6月でも雪の壁が見れる!?「立山黒部・雪の谷」で雪の回廊の散策を楽しむ!

北陸・中部

暑くなってくると、涼しい所へ行きたくなるのが人間の心理...

旅行の計画を立てていた時に、「雪がみたいね~。6月に雪の見れる場所があるのかなあ?」といって
娘と検索したところ、雪の壁の写真を見て「ここへ行こう!」と決めたのですが...

たくさんの疑問が...「立山黒部ってアルペンルートって山登り...?」とか
「乗り物を乗り継いでアクセスするようだけど、難しくない?」なんて心配していたのですが、

急な坂を上ることもなく、意外とスムーズに乗り物を乗り継いで「雪の大谷」までアクセスできて、
6月に念願の雪を見ることが出来たので大喜び!

私たちと同じ疑問や不安をもって思案している方たちもいると思うので、雪の大谷に行った体験や
行く前に知っておきたい服装や持ち物、アクセス方法などをまとめてみました。

雪の大谷とは?

標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く世界有数の山岳ルート「立山黒部アルペンルート」
といえば、人気の観光ルートですよね。

雪の大谷(ゆきのおおたに)は、富山県の立山から長野県の大町を結ぶ立山黒部アルペンルート上の
豪雪地帯である立山室堂平(標高2450m)の近くに位置する「大谷」の吹きだまりを、
GPSで道路位置を割り出し、少しずつ除雪してつくられる「雪の壁」のことです。

雪の壁でできた通路の全長は500メートル程あり、開通直後の壁の高さは20メートルを超えることもある
というので驚きです!

写真で見ての通り白いというよりはグレーの雪なのでちょっと残念ですが...
6月という蒸し暑い時期に雪の壁を近くで見れただけで満足です!

白い雪の壁に出会う為には、開通直後の4月がベストシーズンだそうです。

雪の大谷では何ができる?

雪の大谷はアルペンルートの全線が開通した直後の4月中旬~6月下旬にかけてイベントが開催されます。

室堂ターミナル屋上と立山自然保護センターを結ぶ通路を除雪してできた「雪の回廊」や雪上の遊歩道
「パノラマロード」など絶景ルートを散策することが出来ます。

雪遊び広場では色々なイベントが開催されますが、6月でもソリで遊べます!
子供だけでなく、大人も無料で参加できます。

毎年4月15日から6月25日にかけて、立山黒部アルペンルートの立山室堂エリアを中心に
「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」が開催されます。 詳しい情報

立山玉殿の湧水

室堂ターミナルのすぐ近くには、立山玉殿の湧水飲み場があります!

「立山玉殿の湧水」は市販もされていますが、国内では標高2450mで採水された唯一の湧水です。

トロリーバスが通る立山トンネル内の破砕帯が水源で、霊峰立山に降り積もった雪が立山の地層を
長い年月をかけて通る間に自然に濾過されたそうです。

雪の大谷へのアクセス

立山黒部アルペンルートは、乗り物を乗り継いで長野県から入るルートと富山県から入るルートがあり、
どちらからでも行くことができます!

私たち親子は JRパス を利用して限られた時間で都市間を移動していたので、立山黒部アルペンルートの
通り抜けをする時間の余裕がなく、富山駅と雪の大谷がある「室堂」を往復することになりました。

富山駅 ー 電鉄富山駅(電車)ー 立山駅(立山ケーブルカー)ー美女平(高原バス)ー 室堂(雪の大谷)

これなら往復7時間ほどで観光できるので、「近くまで行ったけど、次回いつ行けるかどうかわからない。」
という方でも、安心して雪の大谷を観光できます。

早朝から行く予定であれば、富山駅付近のホテル で宿泊するのもいいかもしれません。

電鉄富山駅(電車)

JRで富山駅に着いたら、お隣の電鉄富山駅からケーブルカーのある立山駅まで1時間電車に乗ります。

ゆったりした座席に座って、自然の景色が楽しめます。山を登っていくんだな~って感覚でした。

立山駅(立山ケーブルカー)

そのあと立山駅から美女平まで立山ケーブルカーで約7分、さらに山を登っていきます!

美女平(高原バス)

最後は美女平から室堂まで立山高原バスで約50分、さらに山を登っていきます!

バスの車窓からは、雄大な山の景色が楽しめます!

乗り物を乗り継いでいくので少し不安でしたが、乗り物を降りるたびに案内がはっきりと書かれていて、
スタッフの方が誘導してくれるので、迷わずに行くことが出来ます。

詳しいアクセス方法や運賃情報:立山黒部アルペンルート公式サイト

そして、雪の大谷のある「室堂ターミナル」に到着です。
屋上の展望台からは、素晴らしい自然のパノラマが楽しめます!

屋上展望台から室堂高原、雄山登山、みくりが池方面へアクセスできます。

立山黒部アルペンルートの人気ツアーを見る

服装や持ち物について

雪の大谷は6月でも10度を下回る真冬並みの気温という情報を得ましたが、海外から一時帰国した私達は
冬の服など用意していなかったし、6月中旬に10度を下回るといわれても想像がつかず、薄手のセーターに
ジーンズのジャケットで行きましたが、とても寒くて失敗でした。

写真でツーリストの方の服装を見ても分かるように、セーターか厚手のトレーナーに、風の通さない
ウィンドブレーカーか薄手のダウンジャケットなど、コンパクトに折りたためるものがいいと思います。

足元は雪の上を散策できるように、トレッキングシューズか滑り止め付きのスニーカーがお勧めです。
晴れた日は雪の照り返しが強いので、サングラスや日焼け止めも忘れずに携帯しましょう。

乗り物を乗り継いてアクセスできる場所ですが、ショルダーバッグかリュック、スカートより
パンツといった動きやすい服装で行くのがお勧めです。