列車の乗り換えだけで通り過ぎてしまいがちな街「ドイツ・マンハイム」の散策スポット!
ドイツの「マンハイム (Mannheim)」というと、あまり耳にしたことがない街の1つだと思いますが、
高度な専門知識を有する「大学都市」として30万以上の人口を所有する大都市です。
マンハイムは観光都市としては有名ではありませんが、ドイツ古城街道の出発地点となるので、
この街を起点にハイデルベルグ、シュトゥットガルト、フランクフルトなどへのデイトリップも可能です。
列車の乗り換えだけで通り過ぎてしまいがちな街、マンハイムを数時間で観光できる
スポットを見ていきましょう。
マンハイムへのアクセス方法
ドイツ南部、バーデン-ビュルテンベルク州北西部の都市「マンハイム (Mannheim) は、
ライン地溝帯北部、ネッカー川とライン川が合流する地に位置します。
日本からは、直行便でフランクフルトやミュンヘンに行き、そこから列車や長距離バスなどで
アクセスできます。 フランクフルトからマンハイムまでは高速列車ICE・TGVで約30~40分程です。
私たちはフランスのストラスブールからTGVでアクセスしました。
フランス・ストラスブールからドイツ・マンハイムへ
ストラスブールからフランクフルト行きのTGVで、ドイツのマンハイムまで1時間7分。
2等車2階建ての上階席もゆったりとしていて、くつろいだ旅ができます。
チケットは、Rail Europe の公式サイトからオンラインでの購入が可能です。
大きな荷物置き場が上と下の入口付近に設置されているので、スーツケースを持っていても
置き場所の心配がありません。
快適な旅になるはずだったんですが・・・
乗車20分を過ぎたころ係員のような人と、後方に座っている人が口論を始めたので、
検札員かと思っていたのですが、4人の人達は話の内容からするとなんと私服警官でした!最初は、キセル乗車か盗難かな?と思っていたのですが、
1人の男性を取り囲んでしつこく質問をしている様子が尋常ではなく、
ストラスブールのテロ事件を思い浮かべてビクビクとする始末・・・
マンハイムの1駅前で降りてくれてホッとしましたが、結局何が起こったのかは分からずじまいでした。
今までヨーロッパの都市で列車を利用していますが、こういうことは毎日起こることではないので、
列車の移動が危険という意味ではないです。
場所や距離にもよりますが、市内中心にある目的地に早く到着するには、列車の移動が速くて便利です。
マンハイム中央駅
マンハイム駅は、ICE、TGVなど主要鉄道の乗り換えの駅となっており、
1日230本以上の長距離列車を含む658本の列車が行きかうドイツの主要国鉄駅です。
ホームにはエスカレータでアクセスできるので、大きな荷物を持っていても大丈夫!
駅構内には、小型のスーパー、ドラッグストア、雑貨店、カフェ、飲食店などあるので便利です。
マンハイムの散策スポットは、トラムを利用して廻りました。
駅を出ると正面にトラムとバスの大きなホームがあり、ホームに券売機があるので、
利用する前にここでチケットを買いましょう (英語表示・カード利用可) rnv公式サイト
マンハイム城 (マンハイム大学)
18世紀に建てられたバロック様式のマンハイム城。
現在お城の一部は大学として使用されていて、見学が可能になっています。
お城が大学として使われているのは、ドイツではここが唯一です。
イエズス会教会
マンハイム大学から徒歩5分、閑静な住宅街にたたずむ「イエズス会教会 (Jesuitenkirche)」は、
バロック様式の美しい教会です。
重厚感のある赤い砂岩で造られたファサードには、4体のバロック様式の彫像や装飾、
75mの高さを誇る双子の塔は、威圧感さえ感じられます。
教会の中から響くパイプオルガンの音に誘われて中に入りました。
白を基調とした教会内部に外からの自然な光が差しこみ、教会内がより白く明るく感じます。
イエズス会教会は、イタリアの建築家アレッサンドロ・ガッリ・ダ・ビビエナ(Alessandro Galli da Bibiena)
の設計により1733 年〜56 年に建てられました。
大理石が柱壁に施された装飾は、バロック後期の古典的なスタイルです。
中央祭壇には、金の豪華な装飾が施されています。
教会は第二次世界大戦の爆撃の被害に遭い、その後大掛かりな修復が行われています。
夏の教会は冷房もしていないのに、ひんやりとしていて暑さ凌ぎや休憩の場所として最適です。
ミサや特別行事の際の教会見学はできませんが、通常は見学をしたり、写真を撮ることもできます。
フリードリヒ広場と給水塔
フリードリヒ広場にあるマンハイムのシンボル「給水塔(Mannheimer Wasserturm)」。
マンハイムというと必ずこの素敵な給水塔の写真を目にしますが、実際見てみると、
メルヘンに出てくるような公園です。
1889年に建てられた給水塔の高さは60m、2000トンの水が蓄えられ、とても美しい装飾が施されています。
階段で給水塔のテラスへ上ると、とても美しい公園や街の姿を写真に収めることができます。
緑の芝生で覆われた公園内は、7月の猛暑にもかかわらず、大きな噴水の周りに色とりどりの花が
美しく整備され、まさに都会のオアシスといっていいスポットです。
大きなトラムの通る道を挟んで、フリードリヒ広場の反対側はショッピング街になっていて、
ZARA、Primark、Bershuka、H&Mなどのファストファッションのお店や
ショッピングモールなどもあるので、ショッピング後のお散歩や休憩にもいい場所です。
マンハイムで宿泊したホテル
私たちがマンハイムで宿泊したホテルは、駅前にある インターシティホテル マンハイム
(IntercityHotel Mannheim)です。
新しく清潔で、設備(WiFi、ケトル、冷蔵庫)が整っていて、便利な場所にあり低価格でした。
通常、ヨーロッパの鉄道の駅付近は治安が良くないので、比較的大きな列車の駅付近には宿泊しないのですが、
こちらマンハイムは、安全な方ではないかと思います。
マンハイムを起点として鉄道や長距離バスで移動するなら、中央駅の近くをお勧めします。
古城街道の入り口であるマンハイムは、ハイデルベルグやフランクフルトへ移動するのに
大変便利な位置で、ハイデルベルグへは列車で13分、フランクフルトへはICEやTGVで40分です。
ドイツ・マンハイムのホテル一覧を見る
フランクフルトへ行く場合も、マンハイムからのアクセスがお勧めです。
フランクフルトのホテルは、展示会や大企業の大きなイベントがあると料金がグーンと上がり、
条件の良いホテルを理想の価格で見つけるのが難しいので・・・
同じホテルでも予約サイトによって微妙に料金が上下するので、口コミサイトで有名な
トリップアドバイザー などで、あらかじめ料金比較をしてからホテルの予約をするのがお勧めです。
格安長距離バス (FLixBUS) でフランクフルトへ
フランクフルトへの旅費を節約するために片道 FlixBUS を利用しました。
フランクフルト迄 所要時間 1時間25分、料金は1名たったの € 4.99 (¥600程)(2019年の料金)。
2024年4月現在では、片道 € 8,98 ~ 料金は時期や時間帯によって変動するので、
公式サイト での確認が必要です。
帰りはTGVを利用して40分で帰ってきましたが、2等席1人分 € 38,40 (¥4,600)でした。(2019年の料金)
どの都市でもフリックスバスのバスターミナルはわかりにくいですが、中央駅とタクシーターミナルを
通り越して立体駐車場を目指せばすぐ見つかります。
まとめ
マンハイムは観光都市ではないので見どころは数えるほどしかありませんが、
古城街道の入り口になる都市という事から、周辺には魅力的な街が集中しています。
こちらで宿泊すれば宿泊料金を抑えることもできますし、街を数時間でも見学して、
近隣の都市へアクセスするのにもおすすめです。