トリノのシンボル「モーレ・アントネッリアーナ （Mole Antonelliana）」
正方形のベースに、ずんぐりした大きなドームの上に尖塔がたち、
アジアの寺院を思わせるような不思議なデザインです。
モーレ・アントネッリアーナの建物の中は、子供から大人まで楽しめる国立映画博物館になっていて、
展望フロアからは絶景を楽しむことが出来ます。
トリノのこれだけは見たい1日散策スポットは、別ページ で紹介しています。
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モーレ・アントネッリアーナについて
国立映画博物館の入っているモーレ・アントネッリアーナは、もともとシナゴーグ (ユダヤ教の礼拝堂)
として1863年に建設がはじまり、その後トリノ市が購入して展示場として使われていました。
モーレ・アントネッリアーナという建物の名前は、こちらの設計を手掛けたイタリアの建築家
アレッサンドロ・アントネッリ(Alessandro Antonelli)から名付けられています。
1863年から26年の歳月を費やして完成した塔の尖塔までの高さは、 167.5 メートル．．．と
完成当時から1953年迄は、ヨーロッパで最も高い石造建物だったそうです。
国立映画博物館として開館したのは、2000年7月になってからです。
国立映画博物館は体験型のミュージアム
国立映画博物館 (Il Museo Nazionale del Cinema)は、映画の歴史を知るための展示だけでなく、
子供から大人まで楽しめるアミューズメントパークの要素も含まれた体験型の博物館です。
エントランスを入ると、吹き抜けになったフロアの中央をシースルーのエレベーターが上下し、
空洞になった建物の壁には多くの映像が映しだされているのが一度に目に入ってくるので困惑します。
1階のホールには巨大スクリーンとリクライニングチェア設置されていて、西部劇やアニメのセット、
SF映画、フィルムの現像ラボなどテーマが異なる部屋が横並びにいくつも連なっています。
5階まではスローブの通路に映し出されている名画を見ながら上っていくので、何度も立ち止まって
映像にみいってしまいます。
通路の内側には、書斎、化粧品室など映画スターの衣装、チャー ルズ・チャップリンの帽子、
フェラガモがマリリン・モンローの為に作った靴などオブジェが展示された小部屋がいくつも続きます。
国立映画博物館の200万点を超えるディスプレイは、スイス人の映画セットデザイナー
「フランソワ・コンフィーノ（ François Confino ）」によるもので、上に向かって螺旋状に
見学コースがつくられ、刺激的で、まるで迷路の中を歩いているように楽しい時間が過ぎていきました。
私は映画をみたあと、そのロケ地が気になって訪れることが多いのですが、こちらの国立映画博物館も
「トリノ24時からの恋人たち(Dopo mezzanotte)」という映画の舞台になりました。
映画を見てから博物館を訪れると、また違った視線から見学ができるかもしれません。
展望フロアへはシースルーのエレベーターで
展望スペースは地上85メートルの高さにあり、アルプス山脈を背景にトリノの美しい街並みが
360度楽しめます！
展望フロアへは、博物館の吹き抜けの中央に設置されているシースルーのエレベーターで、
56秒であっという間にアクセスすることができます。
4面ガラス張りのボックスがロープで釣り上げられていくので、かなりスリルがありました！
博物館の見学なしで、展望フロアだけのアクセスも可能です。
チケットの購入と混雑状況について
私たちが訪れたのは週末でしたが、やはり特に週末は時間帯に関係なく長蛇の列が続くそうなので、
午前中など早めの来館をおすすめします。
チケットは博物館の窓口で購入できますが、サイトから事前に購入することもできます。
博物館と展望フロアのチケットは別料金なので、どちらかのチケット片方の買うことも可能です。
また、トリノ + ピエモンテ カード を所持していれば、国立映画博物館に無料入場できます。
トリノ + ピエモンテ カード は、トリノとピエモンテの３つの対象美術館への無料入場や、
観光ツアーの割引などが受けられるお得なシティカードで、日数別に販売されているので、
滞在プランによって検討してみてもいいかもしれません。
基本情報とアクセス
モーレ・アントネリアーナ （Mole Antonelliana ）
国立映画博物館 (Museo Nazionale del Cinema)
所在地：Via Montebello 20 Torino
見学時間：月・水・木・金・土曜日 9:00~19:00
料金：博物館 € 12 / 展望エレベーター € ９ / 美術館+展望エレベーターセット券 € 1７
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