「瑞鳳殿」奥州の独眼竜と称された伊達政宗公の豪華絢爛な霊屋

zuihoden, Sendai北海道・東北

仙台の見逃せないスポットの一つが「瑞鳳殿」。

幼少の頃に病気で片眼を失明し、そのハンデを乗り越えて仙台の街の基盤を築き、東北を統一し
「奥州の独眼竜」と称された戦国武将・伊達政宗公は70歳で生涯を閉じ、その翌年、
経ケ峯に彼の遺命により霊廟が造営されました。

日光東照宮につぐ桃山様式の豪華絢爛な廟といわれる「瑞鳳殿」へのアクセス方法や見学スポット、
ご集印などについて紹介します。

瑞鳳殿拝観入り口へ

Zuihoden, Sendai

拝観入り口へはバス停から坂を上った後、緩やかな70段ほどの石段を上っていきます。

Zuihoden, Sendai

窓口で拝観料を払い入場し、伊達家の家紋の入った手水舎で身を清めます。

見どころは、「瑞鳳殿」、「感仙殿、善応殿、妙雲界廟」、「瑞鳳寺」の3つのエリアに分かれていますが、
順路が案内看板で示されているので、スムーズに見学できます。

瑞鳳殿とは?

瑞鳳殿は1636年(寛永13年)、70歳で生涯を閉じた戦国武将の一人伊達政宗公の霊屋(おたまや=霊廟)で、
政宗公の遺命により、翌年の1637年(寛永14年)経ケ峯に造営されました。

瑞鳳殿は、本殿、拝殿、御供所、涅槃門から形成されています。

涅槃門

Zuihoden, Sendai

涅槃門(ねはんもん)は、樹齢数百年の青森檜葉を用いて焼失前と同様の飾り彫刻が施されています。
涅槃とは「煩悩を取り払った悟りの境地となる状態」という意味です。

拝殿

Zuihoden, Sendai

20段ほどの石段を登ると拝殿(はいでん)です。再建された現在の拝殿は簡略化されていますが、
オリジナルの拝殿は、神社と同様に礼拝の為の長床があったそうです。

唐門

Zuihoden, Sendai

唐門(からもん)は鋼板製の近代的な門で再建されていますが、以前は天井に金箔が貼り付けられており、
「金唐門」とも呼ばれていました。

本殿

Zuihoden, Sendai

政宗の遺体は地下3メートルほどの場所に納められているといいます。

桃山文化の遺風を伝える豪華絢爛な建築物として1931年に国宝に指定されましたが、
1945年仙台空襲で焼失してしまい、1979年に再建されました。

建物は正面が仙台城本丸を向くよう西向きで建てられています。

瑞鳳殿の両脇には殉死者供養塔が並んでおり、政宗公が亡くなった際に殉死した合計20名の
家臣とその家臣に仕えた陪臣を供養する為のものです。

豪華絢爛な桃山様式

Zuihoden, Sendai

瑞鳳殿の木造三間四方の建物は、鳳凰(ほうおう)や天女、獅子など漆極彩色で仕上げられた浮彫など
日光東照宮につぐ桃山様式の豪華絢爛な廟といわれるだけあり、その美しさに思わず息をのみます。

軒には斗栱(ときょう)と呼ばれる美しい装飾が施されており、これは装飾のみでなく、
重い屋根を支えるという重要な機能も担っています。

2001年に修復が行われ、当時の鮮やかな姿をより忠実に再現されました。

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感仙殿と善応殿

Kansenden, Sendai

正面門の先に2代藩主・忠宗を祀る「感仙殿(かんせんでん)」と3代藩主・綱宗の「善応殿(ぜんのうでん)」
が並べて建てられています。

感仙殿

Kansenden, Sendai

「感仙殿」と「善応殿」は並べて建てられており、瑞鳳殿と相対するように正面を東向きに建立されて
います。感仙殿は、1931年(昭和6年)に江戸初期の廟建築の優れたものとして、
瑞鳳殿とともに国宝に指定されましたが、1945年(昭和20年)の戦災で焼失しました。

これらの霊廟は、1985(昭和60)年に再建されたものです。
善応殿は、感仙殿よりは簡素な装飾が施されています。

善応殿

Zennoden, Sendai

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御朱印について

Zuihoden,Sendai

瑞鳳殿では御朱印ではなく、御集印がいただけます。
御集印は拝観受付の隣にある売店内で200円で頂けます。
日付は書かれていないので、御集印を頂いた後に店内にある日付スタンプを自分で押します。

瑞鳳殿の印と一緒に描かれているのは伊達家の家紋「竹に雀」を印象化したものです。

その下には、「曇りなき 心の月を 先たてて 浮世のやみをてらしてぞ行く」と
仙台藩祖伊達政宗公辞世の和歌が書かれています。

Zuihoden,Sendai

見学後は同じ場所に出ないので、見学前に拝観受付の隣の売店でご集印をいただきましょう。
見学後は、最初の石段をもう一度上らなければこの売店に来れません。

瑞鳳寺

Zuiho-ji,Sendai

瑞鳳寺は瑞鳳殿へつづく坂道の途中にあり、1637年(寛永14年)伊達政宗公の霊廟を守る菩提寺として
瑞鳳殿とともに創建され、平泉の毛越寺より遷した釈迦三尊像をご本尊とする臨済宗妙心寺派のお寺です。

1637年(寛永14年)忠宗公の寄進した梵鐘(ぼんしょう)が、県指定文化財に指定されているそうです。

瑞鳳殿へのアクセス

瑞鳳殿へのアクセスは、仙台るーぷるバスが便利です。
地下鉄だと駅から15分ほど歩き坂と石段を上りますが、仙台るーぷるバスを利用すると、
瑞鳳殿付近に停留所があるので、坂と石段を上れば到着です。

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瑞鳳殿 [Zuihōden Temple]
所在地:宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2
見学時間:2月1日~11月30日:9:00~16:50(最終入館は16:30まで)
12月1日~1月31日:9:00~16:20(最終入館は16:00まで)
休館:12月31日
入場料:大人570円、高校生410円、小・中学生210円
公式サイト

アクセス
◊JR仙台駅西口バスターミナル16番のりば、るーぷる仙台「瑞鳳殿前」下車徒歩5分
◊東北自動車道宮城ICより15分
◊地下鉄東西線「大町西公園」駅下車徒歩15分

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