数多くの映画やCMのロケ地となったローマの観光スポット

「ローマは、1日にしてならず」といわれるように2000年以上の歴史をもつローマは、地上だけでなく、
地下にもローマ帝国による歴史建造物がぎっしりと詰まっており、54個という世界で一番多い
世界遺産所有国、イタリアの5分の1の13個がこのローマにあります。

オードリー・ヘプバーン主演の「ローマの休日」では「真実の口」や「スペイン階段」、ダン・ブラウンの
小説「天使と悪魔」では「サンピエトロ大聖堂」をはじめとする教会や観光スポットがロケ地となり、
スクリーンを通して多くの人々を魅了したローマ。

そのスクリーンで見てきたローマの観光スポットを2日間の散策コースで紹介します。

ローマの観光に必要な日数

ローマに必要な観光日数ですが、2日は見ておきたいと思います。

ヴァチカン美術館やコロッセオなど遺跡の中に入場しなければ、1日でも駆け足で観光スポットを
見学することは可能ですが、定番観光スポットを見学するなら最低2日は必要です。

美術館も教会も、ハイシーズンは長蛇の列に並ぶ覚悟をしておいてください。
どちらも荷物検査の列に時間がかかります。

ヴァチカン美術館はチケットをオンラインで購入できるので、あらかじめチケットを購入しておけば
列に並ぶ必要がなくなるので、時間を有効に使うことができます。

ローマの殆どのモニュメントは直径5KMの目に見えない円の中に位置しているので、
中心部から少し離れたサンピエトロ大聖堂までメトロでアクセスすれば、
そこからは徒歩で観光しながら中心部へ戻ることができます。

まずメトロA線で、「オッタビアーノ(Ottaviano)」まで行き、サンピエトロ大聖堂へとアクセスします。

サンピエトロ大聖堂

サンピエトロ大聖堂は、世界で一番小さな「ヴァチカン市国」にある、世界で一番大きな
教会です。 初代大聖堂は、紀元後4世紀ローマ皇帝コスタンティヌスによって、
キリストの1番弟子ペテロの墓の上に建てられました。

その後、16世紀に同じ場所に再建されたのが、現在のサンピエトロ大聖堂。
この建設には、ミケランジェロ、ブラマンテ、ラファエッロ、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ、
カルロ・マデルノ、アントニオ・サンガッロなど偉大な芸術家が携わり、
約120年間の歳月が費やされています。

サンピエトロ大聖堂 [ Basilica di San Pietro]
場所:Piazza San Pietro ( Metro Line A : Ottaviano下車  Battistini 行)

見学時間: 7:00-18:30 ( 10月 1日 – 3月 31日 ) 7:00- 19:00( 4 月1日‐ 9 月30日)
大聖堂入場料:無料
公式ページ

ヴァチカン美術館とシスティーナ礼拝堂

ヴァチカン美術館は、サンピエトロ大聖堂に隣接しています。
美術館の入り口は、サンピエトロ広場から向かって右側の壁沿いに坂を上がります。

ヴァチカン美術館の見学スポットは、ミケランジェロによって描かれたシスティーナ礼拝堂の
フレスコ画と、ラファエッロの間4室に描かれた「聖ペテロの解放」、「アテネの学堂」、
「ボルゴの火災」です。

ヴァチカン美術館とシスティーナ礼拝堂へは早朝の7:45より入場できます。
早朝の美術館は、人混みがなく静かでゆっくりと鑑賞できるのが魅力です!
日本語オーディオガイド&館内マップ付き 優先入場チケット事前予約 iconで、スムーズに見学!

 

ヴァチカン美術館とシスティーナ礼拝堂 [ Musei Vaticani e Capella Sistina ]
見学時間: 9:00-18:00 入場は16.00まで(月‐土曜日)休館日:日曜日

入場料:大人:17 ユーロ / 小人:8ユーロ ( 公式サイトからの予約  入場料 + € 4 予約料 )
★毎月の最終日曜日は、入場料無料 見学時間:9:00-12:30
公式ページ

サンピエトロ大聖堂から Via della Conciliazioneをまっすぐ700mサンタンジェロ城へ

サンタンジェロ城

紀元後2世紀、ローマの皇帝ハドリアヌス帝によって自身の霊廟として建てられ、
牢獄の役割も果たしたサンタンジェロ城は、修復作業を繰り返し約2000年の歴史を保っています。

この城からヴァチカン市国までは、16世紀ローマの略奪時に造られた、秘密の地下道が
続いているといいます。当時、この地下道を辿って、法王クレメンス7世がサンタンジェロ場へ
逃げ込み、7か月間ここに閉じこもったと記録されています。

現在は博物館になっており、武器や15世紀頃聖職者の使用していた家具、暖炉、
法王庁の財宝を保管していたという金庫などが展示されており、
屋上からは、ローマの景色やサンピエトロ大聖堂のクーポラを見ることができます。

サンタンジェロ城  [ Castel Sant’Angelo ]
場所: Lungotevere Castello 50

見学時間: 9:00-19:30
入場料: €14
公式ページ

サンタンジェロ城の前に掛けられた橋は、ハドリアヌスの時代に造られたサンタンジェロ橋です。
この橋を飾る十体の天使像は、17世紀後半にバロックの巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニと
その弟子たちにより、サンタンジェロ城に続く参道として法王クレメンス9世の依頼で
装飾されました。

そのうちの2体「とげの花冠を持つ天使」と「カルトゥーシュを持つ天使」はジャン・ロレンツォ・
ベルニーニ自身の作ですが、現在この2体は、ローマのサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会で
保存され、橋にはそのレプリカが設置されています。

サンタンジェロ橋を渡り、ナヴォーナ広場へ徒歩 12分 

ナヴォーナ広場周辺は路地が入り組んでいて、アンティーク店や個性的な店が軒を並べています。
ローマの別の顔が見れる地区なので、時間があれば散策にもお勧めです。

ナヴォーナ広場付近の見どころ
サンタ・アゴスティーノ教会で、カラヴァッジョの作品「ロレートの聖母」が見れます。

ナヴォーナ広場

法王インノケンティウス10世が広場の整備の為、バロックの巨匠ベルニーニとボロミーニを
起用し、バロック空間に変貌させたナヴォーナ広場。

もともとこの広場は、1世紀古代ローマ時代に「ドミティアヌス競技場」として
つくられたという、非常に長い歴史があります。

広場の見学スポットは、バロックの巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニによって造られた
広場中央の噴水「四大河の噴水」と、そのライバル、ボロミニによって造られた
サンタ・ニェーゼ・イン・アゴーネ教会です。

ナヴォーナ広場  [ Piazza Navona ]
場所: Piazza Navona


ナヴォーナ広場からパンテオンへ 徒歩5分

徒歩5分ナヴォーナ広場からパンテオンに向かう途中の見どころ
「サン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会」バロック絵画の先駆者、
カラヴァッジョが1599~1600年に描いた3作の祭壇画は必見!

パンテオン

初代パンテオンは、紀元前27~25年頃にアグリッパにより建設され、紀元後80年の火事で
焼失してしまいます。パンテオンの詳しい説明はこちら

現在の「パンテオン」は、ハドリアス帝によって115~118年に再建されました。

パンテオンとはギリシア語で、「全ての神々の神殿」という意味で、様々な神をまつる万神殿でした。
ローマにキリスト教が布教した後、609年に改宗して教会となっています。

パンテオンの見どころは、直径43.3mのクーポラとラファエロの墓、イタリア王2代の墓です。

パンテオン  [ Pantheon ]
場所: Piazza della Rotonda, Roma

見学時間 : 9:00~18:30 (ミサが行われているときは入れません。)
入場料:€ 5,00 /€ 2,00 (25歳未満)
*ローマ在住者や未成年者、教会のミサへの参加者は無料
公式サイト

必見!パンテオンの近くにあるサンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会

ローマにある唯一のゴシック様式の教会の中は、コバルトブルーの天井に
ステンドグラスと宝石箱のよう。
ルネッサンスの巨匠ミケランジェロのキリスト像も見学できます。

パンテオンからトレヴィの泉へ

パンテオンからショッピング街として有名なコルソ通りへ向かう途中に、
巨大な円柱が建っている広場を通ります。

石の広場

石の広場(Piazza di Pietra )という、それほど大きくない長方形の広場には、
 145年に建てられたハドリアヌス帝の神殿跡があります。

神殿跡の11本のコリント様式の円柱はオリジナルで、サンピエトロ広場の噴水の1つを手掛けた
カルロ・フォンターナによって、17世紀建物の一部に組み込まれました。

神殿跡の前には隙間があり、現在のローマの街が、古代ローマの街の上に建てられたことを示す、
ローマ時代の地面の位置が見れるようになっています。

 

トレヴィの泉

1960年に公開されたフェデリコ・フェリーニ監督の「甘い生活 (La dolce vita)」の映画のシーンで
一躍有名になった「トレビの泉」。

この美しい噴水を、一目見ようと世界から多くのツーリストが押し寄せる場所の一つです。

トレヴィの泉は、1762年Nicola Salvi (二コラ・サルヴィ)によって造られました。
建物の壁面に彫られたバロック様式の勝利のアーチの中央には、馬の弾く貝殻に乗った
ネプチューンが海から登場する場面を題材にしたものです。

トレヴィの泉でコインを投げると「ローマに帰ってこれる」という伝説があります。

また、真っ白い大理石にLEDを使ってのライトアップが始まったトレビの泉は、より神秘的で
息をのむほどの美しさです! トレビの泉の記事を読む

トレヴィの泉  [ Fontana di Trevi ]
 場所: Piazza di Trevi メトロ A線  Spagna / Barberini

さて、1日の締めくくりはショッピング絶景スポットです。
トレヴィの泉からトリートネ通りを渡ってスペイン広場へと向かいます。

トリートネ通りは、コルソ通りからバルベリーニ広場を繋ぐローマを代表する
ショッピング街の一つで、この周辺はカフェやレストランの立ち並ぶ繁華街で、
夜の外出も比較的安心してできるエリアです。
スペイン広場・トレヴィの泉周辺の人気ホテル一覧を見る

スペイン広場

137段の階段の上にはトリニタ・デイ・モンティ教会、階段を降りた広場には
ベルニーニ作の”舟の噴水”、その先にはルイ ヴィトン、プラダ、グッチ、ブルガリ、
フェラガモをはじめとする世界の高級ブランド店が並ぶコンドッティ通りがコルソ通りまで
一直線に伸びています。

スペイン階段の前の広場に置かれた「小舟の噴水」は、ピエトロ・ベルニーニと
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ親子の共同作品です。

スペイン階段を上がり左にまっすぐ進むと、ボルゲーゼ公園内のピンチョの丘につきます。

スペイン広場 [ Piazza di spagna ]
場所:Piazza di Spagna

ピンチョの丘

 この丘のテラスからは、サンピエトロ大聖堂のクーポラやヴィットリオエマヌエーレ2世の
記念堂、パンテオンなどローマの町を見渡すことができます。

また夕暮れ時などは、最高のシャッターポイントとなる場所です。

ピンチョの丘 [ La terrazza del Pincio ]
場所:Salita del Pincio

 

Ready to Land
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