ました。

ここからもプラハの絶景が見渡せます。

スターバックスもあるので、絶景を楽しみながらのコーヒーブレークもいいかもしれませんね。
有料トイレ(20 czk)もあります。

さて、絶景を見ながら…ながーい階段を下りてマラーストラナ広場へと向かいました。

この階段は、10年程前に子供たちと競争して上ったのですが、
こんなに長かったという記憶がありません。今は、当然無理です ^^;

まとめ

いかがでしたかプラハ城?

見どころは、聖ヴィート大聖堂の礼拝堂とステンドグラス、黄金の小道です。
旧王宮の内部は、あまり見るものもないので、軽く流すかパスしても問題ないかと思います。

時間がない人や節約したい場合は、プラハ城の敷地内へは無料で入れるので、
城内の敷地を散策しながら王宮、教会、庭園などを外側から見ても十分楽しめます。

ダリボルカの塔は無料で入れますし、聖ヴィート大聖堂の検札は廊下中央付近で行われるので、
大聖堂の内部左手の検札員がいる手前まで入れて、中の写真を撮ることもできます。

プラハ城は、城と城下町から当時の人々の生活を見れるということで楽しい見学スポットでした。