トリノには、世界遺産に登録されたサヴォイア王家の王宮群の一つ「王宮博物館」や「国立映画博物館」
など魅力的な観光スポットがありますが、絶対見逃がせないのが「エジプト博物館」です。
「なんでトリノにエジプト博物館．．．？」なんて思うかたもいると思いますが、
エジプトのカイロに次ぐ貴重な財産を所蔵する博物館で、その現代的なレイアウトが親しみやすく、
トリップアドバイザーの調査では、イタリアで最も人気のある博物館にノミネートされたこともあり、
国内外から数多くのツーリストが訪れます。
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世界2位の規模を誇るエジプト博物館
トリノの「エジプト博物館（Museo Egizio di Torino）」は、1824年に創設された世界で最も古い
エジプト博物館で、カイロの「エジプト考古学博物館」に次ぐ世界2位の規模を誇ります。
ナポレオンのエジプト遠征・美術収集に同行した考古学者「ベルナルディーノ・ドロヴェッティ
(Bernardino Drovetti) 」が、当時のサヴォイ王に送った5,268点が博物館の始まりです。
現在、エジプト博物館には約 40,000 点が収蔵され、 12,000 平方メートルからなる展示室は、
4 フロアから構成され、21～24度の室温で管理されています。
この見学コースを歩くと、約２ｋｍほどの距離になるそうです。
見ごたえたっぷりの貴重なコレクション
館内には、24体の人間のミイラや219個の動物のミイラと石棺をはじめ、パピルス、彫像、埋葬品など
古王国、中王国、新王国と時代順、またはテーマ別にエジプト史 4,000年をほぼカバーした見学コースが
つくられています。見学時間は、最低2時間は見ておいた方がいいでしょう。
また、所蔵数が多いだけでなく、保存状態の良いことでも大変評価の高い博物館です。
Iuefankhの死者の書
通路にながながと展示されているパピルス、Iuefankhの死者の書（Il Libro dei Morti）は、
エジプト博物館で1番長く18.47mもあり、大変保存状態のよいものを間近で見ることができます。
ちなみに死者の書は、古代エジプト時代に亡くなった方の霊魂を、死後の世界の脅威から守るために
呪文や誓約分などが書かれたもので棺に添えられたそうです。
Maiaの礼拝堂
館内でも大きな展示品のひとつ「Maiaの礼拝堂(La Cappella di Maia)」は、特殊技法で修復が行われ
鮮やかさを取り戻しています。その鮮やかさに思わず足を止めて見とれてしまいました。
大型彫像の並ぶ王のギャラリー
エジプト博物館の中で一番素敵だったフロアが、こちら「王のギャラリー(Galleria dei Re)」でした。
こちらの展示スペースは、オスカー受賞の舞台デザイナー「ダンテ・フェレッティ氏(Dante Ferretti)」
によって、レイアウトされた鏡と照明を駆使した神秘的なスペースです。
フロアの壁が鏡になっているので、スペースがより広く、彫像が実際の数よりも多く見える演出がされ
迫力満点です！
また、彫像の後ろ姿が鏡に映し出されるので、像の後ろに彫られた文字を鏡を通して見れます。
スフィンクスや少年王ツタンカーメンとアヌン神など、どの像もかなり大きいですが、
セティ２世の彫像は5トンもの重さがあり、ひときわ迫力があります。
エジプト博物館の見学のまえに
エジプト博物館は人気のある博物館なので、週末や祝日など、かなりの列ができて混みあいます。
短い時間で見学する予定であれば、オンラインチケットの購入をした方がいいかもしれません。
もちろん、博物館の窓口での購入も可能です！
また、トリノ+ピエモンテ 24 時間シティ カード を持っていれば、エジプト美術館や
国立映画博物館など3つの博物館が無料で入場できるので、美術館・博物館巡りをする方は、
検討してみてもいいかもしれません。チケット販売サイト Get Your Guide で購入可能です！
博物館の館内は、バックパックなどの大きな荷物を持っての見学はNGです。
荷物は、入り口のクロークルームに預ける必要があるので、なるべく身軽な格好で行くのがお勧めです。
基本情報とアクセス
エジプト博物館 [Il museo Egizio]
場所：Via Accademia delle Scienze 6 Torino
見学時間：月曜 9:00~14:00 /火～日曜 9:00~18:30
料金： € 18
